ZR-V辛口評価「6」
乗って感じた長所短所

乗ってわかった長所短所「1」

2025年式ZR-V。購入の決め手になるほどではないような、乗って感じた小さな長所短所その1。

ドライブモードとメーター

手元見なくても使える大きなスイッチはブラインド操作が容易。メーターにもはっきり、ドライブモード切り替えが表示される。
スイッチと併せてわかりやすいというのが長所。メーターだけ派手でも意味ないからね。

「スポーツ」と「ノーマル」モード。

「ECON（エコ）」と「スノー」モード。

ZR-Vで走りやすかったのはノーマルモード。スポーツ使うならSレンジにしてパドル操作した方がよくて、あっちこっち切り替えるのは面倒。
ECONモードは踏み初めのモッサリ感が強まり、脳内イメージからワンテンポ遅れがち。

大きく使いやすいスイッチ

ドライブモードの切り替えスイッチは、幅広で大きく、手探りで間違えにくいのは長所。むしろ、他のメーカーはなんでこうしないの？っていつも思う。

その他ヒルディセントコントロール、電動サイドブレーキ、ブレーキホールド。そしてメーター表示の切り替えを切り替えた様子。

ヒルディセントコントロールは使ってみたシーンを動画に入れています。

ラゲッジとキックスイッチ

パワーテールゲートを開けるキックスイッチは、「左側の下」は確定。位置はわかったけど、なかなか上手くいかない。たまにうまく操作するんだけど。

撮影中はあれこれ試していたら、カメラの電池が切れちゃうほど夢中に。

ZR-Vに限ったことじゃないから、今日こそコツを掴みたかったんだけど、惨敗です。

前席のUSB端子

狙いはアメリカンかとうねるコンソールは超個性的。上段の使い勝手はよいものの、下段の使い勝手はちょっと考える。

左右にUSB端子が付いているのだけど、短いコードがないとシートとの隙間に挟みそうで神経使う可能性。

右の写真は、コーナーリング中に思わず掴んじゃったときのイメージ。ちょうど握れるサイズ。壊さないようご利用は計画的に。

動画：小さな長所短所「前編」

乗って感じた長所短所、前編。小さくも小さくない長所短所を10箇所以上、テンポ良く動画でまとめています。

準備中です。

 

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※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

乗ってわかった長所短所「2」

2025年式ZR-V。購入の決め手になるほどではないような、乗って感じた小さな長所短所その2。

キレイで機能的なエアコンスイッチ

3つ並ぶエアコンのロータリースイッチは、ひとつひとつが高機能。

回す・押す・表示、3つの機能がひとまとめに集中しています。

光り方もシャープで夜間もきれい。写真で見るより視認性も良好です。

その他スイッチも機能的

ステアリングヒーターはステアリング下部に。シートヒーターは一般的な位置に。

高機能になればなるほどスイッチは増えるわけで、UIやUXと呼ばれる使い勝手で差が出てくる。ホンダ車はよく考えられていると思います。

これ以外にも、左右に分かれるステアリングスイッチのホイールは使いやすく、360度モニターのスイッチはワイパーレバーにレイアウト。あちこちいいです。

スッキリしたルーフ

ルーフサイドに走る黒いゴム、つなぎ目というかキャリアを固定するのに使う部分だけど、ZR-Vではそれがなくスッキリしています。

ドアモールもメッキではないので、シンプルさが強調されます。

スッキリ・シンプル・大味・高級感。このあたりのワードは紙一重。見る人によって印象異なる部分です。

リアシート、ヘッドレスト伸ばさないと座れず

リアシートのヘッドレストは、コンパクトに収納されるタイプ。これによって、後方視界に優れるというメリットはあるけれど...。

座る時は伸ばさないと、背中に違和感。きちんと座れません。

このクラスなら、着座感と利便性を優先して欲しいというのが持論。その上で、デジタルインナーミラーという手もあるからね。

ライバルのハリアーですと、デジタルインナーミラー（バックカメラのように映像を映す）が用意されます。

• 参考：ハリアーHV（小さな長所短所のページ）

一体感あるドアのドリンクホルダー

左がフロントドアのトリム、右がリアドアのトリム。ここで取り上げたいのはデザイン。ドリンクホルダーの位置や一体感。

手で握るあたりは、超個性的なセンターコンソールとイメージが統一される。

そしてそのくぼみを活かすようにドリンクホルダーがレイアウト。結果、上手にデザインされ、コンソールまで含めた一体感が感じられます。

これだったら、インパネもZR-Vらしくデザイン統一して欲しい。現状だとインパネだけチグハグで中途半端。まるでライオンがスーツ着てるようだｗ
商品企画として難しいのかな。

動画：小さな長所短所「後編」

乗って感じた長所短所、後編。小さくも小さくない長所短所を10箇所以上、テンポ良く動画でまとめています。

準備中です。

ZR-V（2025ガソリン）特徴10秒チェック

ZR-Vガソリンモデルの特徴。単純明快・簡潔に。長所短所をまとめました。
お手数ですが意味不明な部分は本文でチェックして下さい。

• ライバル車と並ぶ価格設定。クラスに見合う良コスパ。ホンダ車では高いと感じないのがうれしい。
• ボディデザインは飾り気少なく加飾最小限。一方で、アクや個性を持つフロントフェイス。人畜無害なだけじゃないのが上級車感覚。
• 乗り心地や操縦感覚はゆったり感に魅力。市街地〜幹線道路の巡航が気持ちいい。
• ハンドリングはVGAとのことだけど、イヤな部分が気になりにくい。
• 速度上げるとリアシートの突き上げが目立ってくる。
• ターボが付いてとても静かなエンジン。低速時の主たるノイズはエンジンだから、市街地走行で静かさを味わえる。
• ターボだけど高回転が回るエンジン。5000rpm以上で本領発揮。スペック上も最大出力は6000rpm。
• 加速感は長時間踏むほど良さを味わえ、短時間の踏んで戻しては今ひとつ。モワッと出てからグッと出る。ドライバビリティもうちょっと。
• CVTは速度に合わせて回転上げる。ラバーバンドを感じにくい一方で、ターボの苦手な領域もスキップせず、一長一短。

 

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評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

ZR-V（ガソリン）評価総合

ホンダ車の中ではライバルと揃う価格設定が魅力。今後の価格上昇が不安だけど、現時点だとコスパ高く割安感がある。
（2025年7月に値上げ予定）

割安といえるのは中身が伴っているから。
軽自動車に装備だけマシマシにしたって、それは割安とはいえず。そういうのとは異なります。

ホンダらしい質の高いサスペンションダンパーにより、日常域でゆったり。ペース上げれば挙動を抑え、ブレーキも気持ち良いフィールで安全にもつながる。
またVGRもZR-Vでは気になりにくい。

弱点としてはごく低回転域のトルク感やリアシート着座感。
人を選びそうなのはアクの強いフロントマスクや内装の一部もそうだし、一癖あるところがクルマの面白さ。無難なだけよりワクワクする。
筆者はZR-V、乗ったら好きになりました。