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2020ルーミーとソリオ比較「3」走行感覚

当ページは3ページ目です!

走行性能、走行感覚、乗り心地など快適性

2020ルーミー&ソリオ比較2020年執筆のトヨタ・ルーミー兄弟とスズキ・ソリオの比較

同じボディタイプで価格も近い2台の比較です。

ルーミー&ソリオ比較

「3ページ目・運転感覚と乗り心地、静粛性」

  1. ボディサイズや取り回し
  2. 内装・質感と使いやすさ、車内スペース比較
  3. 今ここ!走行感覚・運転感覚と乗り心地、静粛性
  4. 比較まとめ・長所と短所マルとバツ

※2020年春・執筆。  「スライドドアのコンパクト・ハイトワゴン」の「ルーミーとソリオの比較」です。

走行感覚を比較

「走行性能」というより「走行感覚」。日常での走りやすさや気持ちよさという面をチェックします。

真っ直ぐ走りやすい車

ハンドルが真っ直ぐならまっすぐ走りそうだけど...実際は微調整の繰り返し。ほっといてもまっすぐ走る部分と、微調整のしやすさで直進性に差が出る。

視覚で感じない路面の傾斜や細かな凹凸、そうした部分でのサスペンション追従性とかドライバーの感覚取りやすさ、パワステの味付けによる違いなど。

クルマは真っ直ぐ走る時間が長いわけで、ここがイージーな車種はとっても好印象

印象悪くないルーミー

巡航中はガシッっとハンドルが重くなるルーミー

ルーミーは走り出し直後、少し速度が乗った時点で、ググっとハンドルが重くなります。フラつきにくくサポートしてくれる感じです。

この変化はいささか唐突で変化します。例えば、交差点曲がったらハンドル戻してる途中で重くなるくらい、一気に極端に重くなります。

この「中立が強められる」効果って、なんだかんだで直進性には良い影響をもたらしてくれます。ただそのぶん、自然なステアフィールというのは失われますが、それは趣味の領域と言えそうですね。

クセあるけど好感もてるソリオ

正統派をシミュレートしたようなソリオ

ソリオの直進性は優れているわけじゃないんだけど、違った意味でレベル高いです。もうね、趣味の領域というか、官能性能の部分が優れています!

方向性は、中立が軽く、切り込むに従って重くなるタイプ。で、中立付近は大きな上級車種のように軽いです。逆に言うと、変に固められていません。

これもまた違った部分でクセを感じる部分もありますので、それは後述します。

ハンドル切るのが楽しいクルマ

ハンドリング優先のルーミー

楽しさ走りやすさは十分なルーミー

色気も質感もないけど、ただただ気持ちよくハンドルが切れます。実用車として望む以上のハンドリングでレベル高いなと感じました。

丁寧で滑らかなコーナーリングを行うために、必要以上の神経は使いません。また無造作にハンドル切ったとしても、ガシッっとしたサスペンションが、不快な挙動変化を抑えてくれます。。

ハンドル切ってクルマが曲がり始めるまでのリズムが良く、クッっと外側に重量が乗る感覚にも不快感が少ないです。

ここに関しては走りが良いミニバンと言われる歴代オデッセイと比較しても、ルーミーに軍配が上がるほどです。

くねくね道が得意なソリオ

素晴らしさと個性的なクセが同居するソリオ

先に述べたように、自然さを追求したようなハンドリングです。もっと大きくて高価で本格的なクルマと同じようなフィーリングで、ステアリングを切り込めます。

ただ、ハンドルを戻す方向への動きには違和感を感じます。

手を話すとモーターのチカラで中立に戻す感覚と表現すれば伝わるでしょうか。ゆっくりした速度で、一定の速度と手応えのまま、ウィーンと中立に戻ります。

ソリオのボディディメンションを考えれば、この部分で安定性をキープしているのかもしれませんし、これによって切り込む方向への素直さを実現できているのだとすれば、仕方ないとも思えます。

ただちょっと、慣れるまでは違和感を感じます。

ミッションと走りやすさ

今回比較している車種のミッションは、全てCVTです。

シフトセレクター・ルーミールーミー・CVT

不快なノイズやショックが気にならず、単体としては良いコンポーネンツかと思います。

なんだろうけど、クルマが非力故に大きくアクセル踏みこむ時間が長く、変則的にイヤな部分が目立ってしまいます。もったいない印象です。

シフトセレクター・ソリオソリオ・CVT

少し古さが目立つようなソリオのCVT。どのメーカーもCVTの進化が早いからってもあるしね。

クルマが前後方向に揺れやすいのもあって、全くギクシャク感のない加減速には、慣れが必要かも、しれません。

アクセルワークにはクルマの個性を意識し、それに合わせて丁寧な操作が望まれます。

快適性(乗り心地や静粛性)

乗り心地は車種によりけっこう違いがある。プラス、グレードや年式によって味付けが異なる場合も珍しくない。

静粛性もコンパクトカーでは、グレードにより明確に差が付けられることが一般的。
あちこちで評価をチェックされる時は車名だけでなくモデル年式とグレード、執筆年月もチェックされることをオススメします。

乗り心地

走行速度が低いなら、サスペンションは車体安定装置というよりはクッション。単純に柔らかい事こそ最良な場合もあります。

なんで?ってくらい固いルーミー

サスペンション固いルーミー

固くてスッキリした乗り心地は、ユーザーによっては良いかもしれないけど、普通に考えれば硬すぎでしょう。

段差の大小かかわらず衝撃はダイレクト。路面に設けられた減速帯など、ガツンガツンガツンと想像以上の衝撃が。ゆったりしたクルマだとボアァァァァン。可能なら中間のコトコトコトって感じを望みたいところです。

柔らかい乗り心地のソリオ

柔らかな乗り心地がクルマにピッタリ!なソリオ

超絶に柔らかかった先代ソリオと比較すれば、先代よりは引き締まった現行ソリオ。それでも、同世代のハイト系と比較すれば十分にソフトな乗り心地です。

しかも、フロントシートよりリアシートの柔らかく感じられ、突き上げられてもアタリはウルトラ柔らか!

ソリオというクルマの主たる用途を想像すれば、ソフトな乗り心地はクルマのキャラクターにピッタリ!ここが、筆者がソリオを高く評価する理由です。

車内の静粛性

静粛性は体感的にイーブン。なんだけど、音質的には違いがあります。

エンジンスペックや車体構造の違いから、エンジンノイズの質と、ブルブルした振動・共鳴音によって、気になる静粛性か、気にならない静粛性かと部分に差があります。

こうした部分でソリオ優勢です。風切り音などは上級グレードだと低減させると予想します。

実際のところ、走行中はゴーゴーザーザー、ゴトゴトボーボー、いろいろ賑やか。同価格帯の上級軽自動車の方が静かに感じられるかもしれません。

意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!

自分の言葉で!研ぎ澄ました感性で!

違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。

特徴を明確に!写真もできる限り!

評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。

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