自動車の比較と評価・ホンダ

2023年記事 ホンダ

フリード(HV後期)試乗「3」
i-DCD魅力など運転感覚

間違いいっぱいの自動車選び。フリード・ハイブリッドの試乗レポート。

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「ハンドリング、i-DCD、運転感覚とボディ見切り」

ホンダ
  • グレード:“G”
  • 年式:2022年式
  • 車両価格:269万円
  • デビュー年:2016年09月〜
フリードの内装1フリードの内装2

試乗:ハンドリング・ステアフィール

フリードHV:ステアリング

ホンダ・フリードHV。全長4300mm弱、車重1420kg、コンパクトな3列シートミニバンです。

試せたのは1人乗車と2人乗車

ハンドリング1前提として3列6人乗車まで考えられているということ。

後ろまで人が乗れば車両バランス変わるでしょうから、どこかでバランスされているはず。

試乗時は1人乗車と2人乗車のみ試しました。

最初は1人乗車

1人で乗った時は、ちょっと過敏かな?と感じたステアフィールとブレーキフィール。アクセルペダルはストローク量が大きくて扱いやすいんだけど...という感触。

続いて2人乗車

これが2人乗車、身長182cmの同僚を2列目シートに乗せると、ちょうどよい感触。ロールを感じられるくらいにハンドル操作しても、操作速度とロール(傾き)とヨー(曲がり始める力)が好ましく。

久々にミニバンを運転して、積載重量も積載位置も考えられてるのがミニバンなんだって思いました。

柔らかく、でもじわっと曲がる

ロールさせれば内側が伸びる

ハンドリング2一般道でロール(左右の傾き)させないように走っていれば、気にならずに快適に走れます。

実際にロールを感じる速度になれば、フロント内側が伸びる感じで大きくロールします。

ジワッとロールするから操作がラク!

フロントタイヤ大きく動くフロントサスペンションは、ショックアブソーバーの質が良いです。

動き始めの抜けを感じず、動くべき時はゆっくり動いてくれる。

ショックってバネの動きを抑える抵抗だけど、必要なところだけ抵抗を発揮しているのが良いです。

ドライバー目線では、ジワッと丁寧にハンドル操作すればロール少なく、グイッと回せばジワッとゆっくり大きくロール
多くの方が運転しやすいと感じそうです。

リアサスはちょっとバタつく

リアタイヤ例えばコーナーリング中に段差を踏んだ時、ジワッとしたフロントサスに対しリアサスはバタつく領域がある。

前述の表現でいうと、抜けている領域がある感触。バタッと動いちゃうからバタつき。

スプリングの硬さは最大荷重(最大重量)から決まり、それにショックも合わすのがミニバンのリアサスと考えられますが、すると少人数乗車で空車のバンになっちゃう。

どう料理されている?どこで乗り心地確保されている?考えながら乗ると楽しいです。

 


※一部画像はクリックで拡大します(横長画像)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

i-DCDについて

フリードHV:運転席・夜間

i-DCDについてもう少し。

筆者が思うi-DCDの魅力

DCTといえば電光石火のシフトアップがウリだけど、シームレスのためのDCTとは違う様子。
i-DCDはエンジン側モーター側の駆動力ミックスetc.ハイブリッドのためのDCTと思われます。

シフトセレクター乗って思うのはシフトチェンジが早すぎないこと適度だからダルくないし、ゆったり乗れる

あと回転数と加速が比例していて、伸びてクロスミッションのように繋がっていく。
ホワーンと回転数上げるハイブリッドより音が気持ちいい

苦手と思うのは渋滞中のギクシャク感と、複数段のシフトダウンをしてからの強い加速。フリードも手動でシフトダウンできる機構があったらイイのにね。

ウンチク的な部分

フリードHV:フロントデザイン、ローアングル

以前i-DCDを調べていた時の記憶。

  • 奇数段はモーター側。駆動や回生が効きやすい可能性。
  • 奇数段、偶数弾が常時出力側に接続されるから、ハイブリッドシステムは全段で機能。
  • 1速と3速は同じギヤでモーター直結、遊星歯車で切り替える。
  • エンジンでモーターだけを回して、停止中でも充電が可能。

図を見てわかりにくい部分も、動画で解説されてる方がいらっしゃいました。

ブレーキのフィール

フリードHV:ヘッドライトとフロントタイヤ

ハイブリッド車らしいタッチ。でも扱いにくくはないブレーキフィール。

ブレーキペダルの剛性感と減速感が独特で、バイワイヤなのかな?と感じつつ、滑らかな速度コントロールに文句ございません。ハイブリッド車ですからね。

ブレーキでもフロントサスが効いてる!

