間違いいっぱいの自動車選び。2019年式クラウンの試乗レポート。
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トヨタ・クラウン(型式AZSH20)「2.5S」ハイブリッド。220系とかH20系と呼ばれるクラウンのハイブリッドです。
大きく変わった今度のクラウン。室内も着座感から内装までイメージ変わっています。
座った瞬間に感じたのが、「これってクラウン?」という印象。古い言葉で表せば「これってセルシオ?」なんて言葉が出ちゃいそう。
大きなセンタートンネルに4500ccクラスを感じるし、外寄りのシート位置に好ましいペダル位置。
大排気量でビッグサイズ、上級車的包まれ感、今までのクラウンと比較すればよほど高級という印象。
今までのクラウンといえば、免許を持っていない方でもわかりやすい高級感がウリだったと思う。今度のクラウンは、クルマ好き運転好きが感じられる高級感。
評価とすれば、構造的に立派!
インパネ周辺のデザインは、カジュアルな親しみやすさを連想させるデザインに。
ソフトレザーが被せられていたり、布張りが切り替えでデザインされていたり、ピンクxホワイトみたいな内装だって似合っちゃいそうなデザイン。
質的にも、全てのクルマがレベルアップしている中では、特別優れているとは言えず。
例えば半額で買えるC-HRと比較しても、2倍の差があるとは思えません。
でもこの質感は、筆者の予想は上回ってました(ほんとはもっと安っぽいのを想像してた)。ので、不満はありません。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
クラウンのダッシュボードで使用されているソフトパッドはしっかりしたシボで質感高い。
助手席前には、フェイクレザー(多分)が貼り付けたように付いているんだけど、これの表面もシボが深くて質感が高い。
なお、見えにくい下の方は一般的な実用車と変わらぬ作り。こうした部分はもっと高級車だと丁寧に仕上げられている。
写真は助手席前の、ダッシュボードとドアトリム(内張り)の境目。
クラウンもついに、ラウンドした形状で繋がるようになった。ここはやっぱり、優雅な局面で作られている方が高級だよね。
このつなぎ目は段差やズレが目立つ部分。このクラウンでさえズレているように見える。それでも現時点で比較すれば、ズレは少なめ。相対的な評価では出来よしといえるかもしれない。
写真はトヨタC-HRの同じ内装部分。ズレ・段差はクラウンの方が少ない。
でも凝った作りで質感高い。緻密で、金属部材など「どうやって付けたんだろ?」みたいにデザインされている。
ほぼベースグレードでこれです。
クラウンはシートの質感が高いです。サイズが大きいのはもちろん、膝裏が圧迫されにくいという長所も併せ持つ。
また当然だけど、クッション性が長時間キープされる性能もしっかり確保。
そして緩いけど体が動きにくいという強力な特徴。
他所でも書かせてもらったけど、クルマが揺れにくくてシートと体の接触が安定。これが効いている。サポート性能はもとより、クルマからのインフォメーションも安定。乗り心地だけでなく運転しやすさにも優れるシートです。
こんな良いシートなのに、パワーシートがダメです。ここは敢えてハッキリ書かせていただきます。
前後調整は微調整が効かず、シートバックの角度調整は動きが遅い。
瞬時に微調整が可能な事がパワーシートが持つ利点の一つ。クラウンのこれを比較すると、ベンツBMWは当然、それどころか15年前のスカイラインクーペだってよほど優れています。
クラウンの内装とか機能操作感で気になった部分を2点ほど。
後輪駆動車のセンタートンネル前方には、ミッションケースが収まるスペースがある。
ここが、搭載されるミッションによって大きさが異なり、運転席への膨らみが変わってくる。
クラウンのハイブリッドなら本来、ミッションらしいコンポーネンツは無いようだけど...。
なんだけど、4500ccクラスの膨らみが!
これによって、着座した時の高級感は高い。
一方で、長時間運転していると、左足に圧迫感を感じる事もある。足を伸ばして座っても邪魔なのは変わらず。
満足感は高いんだけどね。
エアコンをオートではなくマニュアル操作しようとすると、吹出口の設定はちょっとたいへん。
吹出口をマニュアル操作する場合。
吹出口の設定はかなり優先度低い様子で、階層深くなってます。ほんとはね、ステアリングスイッチに操作ボタンがあっても良いかなって思うのよね。
吹出口のマニュアル操作がしにくいのは、もしかしたらオートが賢いからかも。
筆者は風が顔に直接当たらない、下から出すモードが好みなんだけど、クラウンはオートでも下から風を出す時間が長かった。
試乗中、普通に寒くたって下から優先。筆者の感覚だと快適と感じました。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
インパネの外光反射は少なく、HUDも見やすい。またセンタークラスター上部には光沢のある内装部材が使われているけど、こちらも反射が気になる場面は限定的。
気になるのは、助手席に座って、運転席を向いた時のセンター部分とかメーターフード。右の写真のあたりね。
どんな場面かって、例えば助手席の彼女が、運転する彼氏を見る時、かな。
付き合い始めの頃って、走行中でも彼氏を見てるでしょ!?男からすると照れくさいものだけどw
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。