試乗比較とレビュー、間違いいっぱいの自動車選び・ホンダ

ZR-V辛口評価「1」
感じた印象を端的に

間違いいっぱいの自動車選び。ZR-V(ガソリンモデル)試乗レビュー。

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「市街地で快適!静かなエンジン、滑らかに回るハンドル、ゆったりした動き」

  • グレード:“Z”
  • 年式:2025年式
  • 車両価格:381万円
  • 新車価格帯:321万円〜
  • デビュー年:2023年4月〜
ZR-V・内装(昼)ZR-V・内装(夜)

ホンダ・ZR-V(2025年式RZ3)ガソリン・グレード「Z」の試乗レポート。装備が充実する上級グレードです。

  1. ZR-V・特徴をサクッと一言で
  2. ZR-V・エンジン質感や加速感、燃費
  3. ZR-V・ハンドリングと走りやすさ
  4. ZR-V・乗り心地、静粛性
  5. ZR-V・内装(フロント&リア)
  6. ZR-V・小さな長所短所

関連ページ

試乗車概要:ZR-V

ZR-V:ボディデザイン・フロント

2023年登場、ホンダの上級SUVであるZR-V。ハイブリッドとガソリンモデルがそれぞれ2グレードのラインナップで、人気クラスに殴り込み。
価格やボディタイプからCX-5、ハリアーとバッティングします。

ホンダだけど高くない!

ZR-Vは321万円スタート(2025年価格)。装備に多少の差はあれど、ライバルと比較して高くないです。

ボディフロント・夕方ボディリア・夜

ホンダ車ってお値段高いと感じることが多いです。クラスに対してね。
そんな中でZR-Vは、高くないから同格に比較できるし、選びやすい。

参考までにCX-5が281万円スタート、ハリアーが313万円スタート(共に2025年5月価格)。
ただ、ZR-Vは2025年7月に価格改定で値上げがいわれます。

試乗したZR-V

ボディフロント試乗車は2025年式ZR-V。グレード「ガソリン・Z」
オドメーターが示す総走行距離は1日目が1000km。2〜3日目が1000〜1600km。

グレード「Z」は、上級グレードで381万円です。

一般的な運転支援やパワーシートはもとより、ナビゲーションが標準です。安価な「Z」との価格差は60万円ありますが、半分はナビで埋まります。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

特徴・印象をひとことで!

ZR-V:ボディデザイン・フロント斜め

ZR-Vに乗って感じた印象を端的に。

市街地でのゆったり感は最上級

よく「スポーティ」といわれるZR-Vだけど、筆者が感じたのはゆったり感。市街地で使う40〜50km/hくらいがすごく滑らか。

エアコン操作1シートヒーター

アクセルもブレーキもハンドルも、ゆったりした領域が良い方向に効いていて、この速度では静粛性も高いのが理由。

エンジンが相当に静か

低速時はエンジンが一番のノイズ源。つまりエンジンが静かだと、クルマ全体が静か。

ZR-Vのターボエンジンはアイドリングや低負荷時がすごく静か!これもう、ZR-V最大の魅力と思えるほどです。

直進性とEPSの関係がハイレベル

ステアリングハンドルの中心は固められておらず、EPS(電動パワステ)で直進性を作っているタイプではないです。
中心からの動かし始めは軽く、抵抗感じず、滑らかにススっと回せます

それでいて、直進性は良好。ボディ全長もホイールベースも長くはないのにね。

こうした部分が「良い車だね」って感じるポイントです。

全開時の加速吹っ飛ぶ、高回転型ターボエンジン

高回転でぐいっと盛り上がるターボエンジン。5000rpmから盛り上がって6000rpmまできっちり加速するから、ここはスポーティ。

日常の細かい加速は苦手

アクセルペダル低回転はターボの苦手な領域。でもそこをCVTが普通に使っちゃう。なのでちょっとした加速は、モワッとしてグッと出てという繰り返し

エンジンが苦手な領域をCVTがスキップしてくれるわけじゃないから、モッサリ感強め。ここがZR-Vの大きな弱点と感じました。

気になるのは燃費でしょ

液晶メーター試乗では燃費チェックを行い、CX-5やハリアーと同じコースで比較しました。

小排気量ターボってどうなのよ?続くページで。

内装は余裕あるってほどじゃない

ZR-V:夜の内装

大きくて広そうに見えるZR-V。内装には余裕ありそうだけど期待はほどほどに。全高含むボディサイズはライバルより少しずつ小さめです。

リアシートはほどほど

乗降性は高いものの、着座感や着座姿勢は今ひとつ。弟分のWR-Vのリアシートが勝ると考えます。

シートは万人受けって感じじゃなくて...

