間違いいっぱいの自動車選び。ZR-V(ガソリンモデル)試乗レビュー。
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ホンダ・ZR-V(2025年式RZ3)ガソリン・グレード「Z」の試乗レポート。装備が充実する上級グレードです。
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2023年登場、ホンダの上級SUVであるZR-V。ハイブリッドとガソリンモデルがそれぞれ2グレードのラインナップで、人気クラスに殴り込み。
価格やボディタイプからCX-5、ハリアーとバッティングします。
ZR-Vは321万円スタート(2025年価格)。装備に多少の差はあれど、ライバルと比較して高くないです。
ホンダ車ってお値段高いと感じることが多いです。クラスに対してね。
そんな中でZR-Vは、高くないから同格に比較できるし、選びやすい。
参考までにCX-5が281万円スタート、ハリアーが313万円スタート(共に2025年5月価格)。
ただ、ZR-Vは2025年7月に価格改定で値上げがいわれます。
試乗車は2025年式ZR-V。グレード「ガソリン・Z」。
オドメーターが示す総走行距離は1日目が1000km。2〜3日目が1000〜1600km。
グレード「Z」は、上級グレードで381万円です。
一般的な運転支援やパワーシートはもとより、ナビゲーションが標準です。安価な「Z」との価格差は60万円ありますが、半分はナビで埋まります。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ZR-Vに乗って感じた印象を端的に。
よく「スポーティ」といわれるZR-Vだけど、筆者が感じたのはゆったり感。市街地で使う40〜50km/hくらいがすごく滑らか。
アクセルもブレーキもハンドルも、ゆったりした領域が良い方向に効いていて、この速度では静粛性も高いのが理由。
低速時はエンジンが一番のノイズ源。つまりエンジンが静かだと、クルマ全体が静か。
ZR-Vのターボエンジンはアイドリングや低負荷時がすごく静か!これもう、ZR-V最大の魅力と思えるほどです。
ハンドルの中心は固められておらず、EPS(電動パワステ)で直進性を作っているタイプではないです。
中心からの動かし始めは軽く、抵抗感じず、滑らかにススっと回せます。
それでいて、直進性は良好。ボディ全長もホイールベースも長くはないのにね。
こうした部分が「良い車だね」って感じるポイントです。
高回転でぐいっと盛り上がるターボエンジン。5000rpmから盛り上がって6000rpmまできっちり加速するから、ここはスポーティ。
低回転はターボの苦手な領域。でもそこをCVTが普通に使っちゃう。なのでちょっとした加速は、モワッとしてグッと出てという繰り返し。
エンジンが苦手な領域をCVTがスキップしてくれるわけじゃないから、モッサリ感強め。ここがZR-Vの大きな弱点と感じました。
試乗では燃費チェックを行い、CX-5やハリアーと同じコースで比較しました。
小排気量ターボってどうなのよ?続くページで。
大きくて広そうに見えるZR-V。内装には余裕ありそうだけど期待はほどほどに。全高含むボディサイズはライバルより少しずつ小さめです。
乗降性は高いものの、着座感や着座姿勢は今ひとつ。弟分のWR-Vのリアシートが勝ると考えます。
カタログに「本革シート」と書かれるけど、実際はコンビシート。座面は硬くゴリゴリし、ドラポジを工夫しないと上手には座れません。
前後シートともに特徴は一緒なので、ベーシックグレードの方がいいかもしれない。
これぞZR-V!というアイデンティティを出しているのはセンターコンソール。このウネリがフロントマスクと一体感あって、さらにドアのグリップでも統一されます。
主張がなければ高いお金を出す理由にはならず。だからこそ重要な部分。
ZR-Vのボディデザイン。ショー会場での撮影はしてきましたが、試乗レビューとして乗るのはまた別。印象変わります。
最初は「大味かつ強引に個性出したという印象」。それが180度変わり「安っぽくないしカッコ良いな」と。
デザインって時期・時間が重要。クルマでいえば、馴染むまで時間かかるくらいがちょうどいいって思います。
全体的には、加飾少なく飾り気少なく、お風呂上がり的なシンプルさ。
飾れば立派に見えるのにって、最近のホンダ車に共通する感想。ドアモールはメッキではなく黒いし、ルーフサイドは継ぎ目ない。
その他リアバンパー除き、スッキリ無駄なく。
手数少ないデザインを評価してくれるのは、裕福なお客様か実際には買わないお客様。デザインに関する会社を20年経営していると、身を持って感じる。
ということで続くのは、フロントマスクの話。
ZR-Vの見せ場はやはり、フロントマスクでしょう。飾ってないのは共通ながら主張しっかり!アクとも感じられる個性が与えられています。
この主張があるから400万円として成立するんだと思う。価格を納得される理由が必要。
それは伝統だったり先進性だったり主張だったり。
歴史なければ個性を。人を人畜無害なモノにお金を出しません。
飾ってないけど立派に見える理由はグリル。バーチカルフロントグリルと呼ばれ、縦格子なのが個性の一つ。
それだけではなくて、ヘッドライトより低い位置にあるのが理由で、さらにヘッドライトより前方に張り出しているのも理由。
ZR-Vでおおっと思ったのは、アク強いフロントと統一感ある内装各部。この一体感に気づいた瞬間、ZR-Vイイねって思いました。
最大の見せ場と思われるセンターコンソール。
コンソールと同じ意匠のドアグリップ。握る感じも似てる。
可能だったら、ダッシュボードもうねらせて欲しかった。
すみません言うだけなら簡単です。
ZR-Vの正式名称では「ビルトインエキパイフィニッシャー」。バンパーに一体化されてスタイリッシュ。
排気を使ったディフューザーを連想しちゃいます。
マフラーカッターはダミーではなさそうで、サブタイコから左右に2分割。見える出口まで繋がります。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
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国産車バッテリー
エンジン質感
ターボがついて質感大幅アップのL型1500cc。静かだし高回転も回る
駆動系質感
CVTのフィールがもう少し
足回り質感
馴染めば印象変わる可能性
内装質感
微妙に大味な部分あり。メーター周りは使いやすく質もいい。
快適性
足は固め。静粛性の高さが魅力。
お買い得度
ライバルと並ぶ価格設定。自動車税と重量税が安い
ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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