間違いいっぱいの自動車選び。2019年式クラウンの試乗レポート。
当ページは7ページ目です。
トヨタ・クラウン(型式AZSH20)「2.5S」ハイブリッド。220系とかH20系と呼ばれるクラウンのハイブリッドです。
狭くはないけど広くはないリアシート。世の中の社長さんとかアル/ヴェルに移行してるのもなんとなく理解できてしまいます。
でも、大型セダンならではの快適性は、低くて揺れにくい着座位置だからこそ!ですね。
狭くはないけど広くはないリアシートってどのくらいなの?スタッフが座ってみました。
筆者がドラポジを取った状態で、その後ろに座った状態での写真。
コブシ1個orコブシ2個(コブシの大きさが違いますw
足(靴)はどちらもフロントシート下に足を入れる感じに。
左の場合はちょっと窮屈。右の場合は無問題。かしこまって座るのも(右の)筆者の場合は自然に。上司と同乗しても全然苦しくないと予想します。
逆に社長さんみたいな方が、立派に座ろうとすると役不足と予想できちゃいます。
足を組んで座れば、隅っこの方に足を伸ばすしか無く、シートに足が当たる関係から、窮屈に足を組む感じに。
ただこの状態でも、体の揺れを感じることなく、安定して座ってられるのはクラウンの長所。
収納式(手動)のアームレストを出すと、フロントと同じかそれ以上に大きなアームレストが出てきました。
ドリンクを2個置いて、その状態で余裕を持って腕もおける。しかも二人同時にも使えるサイズ。
座面の高さ、傾き、長さ、それから背もたれの角度など最適と思え、着座姿勢に不満はありません。一般的なクラスの車種から見れば、これだけで優れたリアシートといえます。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
スペース的には狭いと感じるかもしれないけど、クラウンの特等席はリアシートかなって思います。
トレッドが広くて着座位置が低いクラウンのリアシート。左右の揺れとかロールを感じにくくて快適性が高い。
ドライバーがちょっとラフにハンドルさばきをしても、挙動は穏やかに伝わってくる。
筆者はリアシートに座るとアシストグリップを多用するんだけど、クラウンでは全く掴むことなく座っていられた。くねくね道でもね。
リアシートってフロントシートより唐突な揺れやロールを感じやすいから、このクラウンの良さは素晴らしいと思いました。
シート座面もシート背もたれも立派。センタートンネルが大きいこともあって2人乗車に最適化されているリアシートだけど、キャプテンシートのように座れるベンチシートという印象。快適に座れて利便性も高い。
シートバックの大きさは如何にもビッグセダンというサイズだし、座面は柔らかいのに長時間耐えられる良質なクッション性。
同じベースで作られるレクサス勢と差別化したいところだろうけど、クラウンのシートもかなり立派。
フロントシートと比較すれば数段柔らかい乗り味。
柔らかいリアサスによって、今までのクラウン的な乗り心地が確保されている(通常リアシートはリアサスの影響を大きく受ける)。
縮みやすくて伸びやすいサスペンション、柔らかなシート座面。それにプラスして、ブルブル感を感じさせないフロア。
静粛性は思ったよりノイズが目立ち、ちょっと意外なくらい。
リアフェンダーあたりから聞こえてくるノイズが気になる。
もしかしたらグレードによって差別化されているのかも。
このクラウン(2.5ハイブリッド)だと、静粛性全体はフロントシートより落ちるものの、エンジンルームからのノイズは遠くなり、聞こえなくなるか、もしくはマイルドな音質になる。
そしてTNGA世代のトヨタ車でみな気になる、サスペンションがストロークした時のパカパカした音。クラウンでも変わらず聞こえていた。クラウンにはちょっと似つかわしくないかな。
トランクは広いです。こうしたクルマだけど、広く作ろうって意図が伝わってくるような、そんなトランクスペース。
開口後部は広く、トランクリッド(蓋)は外ヒンジタイプ。もしかしたらボディデザインを犠牲にしての選択かもしれない。
そんなクラウンのトランクスペースは前後方向のスペースが好印象。トランクスルー機能が無くても、およそ満足だろうと思える奥行きがある。
感覚的に、コンパクトクラスのワゴンくらいの奥行きで、練習用ゴルフバッグなら縦に入りそうなイメージ。セダンだから狭いなんて事はないのでご安心を。
なお横幅は、車格からするとちょっと狭い感じかな。
しっかり区切られたトランクルームがあると、単純な遮音性で有利。なんなら毛布でも詰めてしまえば静粛性は一段と向上。
それから荷物をポンッっと放り投げておいても、転がる音が車内に入ってきづらい。これは、トランク付きのクルマを所有すればきっとわかる利点。
さらに、ハッチバックより開閉がラク。例えパワーテールゲートがあったとしても、素早く開閉できるトランクの方がラクで便利かなと思います。
トランクの蓋を支え、開閉する構造は外ヒンジタイプ。
そういえば珍しいタイプだなって思いました。
これのメリットは詳しくはわかりません。でも一つはわかりまりた。通常の内ヒンジがある部分がスッキリ。トランクルーム内のスペース確保に一役買ってます。
クラウンのトランクにはイージークローザーらしきものがありました。
これは半ドア状態まで閉めると、自動できちんとしまってくれる機能。
だけど、ちょっとクセがある。外ヒンジのせいかもしれないし、イージークローザーのせいかもしれない。
なんでかわからなかったけど、試乗中は結局、上手く閉めることができなかった。ディーラーで試乗されるのでしたら、営業マンに上手に閉めるコツを聞いてみてくださいね。
トランクを開けるスイッチ(オープナー)は運転席ドアにデザインされている。
ここ、車外から押す場合を考えればとてもいい場所だと思います。配線は面倒が増えるだろうけどw
また、カムリではハンドル右下のあたりにスイッチがあるんだけど、乗り降りしてる時に膝が当たっちゃうこともある。狭い場所での乗降時が危険です。
それを含めて、クラウンのここは良い位置です。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
サイドシルがどんどん厚く大きくなっていくこのご時世、クラウンに限ったことじゃないけどクラウンもやっぱりで。
リアシートに普通に座って、右足から車外までの距離は30cm超。で、降りようと足を伸ばすと、地面が遠い。地面まで15cmくらいの距離が。
筆者の足が短いかどうかは置いておいて(笑)、元気いっぱいのユーザーは問題ないんだろうけど、足腰不安なユーザーだったら大変かも。ほんとね、セダンだと仕方ないんだけどね、セダン離れの要因にならなければ良いんだけど。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。