1人or2人乗車だと、ブレーキ自体は初期の効きが強く感じられ、これは多人数乗車を考えれば仕方ない範囲というかそれくらいのレベル。

フロントのショックアブソーバーが良いから扱いやすいと感じられます。

ペダルレイアウト1ペダルレイアウト2

動いてくれて、動きはジワッとゆっくり。さらに動き始め戻し終わりの部分がスカッと抜けてない。

伸び縮みがコントロールしやすいから、唐突な揺れのない減速が容易です。

減速中のシフトダウン

シフトセレクターとエアコン減速中に自動でシフトダウンする場面もありました。エネルギー回生の効率アップのためかもしれません。

日常では低いギヤまで落とすわけじゃないけど、丁寧に減速していると、少しは減速感に変化が出ます

フリードでは試せなかったけどシャトルに試乗時、自動シフトダウンで高回転使う領域まで使われていました。
ワインディングの下りを全開からブレーキかけた場面でした。

ボディ見切りと車両感覚の取りやすさ

フリードHV:ボディ見切り

フリードHV、コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
最初に一言。前方の感覚はわかんない!後方の感覚やバックがラク!

斜め前の視界と車両感覚

車内から見るとシャープな造形が目を引くAピラー。外から見るとブラックアウトされていますから、中から見たときに斬新です。

ボディ見切り1ボディ見切り2

間の三角窓は良く機能していて、視界良く感じられます。コーナーリングランプが照らしてくれるのも、この延長線上と感じで、夜も役立っていました

慣れないと気になったのが運転席側Aピラーの圧迫感

ピラー内張りに厚みがあるというか、目の前にあるような感覚になります。シートが外寄りなのかもしれません。

ボディ見切り3

ダッシュボードの奥行きは長いです。身を乗り出してやっとメーターに手が届くくらい。

開放感高い一方で、車両感覚の掴みやすさでは、奥行きが短いほうが好ましい

例えば縁石とタイヤの位置感覚、壁とバンパーの距離感など掴みにくいですから、ギリギリまでは使いにくい。なんとなくセーフティに走ることになりがちです。

ボディ前方

斜め前と同様です。ボンネットは短いけど、ダッシュボードは奥行きある。車内からは大きいクルマという満足感を感じやすい反面、距離感は掴みにくいタイプ。

ボディ見切り4ボディ見切り5

メーターはグラフィカルで華やか。マルチインフォメーションディスプレイの文字はちょっと小さめと感じる部分もありました。

ボディ後方

フリードHV:ボディ後方

後方の感覚の取りやすさやは、とてもいい!全長の短さが効いてます

一般的にミニバンといえばバックや駐車が大変。本格的なミニバンは前よりに座りますから、ドライバーから後ろが長い!

ボディデザイン・サイドこれはバックモニターが当たり前になっても、やはり神経使います。

後ろは長いより短いほうがラク!フリードならコンパクトカーくらいの感覚で駐車できましたから、使いやすいと思います。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」試乗レポートです。

フリードのメーター1昼フリードのメーター2夜間

動画:価格と乗り味

価格から考える乗り味の印象。今回はi-DCDの魅力を多く語っています。

フリード・ハイブリッド、i-DCDの魅力と乗り味、価格

ホンダ フリード

本田

freed (フリード)

  • 試乗グレード:“ハイブリッドG”
  • 年式:2022年
  • 新車価格:269万円

エンジン概要

  • 排気量:1500ccHV
  • HVシステム:LEC

その他概要

  • 車重:1420kg
  • ボディサイズ:4265×1695×1710mm
  • デビュー年:2016年09月〜
試乗レポ・ライター

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