間違いいっぱいの自動車選び。ZR-V(ガソリンモデル)試乗レビュー。
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ホンダ・ZR-V(2025年式RZ3)ガソリン・グレード「Z」の試乗レポート。装備が充実する上級グレードです。
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内装質感と使い勝手。ZR-Vガソリン、グレードZ(381万円)の内装、フロントシート〜リアシート〜ラゲッジスペース。
軽快な走りを連想させるインパネ。中央部はワイドに、全体的には天地方向に薄く。縦方向のボリュームが強調されていません。SUVらしからぬというか、同世代のホンダ車的というか、まんまシビックというか。
素材的な質感は高く、多くの部材がソフトパッドで覆われます。
またスイッチ数やシルバー加飾は多く、緻密でメカっぽい雰囲気が強い。それでいてスイッチは分散されてレイアウトされるから、使い勝手としても迷いにくい。
あるべきところにあるスイッチと、分けられたスイッチと、直感的に不自然さがないコントロール性と。このあたりはホンダ車らしい長所がZR-Vもそのまま。
ひと目見たら忘れられない!アクの強すぎる個性が与えられたセンターコンソール。
2階建ての立体感は複雑な造形で一段と強調される。
局面が多ければ優雅な印象につながる。普通はね。ZR-Vは優雅というより有機的。宇宙生物的なアピールかなと。
フロントマスクはフロントグリルが、アクとも感じる個性と高級感を演出。それと合わせるかのようなセンターコンソール。こういうところが統一感と表現したくなる。
さらに、ドアのグリップもうねって統一。握る感じがコンソールとよく似てます。
そしたらさ、インパネだって共通イメージが欲しい!
パーツ共通化は仕方ない?そんなこと言ってたらみんな中途半端よ。現にヴェゼルはシビックと別物だしね。
ZR-Vのドアトリムは下半分のデザインが美しいです。
共通化が強くても、質感高いのは事実。ZR-Vだけじゃないけど、やはりエアコン操作パネルの質感が高い。
白く細かく光るスイッチたち。眩しくないしシャープだし、機能的にも使いやすい。
右側を押し込めばオート、中央を押すか回すかすればマニュアル。例えば高速走行中だって、単純にスイッチが並ぶ車種より迷いません。
エアコンのモードというスイッチを数回プッシュすれば、中央の風を止められるけど、手動で蓋をすることもできます。
写真の場所を左にスライドさせると、コクっとした抵抗を伴いながら、蓋ができる。
ZR-Vその他、この送風口の長所はルーパーを隠せることだと思う。だったらもっとハッキリやっちゃってください。ベロ隠すかどこかと一体化させるか、もっと小さくても良いんじゃない?
苦手な人も多いであろうハニカム状を敢えて取り入れてるわけだから、コンセプトを突き詰めてほしいと思います。
パワーシートには2つのメモリー機能付き。降車時に後退するする機能もついてる。
なのに、ランバーサポートを調整する機能がありません。
ホンダのシートバックは全般的に、高い位置が張り出す。これを引っ込めて体とシートの接地面積を増やしたいんだけど、そうはいきませんでした。
またシート高は下げる方向にあまり動かず、上げる方向に大きく動く感覚です。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ZR-Vの助手席での印象と写真。
なんで????? 助手席(運転席も)アシストグリップがありません。筆者は助手席座れば1回は必ず使う。マストな装備だし、省かれる例ってほかに思いつかない。
たまたまって感じじゃない。キレイに省かれる。証拠映像は動画で取り上げてます。
それ以外。ドリンクホルダーは近く使いやすく、代わりにドアポケットがありません。
サイドシル(ステップ部分)は低く狭く、乗り降りがラクです。
助手席パワーシートは前後左右の4WAYタイプ。このあたりがワンランク上の高級車との違い。
とはいってもZR-Vってハイブリッドだと400万円超えてくるし、ランバーサポート調整ないわけだから、運転席と助手席には同じ機能が欲しい。
フロアマット(カーペット)は毛の長いタイプがついてました。
ZR-Vの後席リアシート。着座感やスペース的な特徴について。
フロント同様にサイドシルは低く、乗降性は上々。センタートンネルはほぼフラット。また後席にはアシストグリップがついてる。
このあたりはいいんだけど、ZR-Vの弱点をひとつ上げるならリアシート着座姿勢をあげたいところ。
理由は、座面が低く、他の要素がそれに合わされていない。
低く座るということは足を伸ばしたいし、そうした着座姿勢に合わせて、座面や背もたれの角度を設計されるはず。
でも座面はフラット寄り、背もたれは立ち気味。足を伸ばすにはシート下にあと1cm高さが欲しい。
ゆったり座ろうとすれば辻褄があってません。かといってかしこまって座れば、太ももはコンパクトカーのように浮きます。
このあたり、ライバルのハリアーやCX-5よりボディ全高が低いことが影響しているのかも。
ZR-Vの全高は1620mm。CX-5:1690mm。ハリアー:1660mm。
ほんの数センチだけど、もし座面高に割り当てられたら全然違うと思う。ここの数センチは大きいです。
座り心地は、座面はパンパンで硬いわけじゃなく、表地のゴワつきで硬いです。
中央にはエアコン送風口とUSB端子。アームレストも当然備わります。
装備面はいいし、座面の低さは小柄な方には適してる。さらに大きなシートより乗り降りはラク。体型によっては不満でなそうだけど、体重軽ければ今度は座面硬さの問題が。
同じホンダSUVなら、WR-Vのリアシートがずば抜けて良いと思います。
ZR-Vのトランク、ラゲッジスペース印象。
ラゲッジのフロア高は低く、地面から70cm程度。開口部はフラットで重い荷物を積むのにも適しています。
奥行きは大雑把に90cm。ボディ全長からすれば広く、ZR-Vをミドルクラスと考えれば10cm広い感覚。
トヨタを基準にすると、カローラクロスとハリアーの中間となる奥行きです。
トノカバーは大きく、構造はシンプル。ラゲッジ開けると、車内からも車外からも、少しは反対側が見える感覚です。
反対側が全く見えなくなっちゃうとしたら、実質的にトノカバーは使えず。それよりはよいです。
ラゲッジサイドは運転席側にサブウーファーが備わり、助手席側はきっちり抜けています。
外したトノカバーはアンダートレイに収納可能。
横幅は狭いところで103cm、広いところで130cmとのこと。SUVらしい余裕あります。
奥行きが長いと荷物が取りにくいこともありますから、横幅広いのは使いやすさに直結します。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
ZR-Vの内装、インパネ〜リアシート〜ラゲッジ。質感などで思う印象や、シートと着座感など映像と音声でまとめています。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
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