間違いいっぱいの自動車選び。デミオの試乗レビュー。車名は2019年からマツダ2です。
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マツダ・デミオ(4代目DJ3)。グレード「13C」の試乗レポート。
想像以上に特徴の異なるガソリンとディーゼル。単純に車両価格が高い方が良いってワケじゃない。
違いを一言で表せば、「個性の強さ」。ディーゼルはクセの強さが満載。ガソリンを”地味”と表現すればディーゼルには”華”がある。走行感覚はあっちもこっちも個性の塊で、平凡なクルマには興味ないという方に最適。
言い方変えれば商品として不完全。もちろん燃費の良さや、流行のアイテムを選択するというカッコよさはあるんだけどね。
一方でそつなくまとめられたガソリンは、バランスの良さが特徴。平凡といえば聞こえは悪いけど、気軽な移動の手段を望むならコッチの方が適している。誰かにオススメしやすいのもコッチ。
ディーゼルより乗り心地に優れ、なぜか直進安定性もウワテ。ステアフィールもディーゼルより好ましい味付け。アクセル踏んだってディーゼルより素直だし、非力な代わりにローギヤードな有段6ATで楽しむことも可能。
なんだ、ガソリンの方が良いんじゃないの?筆者はソッチ派かな。ただ地味な選択は避けるタイプなので、実際買うなら弱点承知でディーゼルかなw
「13C」と「XD」を比較した場合、致命的な差として静粛性の差がある。ディーゼルの方が静かなんだよね。エンジンや排気音は不快な音なんだけど、車内静粛性を総合すればかなり静か。ここは大きな差。
デミオはディーゼルだと価格的に、魅力的なライバルがいっぱい。選択肢は豊富。
ガソリンの場合だと、意外にもライバル車は少なそう。フィット、スイフト、ノートあたりかな。ヴィッツは同価格帯だと1000ccになっちゃうからね。
個人的にはソリオを押したいし、今ならVWポロという選択肢も面白いんじゃないかと。
国産コンパクトカー選びの主軸的存在のフィット。現在のところデビュー当時のモデルにのみ試乗し、以降のマイチェン後には試乗していない。
フィットはご存知の通り、車内スペースの広さが魅力。それから燃費重視だけど元気の良いエンジンなどもよくいわれる長所になっている。筆者としてはボリューム感ある内装など踏まえ、コンパクト界のミニバン的存在と思っている。
ミニバン的存在と呼ぶのには他にも理由があり、乗り心地や走行フィールが非常によろしくない。リアシートだって広いんだけど、座りにくいに大いに不快。試乗させずに売ろうとしているクルマ?なんて事まで考えてしまう。
デミオと比較すれば、車内広さでフィット、走りやすい運転フィールと車内快適性でデミオ。またボディデザインは個性の強さでフィット、正統派的なまとまりでデミオ。あちこち真逆で比較しがいはありまくり。
プライスとお得感に関してはほぼ一緒で、コンパクトカー全体でどちらも良い方と評価できる。
※一部画像は拡大します(横長画像など)。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
デミオは2019年、マツダ2に車名変更されました。ディーゼルが話題のDJ型デミオの、ガソリンエンジン搭載車です。
コンパクトカー好きのクルマ好きをピンポイントでターゲットにしたようなクルマが、スズキの4代目スイフト。
3代目スイフトからみても全く別のクルマで、現状だと似ているモデルは見当たらない。
デミオは運転しやすさや自然なステアフィールなどを盛んにアピールしているけど、ペースの良い道での走行フィールなどはスイフトに分がある。
クルマとして一クラス上という印象。一方で市街地とかご近所とか、気軽に手軽に走らせた時のラクラク感でデミオの勝ち。
デミオはフラットライドで上級志向なドライビングフィールを想像させつつ、実は従来ながらのコンパクトカー的利用が可能という1台。
日常的なコンパクトを選ぶならデミオ。スペシャリティなコンパクトを選ぶならスイフト。
圧倒的に上級&コンフォート路線で、ラグジュアリーな印象さえ受けるコンパクトカーが3代目スイフト。
ファニーなボディデザインとは裏腹に異質と言うほどレベルが高い仕上がりが素晴らしい。
サスペンションなど足回りは相当に柔らかく、またボディはゆっくり動く方向性。これに超が付くほど落ち着いたステアフィールや、まったりしたエンジンが素晴らしくバランスしている。
それでいて街乗りから高速まで走りやすいハンドリングで、これは偶然の産物か?ってな感じでずば抜けている。
ほんと、エンジンやミッションはまったりしすぎだし、ステアリングギヤレシオも超スロー。ダルさの塊みたいなクルマなんだけど、素晴らしく出来よくまとめられている。
身内でもお友達でも、リアシートを使わないのであれば、手放しでオススメしたい1台。
