間違いいっぱいの自動車選び。クラウン(クロスオーバー)の試乗レビュー。
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トヨタ・クラウンクロスオーバー(型式AZSH35)2.5ハイブリッドを搭載するグレード「G」です。
2022年10月〜23年1月に登場したクラウンクロスオーバー。FRにこだわらないクラウンとして、横置きFFベースの4WDモデルとなりました。
プラットフォームは大型FF車用のGA-Kとのことですが、印象は拡張版。クラウン用と思える良さを感じます。
長い歴史で作られてきたクラウンの世界感。主に乗り味の部分だと思いますが、今度のクラウンは見た目が特長であって魅力。
斬新だけど品が良くて、奇抜に個性を狙ったデザインじゃない。クロスオーバーもスポーツも。筆者はそう感じます。
そしたら乗り味はどうなのよ?という話になりますが、まずは高性能。高性能だけど...と感じる部分もあって、そして見た目で選ぶクルマかなと、筆者は思いました。
試乗したのは2023年式クラウンクロスオーバー。グレード「G」。
車両価格は475万円。oddメーターが示す総走行距離は1万km。
グレードは「G」は定番の2500ccハイブリッドを搭載するタイプです。
グレード「RS」ですと新しい2400ccターボハイブリッドになります。
このクラウンで山道、市街地、高速道路を試乗。燃費チェックなど含めて動画も撮影してきました。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
クラウンクロスオーバー、ターゲットは誰だろうって考えさせられます。初めて触れたクルマじゃないけど、今回は数日間接して、様々な。
電子制御でガッチガチ、運転支援機能を優先、新世代の乗り味。
筆者が感じたのはこうです。
こんな特長を優先されるユーザーにピッタリでしょうし、デザインで選びたいユーザーにもピッタリ。
高剛性なステアフィール。ハイレベルなコーナーリング性能。また性能高いサスペンション。特定の場面で滑らかな走行フィール。
逆に特定の場面以外では独特感強し。
初めての1台なら「すごい」の一言でしょう。とはいえ435万円スタートという価格。
見方変えて往年の運転好きだったら、これは違うとなりそうな。
乗り心地、コーナーリングフィール、ブレーキフィール、悩ましいというか個性的。LDAやPDAの運転アシストは、まず切らないと走りにくい。
アクセル踏んで加速感は、速いし気持ち良いし、魅力的と感じました。
らしくない!安っぽい!とはどこでも言われます。
たしかに内装は、普及価格帯のモデルと差は小さいです。でも大きさがあるから立派は立派!
筆者が思うのは、気配りの不足。国産車らしい気配りが減り、官能的な贅沢は質実剛健な方向へ。
質実剛健といえば聴こえは良いけど、走るだけなら高額車はいらないわけでございまして。
そしたら何?感じたのは「高性能・高剛性・見た目」。
新しい高級車像はこのあたりなのかと。国産車的な気配りより、新しさに惹かれる方に合わせたモデルだと思います。
クラウンクロスオーバー、ボディデザインの見た目が魅力的だと思います。特に斜め後ろからの見え方。
知人や親族も良いと言いますし、筆者も好きです。
コテコテに存在感出したり、アクや逆張り的に個性を強めるボディデザインとは異なり、クラウンクロスオーバーはスラッとお上品。
写真は昼と夜。シャープで知的なヘッドライト。
写真だと特に夜間が美しく見えます。黄色みの少ないパールホワイトは、照明に当たって綺麗というのも感じます。
大人の男性やデキる若手ビジネスマン、育ちの良いお姉様を想像してしまう落ち着きと優雅さ。
ということは、このクルマを所有すれば、周りからそう見られるということ。自身を良く見せてくれるファッションアイテムとも捉えられる。
イメージは周りが勝手に作るものだからね、どんなクルマを好むかだって、周りにとっては判断材料。
クラウンという名前、価格、そしてスタイル。立派に見てもらえる要素が詰まってる!
と筆者は思っています。
そんな優雅なクラウンクロスオーバーに、似つかわしくない部分。
場所はフロントフェンダーやエンジンフード、ドアバイザー、ドアパネルが合わさる場所。
どの角度から見ても、デコボコしてます。
乗っちゃえば見えない部分。でも、500万円を中心とするクルマでこれは良いのか?と考えさせられます。
精度の問題とは考えられないですから、狙ってのことなのでしょう。
一応この後に登場したクラウンスポーツでは、滑らかに繋がっていました。
クラウンらしいと感じた部分もやっぱりあります。名前やエンブレムじゃなくて乗った感じでね。
一つはアクセルを僅かに踏んだところの、パワーの出方。
落ち着いたスロットル特性で穏やか。飛び出し感がありません。
またそれでいて巡航中は、アクセル操作少なく速度キープができるトルク感。上手に仕立てられていると思います。
もう一つはFR車っぽく感じられる瞬間があること。
交差点の立ち上がりでの感覚だったり、リアブレーキがしっかり効く安定感だったり。
後は純粋なるクラウンセダンとも共通するインパネデザインや景色の見え方。
クラウンを良く知る方でしたら、もっと見つけられると思います。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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動力質感 | |
タコメーター見ながら加速すると、印象は大きく変わります。 |
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快適性 | |
質は良いけど感覚的には良いとは思えず。改良を待ちます。 |
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足回りの質感 | |
良く動き、挙動は落ちつかせます。 |
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内装の質感 | |
サイズ感は立派です。ワイドなボリュームが上級車。 |
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外装の質感 | |
美しくて個生あって、品も良い。 |
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運転しやすさ | |
レーンキープや4WS、変化する回生減速力、意識しなければ良いんだけど。 |
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お買い得度 | |
よく言う剛性感は高性能。でも立派さに関してはわかりにくい。価格は立派。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。