「ピレリ・P7-EVO」輸入タイヤ

タイヤ使ってみました!
アジアンタイヤ!

コンフォート性能として乗り心地をメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。

ピレリ「P7-EVO」使用感

ピレリはイタリアの有名タイヤメーカー。クルマ好きが積極的に選ぶブランド力が魅力です。

最近はベーシックラインで中国製やトルコ製が流通し、安価にピレリブランドを味わうことも可能になりました。

輸入と国産の輸出向けタイヤ、筆者はここで購入

タイヤの位置づけや価格イメージ

ピレリといえばハイパフォーマンスカーに純正装着されたり、F1用タイヤを供給したり、高級タイヤがラインナップされたりと、高いブランドイメージを持つメーカー。

そうしたメーカーでありながら、最近は低価格輸入タイヤと比較できるベーシッククラスもラインナップ。


ピレリは1980年代からという長い歴史を持ち、知名度も十分。安くても品質基準や安全性基準は高いことが想像できます。

「P7-EVO」はイエローハット販売モデルということで、そこまで安くはないです。近い内容と思われる「cinturato-P6」がネットで買えてお得感あります。

ピレリ P6〜P7 の参考価格

  • 175/65 R15 ・・・ 約5000円
  • 185/65R15 ・・・ 約5000円
  • 205/55R16 ・・・ 約8000円
  • 205/50R17  ・・・ 約8000円

タイヤ通販サイトで価格チェック

ピレリのタイヤ一覧ページ

 

価格と取り扱いの有無は変動しています。

タイヤを使用した車

ピレリ・P7-EVOをトヨタ・カムリで使用しました。

タイヤサイズは「225/55R17」

試乗レポート:カムリ(ハイブリッド)

一般的な新車時装着タイヤや、他の輸入タイヤと比較した印象をまとめます。

タイヤを見て、使って、思うこと

タイヤは特に評価基準、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観を多く含む評価になってしまう点をご了承下さい。

※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。

タイヤのキャラクター

ベーシック系 + コンフォート系 (企画確認中)

柔らかく、静粛性も高く、中心付近の接地感もしっかりしていてバランス良好。

タイヤの概要

P7-EVOは、燃費性能が重視されたコンフォートタイヤ。らしいですが、使用感では転がりが"少し重い"タイヤと感じました。

タイヤ01-05快適性良好、ハンドル中心付近がしっかりしていて走りやすい。

中心付近でグリップを抜き、燃費性能を確保といった輸入タイヤにありがちなエコタイヤとは違いました。

ただ、イエローハット販売モデルなので、安くはないです。国産タイヤとさして変わらず

ネットで買える「cinturato-P6」にお得感を感じます。

動画:P7-EVO使用感

カムリにP7-EVOを装着しての第一印象を、動画で述べています。

P7-EVOで今回感じたこと

タイヤ01-04最初に今回感じたこと!カッチリしたクルマだと、マッチングによる変化が目立つ。という点。

ピレリタイヤが悪いわけじゃないです。
マッチング的に合ってないという印象
を受けました。

マッチングというギャンブル

それなりのクラス、新しいクルマでは、車体カッチリで違いがわかりやすい。かつ、開発時にタイヤ特性も今まで以上に合わせているのでしょう。そう思いました。

今まで以上に...

乗り味が気に入ってるクルマなら、新車時装着タイヤもしくは近い銘柄が無難。ただ、お高い。こだわるか?妥協するか?そこが問題です。今まで以上に。

安く買うならこっち!

安く買うならネット販売されるモデル。
モノって安ければ、納得できる点も多い!マッチングガチャを気にされるならこっちのP6は如何でしょう。

「cinturato-P6」は別ページで。
柔らかい快適性という点でP7-EVOと同じ様な印象を受けます。

cinturato P6

タイヤ01-03タイヤ01-02

ピレリはPゼロを除き、P1〜P6とランクアップする商品名。P6という名前からしても同じ様な印象です。

タイヤ単体より、クルマとのマッチングによる差が大きいと思います。

参考:ネットで買えるピレリP6
ピレリ cinturato-P6使用レポート

タイヤの特性や印象レポート

P7-EVOを使用するクルマはHVのカムリ。装着後500km走行しての試乗レポートです。

使用レポート:快適性能

乗り心地の印象

cinturato-p6の乗り心地は、多くの場面で良好です。トレッド面のゴムがかなり柔らかく、路面のザラつきとか小さな段差で、柔らかな乗り心地を提供してくれます。

タイヤ01-02ここまでは良いんだけど、カムリとは縦バネ剛性が合わない印象。
クルマが弾んだ後、車体のブワンとタイヤのブワンが微妙にずれて、ブワンブワンと感じるように。

結果、実際以上に柔らかく感じて、クルマが安っぽい印象になりました。
慣れの問題?だったらいいんだけど。

とはいえ、単純にタイヤの固さでいえば、筆者の知る低価格輸入タイヤの中では、乗り心地は上々。こだわるならマッチングという難しい問題だけね。

また後述しますが、タイヤ空気圧に関するスイートスポットは狭めです。例えば2.4キロ位、低くないくらいでも下がってくると、柔らかすぎが気になります。
カムリとの組み合わせだと、ブワブワ感に。