非常時にはリアシートも使えたほうがいいとか、もうちょっとキビキビしている方がいいならばデミオ。それからボディデザインによるお好みでって感じかな。
自分達が試乗したのはデビュー直後と1回目マイチェン後のノート。それからハイブリッド車のノートe-power。
デビュー直後のノートは安価なグレードでも乗り心地に魅力があった。
柔らかくゆったり動く様子はコンパクトセダンのようで快適性良好。
現在もベーシックなグレードなら基本路線は一緒だと思うから、ノートは乗り心地で選べば魅力的な選択肢。e-powerは固められて足回りやボディの欠点が気になるから別。
それからフィット同様に広い車内スペースが長所で、ボディサイズはデミオよりわずかに大きいものの、同クラスとは思えない車内スペースが魅力。
広くて乗り心地よくて価格も同レベル。欠点はないのかといえば基本全グレードに搭載される3気筒エンジン。
3気筒といっても軽自動車のように不快じゃないけど、やっぱりノイズや振動で振動で気になる部分がある。あとデミオとの比較では、ミッションに関してもノートは今ひとつになる。
一般的な競合車ではないけど、興味があれば候補にオススメしたいクルマ。
ご存じVWは問題でイメージダウンの真っ最中。どこまで落ちるかわからないが、とりあえず値引きなど条件面はかなり良くなっている様子。
VWポロの新車価格は219円〜。ということは、デミオもディーゼルを候補にしてるなら、ポロに手が届くかもしれない!
クルマの内容で比較すれば、多くの部分でポロ優勢。なにしろ6型ゴルフをショートにしたようなクルマだから、事実上クラスが違うわけだ。ポロなら絶対的なパワーだってデミオより上。
数少ないデミオ優勢の部分はミッション。VWの7速DSGは唐突感が強い時があったり、やけに低回転でせわしくなくシフトチェンジしたり、2速に落ちての再加速なんて、ビックリするほど唐突。
それからボディデザイン。ポロとデミオは目指す方向性が違うのは一目瞭然。どっちが良いというワケじゃないけどポロは人畜無害という言葉がピッタリ。
コンパクトクーペのようなエクステリアデザインを持つデミオに魅力を感じる方は多いと思う。
最後に燃料代。同じ燃費でもレギュラーorハイオクの差。だけどポロなら、自分ならレギュラー入れちゃうな。
先代デミオは運転が楽しいクルマだった。ということで2016年現在も新車で買える楽しいコンパクトを一つご提案。
楽しいコンパクトしてピックアップしたいのはトヨタ・ラッシュ。価格は概ねディーゼルのデミオと同じくらい。
ラッシュの魅力はコンパクトカーらしい、チープさも含めた楽しさ。こんなディメンションだけど山道が楽しい。
駆動方式はFR後輪駆動!自然なステアフィールとクルマを不安定にする感覚が楽しみがいつでも味わえる。もちろん現代のクルマだから、普通にも走ってくれる。
それからシャープなアクセルレスポンス。空ぶかしすればわかりやすいし、普通に運転していてもわかるこの反応。
踏んだ分だけ適切な回転数分が、踏んだ量に合わせた速度で上昇。アクセルペダルはワイヤーでスロットルボディに繋がっていました。
普段話題にならないけど、まだまだアナログ式が勝る部分がある。最新メカニズムの新型コンパクトと比較すれば、ラッシュはスポーツカーみたい。それでいて現役。素晴らしい。
デミオは視界が今一つとか、車両感覚が取りにくいとか、もっと気軽にクルマを使いたい。そう感じたらスズキ・ソリオなんて如何?
ソリオは運転席からの見切りが良い。だから気楽に走れ、市街地もラクラク。山道だって狙ったラインを走りやすい。意外だけど乗り心地もGOOD!
サスペンションは柔らかい。小さくて背が高いけど、ハッキリ柔らかいセッティング。ソリオの代表的な使い方を考えればまさに最適化。素晴らしい!
それでいてコーナーでも走りやすい。絶対的な速さを気にしなければ、山道だって走りたくなる。そして実際に走れば、思わず2往復目に突入w
ロール大きいから走りにくいなんて、全然そんなことないのがわかる。寧ろ、腕を駆使して同乗者を快適に移動させることができる。走りやすく作られたクルマは走りやすい。
さらに、若い世代から人気というのも、大きな魅力。これは所有満足度に直結するかも。
購入を考える際に気になるのは車両価格。デミオより一クラス下と思えるクラスなのに、ベースグレードからけっこう高い。
電動スライドドアが付くなど装備面のせい?条件面で納得できればということで、ぜひチェックしてみてください。
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国産車バッテリー
リアハッチは軽いチカラで開閉できる。
リアシートに関してはディーゼルのページをご参照ください。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。