カタログに「本革シート」と書かれるけど、実際はコンビシート。座面は硬くゴリゴリし、ドラポジを工夫しないと上手には座れません。

フロントシート1フロントシート2

前後シートともに特徴は一緒なので、ベーシックグレードの方がいいかもしれない。

ZR-Vらしい主張はコンソールデザイン

これぞZR-V!というアイデンティティを出しているのはセンターコンソール。このウネリがフロントマスクと一体感あって、さらにドアのグリップでも統一されます。

主張がなければ高いお金を出す理由にはならず。だからこそ重要な部分。

ZR-Vボディデザイン印象をひとこと!

ZR-V:ボディデザイン・サイド

ZR-Vのボディデザイン。ショー会場での撮影はしてきましたが、試乗レビューとして乗るのはまた別。印象変わります。

最初は「大味かつ強引に個性出したという印象」。それが180度変わり「安っぽくないしカッコ良いな」と。
デザインって時期・時間が重要。クルマでいえば、馴染むまで時間かかるくらいがちょうどいいって思います。

飾り気少なく全体スッキリ

全体的には、加飾少なく飾り気少なく、お風呂上がり的なシンプルさ。

ボディサイドボディルーフ

飾れば立派に見えるのにって、最近のホンダ車に共通する感想。ドアモールはメッキではなく黒いし、ルーフサイドは継ぎ目ない。
その他リアバンパー除き、スッキリ無駄なく。

手数少ないデザインを評価してくれるのは、裕福なお客様か実際には買わないお客様。デザインに関する会社を20年経営していると、身を持って感じる。

ということで続くのは、フロントマスクの話。

主張しっかりフロントマスク

ZR-V:ボディフロントグリル

ZR-Vの見せ場はやはり、フロントマスクでしょう。飾ってないのは共通ながら主張しっかり!アクとも感じられる個性が与えられています。

この主張があるから400万円として成立するんだと思う。価格を納得される理由が必要。
それは伝統だったり先進性だったり主張だったり。
歴史なければ個性を。人を人畜無害なモノにお金を出しません。

バーチカルフロントグリル

飾ってないけど立派に見える理由はグリル。バーチカルフロントグリルと呼ばれ、縦格子なのが個性の一つ。

それだけではなくて、ヘッドライトより低い位置にあるのが理由で、さらにヘッドライトより前方に張り出しているのも理由

内装も(一部)統一感あるデザイン

ZR-V:コンソールとシフトセレクター

ZR-Vでおおっと思ったのは、アク強いフロントと統一感ある内装各部。この一体感に気づいた瞬間、ZR-Vイイねって思いました。

センターコンソール1センターコンソール2

最大の見せ場と思われるセンターコンソール。

ドア内装1ドア内装2リア

コンソールと同じ意匠のドアグリップ。握る感じも似てる。

ダッシュボード可能だったら、ダッシュボードもうねらせて欲しかった。

すみません言うだけなら簡単です。

高級感ただようビルトインマフラー

ZR-Vの正式名称では「ビルトインエキパイフィニッシャー」。バンパーに一体化されてスタイリッシュ。

ボディリア斜めマフラー

排気を使ったディフューザーを連想しちゃいます。

ボディ後ろマフラーとサイレンサー

マフラーカッターはダミーではなさそうで、サブタイコから左右に2分割。見える出口まで繋がります。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

ZR-V・メーター(夜)ZR-V・メーター(スポーツモード)

動画:試乗レビュー総合

走行フィールから内装までまとめた総合レビューです。細かくはテーマ別の動画をアップしています。

準備中です。

ZR-V

ZR-V(ガソリンモデル)
  • グレード:“ガソリンZ”
  • 型式:RZ3
  • 年式:2025年式
  • 車両価格:381万円
エンジン概要
  • 排気量:1500ccターボ
  • エンジン型式:L15C
その他概要
  • 車重:1490kg
  • ボディサイズ:4570×1840×1620mm
  • ホイールベース:2655mm
  • 発売開始:2023年4月
  • 新車価格帯:321万円〜
試乗レポ・ライター

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比較評価

エンジン質感 比較評価

ターボがついて質感大幅アップのL型1500cc。静かだし高回転も回る

駆動系質感 比較評価

CVTのフィールがもう少し

足回り質感 比較評価

馴染めば印象変わる可能性

内装質感 比較評価

微妙に大味な部分あり。メーター周りは使いやすく質もいい。

快適性 比較評価

足は固め。静粛性の高さが魅力。

お買い得度 比較評価

ライバルと並ぶ価格設定。自動車税と重量税が安い











レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

少々変わった人生、かも。詳しくは


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