間違いいっぱいの自動車選び。フリードハイブリッド(e:HEV)の試乗レビュー。
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ホンダ・フリード(2024年式GT5)ハイブリッド・グレード「e:HEVエアーEX」の試乗レポート。
2024年6月に登場した3代目フリード、e:HEVエアーEXの乗り心地について。
上下動を始める瞬間からの動き始め、ここがスムーズでフリードの乗り心地を作ってます。
きっとサスペンションが動きやすいように様々な施策が施されているのでしょう。例えばアナウンスされてはないけどブッシュの1G締めとかね。フリクションを減らそうって熱意が感じられる動き始めです。
サスの動き始めがスムーズなら、ビリビリした微振動も少なくなる傾向。フリードもやはり、荒れた路面で微振動を感じにくいタイプ。
路面が荒れてていつも気になる場所でも不快感少なかったです。
一方で個体差かもと思うビビリ音が目立つ時もありました。oddメーター1000kmのクルマで、特定の路面で、内装Aピラー〜リアシート上部でビリビリしていました。
新車買ってもし気になったら、個体差だったらディーラーで対処してもらえる場合もあります。
動き始めからの比較的狭い領域で衝撃を吸収、それ以上に動く領域はしっかり車体を支える。
サスペンション全体で大きく動かしてゆったり感や重厚感をもたせるより、最近のトレンドかな、と感じさせる動き方。
サスペンションって車両安定装置であって、衝撃吸収装置でもある。
考えれば理にかなっています。ただ一昔前は2段階的に感じられて違和感や運転しにくさにも繋がっていました。
このフリードもそうだし、同時期に日本導入されたWR-Vもそうだけど、普通に走っている限り違和感を感じないのがいいです。
ドライバーが制御できる乗り心地の部分。ブッシュなど抵抗感なくスムーズだからこそ、クルマのフロントは動きやすいです。
ほんとはこれでじわっとした減衰力があれば完璧なのでしょうけど、フリードは市街地走行時、フロントが動きやすかったです。発進停止で前の動きがちょっと早い。
いくら動いても唐突でなければ快適。なのでドライバー次第という部分。どんな感じかは動画でご覧ください。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
7人乗りベンチシート仕様のリアシート乗り心地について。シートの影響も大きいので、キャプテンシート仕様ですとまた変わってくると思います。
2列目リアシート、ここは7人乗りベンチシートに限るレビューです。
何よりもシートが柔らかくてフワフワ。座面も背もたれも、体が当たる部分はとにかくフワフワ!それでいて、沈みすぎてシートフレームがゴツゴツともなりませんでした。それくらいの厚みがあります。
繰り返しますが、座面も、背もたれも、フワフワです。
リアシートでカメラ構えて撮影始めると、体が動いてカメラぶれちゃうくらい。停止中の車内でね。
シートがこれだけ柔らかいと、サスペンションがどうこうというのは2の次になります。ドライバーが常識的な運転をしてくれている限り、路面からのショックを感じることなんてないくらい。
凄く柔らかいから、体は揺れやすく、キッチリとは座ってられない。でもフリードはダラっと座るような作りなのがまた面白いところ。
シートの座面高は低く、フロアから低い位置に座面があり、足をダランと伸ばす着座姿勢でもない。またフリードでもハイブリッド車ですと、足を置く部分が盛り上がっています。
これによって膝を抱えるような着座姿勢になるか、お股広げでダラっと座る姿勢になるか、どちらかです。2列目キャプテンシート仕様でも基本一緒です。
先代フリードハイブリッドは、リアシートの乗り心地が気になるポイントでした。
フロントサスペンションはめちゃくちゃ良いのに、リアサスはパカっと伸びたり、ストンと落とされたり、ドカドカしたり。
合わせて先代ガソリンモデル、質感的には普通だけど前後に一体感あって、リアサスも変に意識することない乗り心地でした。
今回のフリードハイブリッドは先代ガソリンモデルをブラッシュアップさせたようなバランス。そうしたバランスの上で優しい乗り心地に進化しています。
なのでリアシートに座った時、良さを感じられます。動き落ち着き、ドタバタを感じにくい。落ち着いて座っていられる場所になりました。
フリードの魅力といえば、使える3列目シート。収納と格納が簡単で、出せば使うことがしっかり考えられてる。唯一といってもいいくらいのコンパクトミニバンという存在です。
3列目シートは柔らかく、シートの柔らかさで衝撃をカット。特に短時間走行では柔らかさが効いてきますし、体重の軽い方ほど良さを感じられると考えられます。
柔らかいと着座姿勢がズレそうなものですが、ズレるほどのスペースがないのが逆に効くかも。膝前に余裕なければズレようがありませんからね。
とはいってもスペース的には、最低限座れるだけのスペースがあります。
どんなクルマでもそうだけど、後ろに座れば座るほどに、クルマの揺れは遅れて一気に乗ってくる感覚。平たく言えば唐突な揺れになりやすい。
リアシートに乗員がいる時の運転は、加速も減速もハンドル操作も、「早め早め少しずつ」を心掛けたいものです。
乗り心地の一部として評価されることがあるのが静粛性。足回りからのノイズなど乗り心地への影響も大きいです。
よくあるのが、足が硬くて入力強くて、サスペンション周辺からノイズが出ているパターン。もしくは柔らかくストローク大きく動くなかでノイズが出ているパターン。動いても動かなくてもガチャッというノイズが気になりやすいから難しいと思う。
クルマが新しいからかもという前提の上でこのフリード、柔らかく動き始めるも全体が大きく動く感じではないです。こういうこともあってかカチャカチャしたノイズが気になりません。
尖った段差を踏んだ時、ガツンという音は普通にします。少ないのはカチャカチャ感。
エンジンが始動すると振動が出るのは当然として、回転数に応じて異なる振幅の振動を出します。
それで車体の弱い部分を振動させる振動周波数と一致すると、その部分が振動してノイズを出す。これが共振・共鳴。
フリードに試乗できた範囲(走行7時間)だとこれが気になる場面がなかったので好印象。
イヤな振動を出す回転数を避けてエンジンを始動し、回転させるのでしょう。リア周りから発生しやすい共振、ブィ〜ンとかビリビリしたノイズが気になりませんでした。
エンジンノイズと振動でいうと、通常走行時のエンジンノイズは抑えられ、振動は回転数上がった時にペダルで気になる程度。足は手や背中より鈍感なので、気になりにくいです。靴も履いてるしね。
全体的な静粛性レベルとしては「先代と同レベルの基準」と目にしました。
乗っても特別静かと感じることはなく、でも同じホンダで関係近いWR-Vと比較すれば、安っぽい響きのノイズは抑えられています。
先代フリードとの比較では、リアサスペンションが滑らかになった分だけ、ざらついたロードノイズが抑えられていても不思議ではないんだけど、特別な印象なし。
撮影してきた走行データでは少しうるさく感じられ、低域(150hz以下)をカットした状態で動画をアップしています。静かというより普通。
筆者の声との対比で確認、もしくは他車の動画と比較してみて下さい。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。