静粛性の印象

P7-EVOとカムリの組み合わせでは、静粛性は悪くないという印象。
新車から4年1万km使用したミシュランタイヤと比較して、同じくらい。

ブロックが大きめで細かな溝がないため、タイヤが固くなってきたら印象変わりそうですが、現状は不満ありません。

使用レポート:ハンドリングなど

直進安定性が高め

タイヤ01-01ハンドル中心付近はカッチリしています。

新車時装着タイヤから手応えが減っておらず、むしろ重くなったかも?と感じるくらい。

小さく操作した時の反応もあります。

切り込むと軽くなるフィール

中心が重くて、切り込むと軽くなる。カムリの元々の特性でいうと、中心から回した先まで重い。
P7-EVOに変えたら、「中心重くて回すと軽い」という印象に変わりました。

90度ほど回すと、手応えや接地感が減ったような感覚。
逆にカムリの重いステアフィールが不満だったとすると、ラクに感じられるような変化かもしれません。

ハンドリングと走りやすさという評価でいうと、ハンドルの手応えと実際の反応は重要です。さあどこまで求めるか...という問題。

ヴィッツとcinturato-P6では良かった印象

タイヤ01-03cinturato-P6とヴィッツの組み合わせでは、適度な保蛇力と応答性のバランスが好印象でした。

これが直進性の高さにも繋がっていると思われ、まっすぐ走ってる感が強まりました。

ヴィッツはもともと、反応が曖昧、手応えが弱く、キッチリとは走りにくいクルマです。
少しは良くなりました。

使用レポート:転がり抵抗と燃費

重さと抵抗を感じる発進と減速

新車時に装着されていたミシュランタイヤと比較すると、アクセルOFFにして転がっていく感覚が、少し減った様子。

エンジンブレーキが効きやすくなったともいえますので、走りやすいとも思えます。

まだ慣れてないのでアクセルペダルを緩める場所を掴んでないです。慣れたらまた、印象変わりそうです。

燃費に関して感じた点

ピレリP7-EVOに交換して500km走行しての燃費。空気圧2.6キロで走った時間が長いんだけど、イメージは、燃費30km/Lを超える走行シーンで、少し下がったような印象。

日常域では今のところ、違いを感じてません。

タイヤ空気圧、どうしよう?

ピレリP7-EVOのタイヤ規格は、多分「ETRTOスタンダード」。国産タイヤと同程度にセットするイメージです。

多分というのは、サイドウォールのパッと見だとわからなかったから。乗った感じで言ってます。

良いと思える空気圧を探します

カムリとの組み合わせだと、2.6キロでもブワつきが気になる。
時速30〜40kmという低速時には良いんだけどね。

逆に気持ちよく走れる田舎道ではシャキッとさせて、クルマとバランス取りたい。今後、上げる方向に調整してみます。

わかりやすいタイヤとわかりにくいタイヤ

タイヤ空気圧次第でバランスを変える。違いのわかりにくいタイヤもあり、わかりやすいタイヤもあるのですが、空気圧は重要です。

好みやクルマに合わせるという他、リアタイヤ左右の空気圧がズレていると、まっすぐ走りにくいと感じます。

「乗りにくい」とか「ふらつきやすい」と感じたら、空気圧の再調整で改善される可能性があります。

「P7-EVO」評価総合

P7-EVOはピレリタイヤがイエローハットで買える!というのが大きな魅力です。

タイヤ01-03もちろん内容的にも悪いわけじゃなくて、上手に使えばきっと満足感を得られるタイヤだと思いました。 cinturato-P6と一緒だね。

ただ今回思ったのは、最近のクルマだとマッチングによる違いが目立つ。という点。

高い純正装着タイヤを買うか、近い銘柄のリプレイスタイヤを買うか。妥協して輸入タイヤを買うか。

走りが気に入ってるクルマなら、新車装着タイヤか近い銘柄を選びたいけど、どこまでこだわるかという問題。ちなみに筆者は文句が多い方ですw

気になる点は2点

省燃費タイヤラベリング取得という割に、転がりは重いです。重いってほど重いわけじゃないけど、長く転がして燃費を稼ぐドライバーですと、燃費は落ちる可能性。

次が、タイヤ空気圧によるスイートスポットの狭さ。丁度よい妥協点を探るのが難しいです。多くの輸入タイヤで感じる点です。

P7-EVOとカムリの組み合わせでは、こうした印象を持ちました。

こんなクルマ、こんなドライバーにぴったり

  • 柔らかい乗り心地と静粛性が重要。
  • 新車時装着タイヤへの交換は高すぎる。
  • 空気圧調整による変化を楽しみたい。

タイヤメーカーや販売店がアピールしている点

  1. 高いレベルの安全性、快適性、省燃費性能を提供。
  2. コンパクト〜ミドルクラス向け。
  3. ピレリのホームページ https://www.pirelli.com/tyres/ja-jp/car/homepage 日本語です。

似たようなキャラクターを持つタイヤ銘柄

エコタイヤ、だけどスポーティ感も加味されているというタイヤ。

安いタイヤの場合は組み付け工賃がネック。だからアルミホールセットがとてもオトク。オートウェイの場合は送料が無料になったりも含め、差額は最小限(1万円とか)。

イメージが近いタイヤの、テスト&評価

他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。

フロントタイヤ

ピレリP7-EVOとイメージが近いタイヤの使用感です。

改めて思いますが、ブランドイメージで比較すれば、ピレリブランドの魅力って抜けてますね!

関連ページ:ネットで買えて安いピレリP6
ヴィッツでピレリcinturato-P6を使ってみた
関連ページ:グッドイヤーのスポーティ系エコタイヤ
アルテッツァでグッドイヤーLS-EXEを使ってみた
関連ページ:ナンカンNS-20使用感
マークXジオでナンカンNS-20を使ってみた
タイヤに関する基本ページはこちらです
輸入タイヤや空気圧についてなどタイヤ基本ページ

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