自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2020年記事 トヨタ
 & 

クラウン試乗レポート「5」
ボディ見切り・取り回し性能

間違いいっぱいの自動車選び。クラウン(ハイブリッド)の試乗レビュー。

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「車両感覚とボディ見切り、取り回し性能」

トヨタ
  • グレード:“2.5ハイブリッドS”
  • 年式:2019年式
  • 車両価格:約498万円
  • デビュー年:2018年6月
クラウン内装1・インパネクラウン内装2・フロント

車両感覚とボディ見切り

クラウン見切りと車両感覚

クラウンはボディ見切りはなかなか良くて、小回りも得意です。

見切りはまずまず良好

下の写真は運転席からの左右Aピラー。

Aピラー助手席側Aピラー運転席側

Aピラーは太いけど位置的に良いのか、走行中に邪魔に感じることはなかった。ドアミラーも邪魔にならず、ボディとの隙間が機能しています。
またミラーは横方向の余裕もあって死角もできにくい印象。

あえて言えば、ドア内張りの前側が高いなというくらい。

ボンネット助手席側ボンネット運転席側

前方は軽く覗き込むだけでボンネットが視認できる。比較的前の方まで見えます。

こうして見ると、ボンネットの形状からかボリューム感が強くて、大きなクルマに乗っている感が強い。ユーザーによってはビビっちゃうかもしれないけど、見えないのと比較すれば全然安心です。

満点ではない理由とか

思うのはナビモニター。これが収納できればまた違うのにって思います。

シートを低めにしなくても出っ張りが気になるし、夜間は眩しいし。どちらも僅かなんだけど...。常にナビを使うってユーザーは少数派だと思うんだけど、如何でしょうか。

斜め後ろはそれなり

斜め後ろの視界

斜め後ろの視界はそれなり。といってもここを視認したくなる場面は限定的。

ドアミラーは見やすいし、ブラインドスポットモニターは付いてるし。

ここも敢えて言えば、視認性よりドライバーが体をひねりにくいって方が気になるかも。試乗中に視認したのはほんと、人が多い交差点とタイトな合流の時だけなんだけどね。

カメラサポートで完璧

最近では当たり前になってきた周囲確認用カメラ。

周囲確認用カメラ周囲確認用カメラ・スイッチ

状況に合わせて、いくつかの視点から表示される。スイッチはメインメーター左下。ちょうど左手を伸ばした位置で、走行中でもスッと押せる。

有効な活用法を思いついて、無意識に操作できるようになったらめちゃくちゃ便利だろうって思います。

小回り性能は高い

フロントタイヤ

最小回転半径と呼ばれるアレです。後輪駆動車って前輪の切れ角が大きいことが多い。

クラウンも例に漏れず大きく切れる。いっぱいまでハンドル回せば小回りできるってことね。

気をつけたいのは内輪差。教習所で習ったの覚えてます?? もっと一般的なクルマだと意識する場面はほとんどないけど、ホイールベースが長くてハンドルの切れ角が大きいクルマはちょっと別。

このクラウンなんかがそう。狭路地でタイトに曲がる時には、内側ドアミラーを見る習慣をつけたらいいかもしれません。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

わずかに気になる部分

クラウン走行中の車両感覚

わずかに気になるのは、走行中にボディ左側の感覚が曖昧な点。

感覚が取りにくいってほどじゃないんだけど、ほぼ同じボディサイズのカムリと異なるから気になる。
カムリはクルマが体の一部のように感じられるほど優れている(ここが気に入ってカムリ購入)。

理由はやっぱりナビのモニターかな?それか僅かに高いインパネ先端かな?シートポジションをそれほど下げずに座っても、ここが気になって低くは座れませんでした。

下の写真はカムリ

カムリのインパネカムリのインパネ・Aピラー

インパネは相当にフラット。左前を見た時に感覚が取りやすいです。Aピラーやドラミラーに関する部分ではクラウンの方が条件良いんだけどね。

ルームミラーがたまにブルブル

ルームミラー

舗装の古くなった道路で、ドラミラーのブルブル感が気になった。

クラウンに限らずこんなもの?ボディの揺れが少ないクラウンだから気になったのかもしれない。

後で確認してみれば、ミラーの付け根に遊びがあった。

ここのせいだとしたら、いつの間にかの改良で改善されると思います。
試乗時はチェックして可能なら営業マンに確認してみてくださいね。

細かな長所短所

試乗して気づいた細かな長所短所。

各スイッチの質感

ウインカーレバー

ウインカーレバー

ウインカーレバーはタッチ良好。ほんの僅かだけど質感に優れていると思え、気持ちよさを感じる操作感。

下手な3回リターンなど余計な機構がついているタイプより気持ちよく、間違いも起きにくいと思う。

ロータリースイッチなど

オーディオスイッチステアリングスイッチ

ロータリースイッチとステアリングスイッチは、一般的なクラスと同レベルの回し心地・落ち心地。

左の写真はオーディオのon-offとボリューム。質感は悪いけど左右でノッチの有無が異なり、気配りを感じる。

HUDの長所を確認

ルームライト1

フロントウインドーにメーターが映し出させる、HUDなどと呼ばれるメーター。

これで重宝するのが、ACC(アダプティブクルコン)の情報表示。

走行中に小さなボタンを操作しなければならない作業だから、単純な速度表示とは比較にならないほど価値を感じる。

クルコンの操作は、クルコン用レバーの操作ではなくステアリング右側のステアリングスイッチで行うタイプ。
手元を見ないと操作しづらかったのと、ここにエアコン操作スイッチがあったら良いのになって思いました。

ルームライトの操作

ルームライト1ルームライト2

フロントシート頭上のルームライトは、物理スイッチがなくて、手をかざすことでon-offするタイプ。

3連になっているので、端から端にササッとスライドする感じ。キワモノっぽいけど実は操作性に優れ、誤動作を感じさせません
また光り方も、LEDだけど指向性が適度に弱められていて不快感は少ないです。

コンソールボックスの開閉

ルームライト1ルームライト1

大きくて高級車を感じるセンターコンソールボックス。開け方が個性的。

個性的なのは両開きで両側に開閉機構がある点。運転席に座って、運転席側のスイッチを押そうとすると非常に押しにくい。で、助手席側の方が押しやすいんだけど、すると助手席側に開いちゃう

中はCD入れる作りをしているけど、筆者だったらここは使わないかな。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

メインメーター(夕方)メインメーター(夜間)

モニターの消し方

夜間、スモールライトを消した状態だと、液晶ディスプレイが眩しい!

それから、ディーラーに試乗行った時、ナビ消したいですよね。ほら、写真撮りたいし。そんな時のためにも覚えておいたら良いかもしれない点。

モニター消す1モニター消す2

モニター消す3モニター消す4

クラウンのディスプレイ消し方は、写真左上から3タッチ。

  • 物理スイッチの、中央・上側のボタンを押してメニュー画面を出す。
  • 右下の「画面・消」という部分をタッチ。
  • 切り替わった画面で左側の「画面消」をタッチ。
  • 上下2つのディスプレイが消えます。

トヨタ クラウン

トヨタ

CROWN (クラウン)

  • 試乗グレード:“2.5S・ハイブリッド”
  • 型式:AZSH20
  • 年式:2019年式
  • 車両価格:約498万円

概要

  • 排気量:2500cc+モーターハイブリッド
  • エンジン型式:A25A-FXS
  • 車重: 1730kg
  • ボディサイズ: 4910×1800×1455mm
  • 発売開始:2018年6月
試乗レポ・ライター

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