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プリウス・グレード比較、GとX「2」

比較:燃費、加速感、ステアフィール

2024プリウス・グレード比較

2ページ目です!2024年執筆のプリウス、グレード「G」2000ccと「X」1800cc比較

価格差は45万円、ナビ除くと25万円差。乗ると違い大きい!エンジン、タイヤ、サス、乗り味は大きく異なり燃費もしっかり差を感じる2台の比較。

プリウス(比較)

「2ページ目・燃費、加速感、ステアフィール」

  1. 比較:外装と内装、装備
  2. 比較:燃費、加速感、ステアフィール

※2024年・執筆 この記事を書いたのは?

6.比較:燃費に違いあります!

プリウス「G」:

プリウス・グレード「X」と「G」では燃費性能にハッキリした差があります。1800ccモデルのほうが、価格安くて燃費も良いです。
以下、適当に走ったときと、比較として燃費チェックした時の燃費です。

カタログ燃費

  • グレード「X」1800cc:32.6km/L
  • グレード「G」2000cc:28.6km/L

ともにWLTCモード燃費。両車には4km/Lの差があります。

試乗中、適当に走った時の燃費

条件は2名乗車でエアコン回しています。外気温は18〜20度。どのパターンも一緒です。温度はハイブリッドにとって条件良い時期だと思います。

「X」1800ccモデル

1800cc燃費1

まずは何も考えずボケっと走った時の燃費。

距離77.3km走って、燃費28.3km/Lでした。

もっとも良い時点で35km/Lあたりが表示されていました。

「G」2000ccモデル

2000cc燃費1

こちらもボケっと走った時の燃費。

距離69.4km走って燃費16.3km/Lが表示されました。

走った場所は山道での走行から夕方の渋滞のミックス。1800ccモデルとは交通状況に違いがあります。

比較用に撮影、同じコースで比較時の燃費

続いては条件合わせ、同じコースで比較用に燃費チェックした時の燃費。コースは動画としてアップしています。

2名乗車でエアコン付けて、2人のドライバーが半々で運転します。ドライブモードはノーマル。

「X」1800ccモデル

1800cc燃費2

プリウス1800ccモデルでの燃費。

距離40km走って、燃費31.6km/Lでした。

「G」2000ccモデル

2000cc燃費2

続いてプリウス2000cc。

距離40.0km走って燃費25.8km/Lが表示されました。

tripAには111kmが表示されてますが、リセット忘れちゃったのが理由です。
間違いなく1800ccと同じコースを走って距離は40km。その時の燃費です。

詳しくは動画でご覧いただけます。燃費チェックとレビューと比較しながら、欲張りな動画です。

比較対象車はこんな感じ

プリウスの1800ccモデルと2000ccモデル。内外装の比較と、試乗して乗り味を比較します。

プリウス

プリウス(ZVW60)HV
新車価格:275万円

グレード「X」2024年式。

レビュー!プリウス・グレードX試乗レポート

プリウス

プリウス(MXWH60)HV
新車価格:320万円

グレード「G」2023年式。

レビュー!プリウス・グレードG試乗レポート

7.加速感の違い

プリウス「G」:加速感比較・シフトセレクター

「X」1800ccは従来からのシステムが進化。「G」2000ccは新しいエンジンを中核にした新しいシステム。弱い加速時から強い加速時まで、感覚的な部分で大きな差があります。
乗って良いなと感じるのは2000ccの方。踏み続けているとエンジンの高回転パワーが乗ってきて、この伸びが気持ちいい!

一般的な発進加速

エンジンが始動しないレベルの加速ではどちらも一緒。ススっと加速してくれます。

違いを感じるのはもう少し強いレベルの、信号からの発進。そしてすぐ停止という、通勤時間帯の微妙な渋滞などでよくあるシーン。

1800ccボディリア斜めプリウス1800ccモデルは、少し強めに発信すると、動き出した直後にエンジンがかかり、THS(トヨタのハイブリッド)らしさがしっかり。

質感的にはもうちょっと...という4気筒らしい音を伴う、ブォーという音を響かせながら加速し、そして減速というパターンを繰り返します。

2000ccボディリア斜めプリウス2000ccモデルでは、それよりもエンジンが始動しないか、始動しても気になりにくい音質のノイズで同様に加速し、減速というパターンを繰り返します。

このあたり、同じように感じられる時もあれば、違う時もある。

同じようにエンジン始動・停止を繰り返す場面があれど、何度も繰り返していると、トータルでは快適性の差となってきます。

全開加速時

1800ccシフトセレクタープリウス1800ccモデルは従来からの延長線で、音的な感覚は一緒。
ただ加速感は力強く感じられ、型式としては一緒でも進化しているなと思います。

先代プリウスと比較すれば、世代が異なるという進化がされています。

アクセル踏んで1秒2秒で緩めるとか、踏んだ直後の加速力だけで比較すれば、体感的に差は感じられません。1800ccだって同じように力強いです。

2000ccシフトセレクタープリウス2000ccモデルでは、もっと長い時間、アクセルを踏み続けていると、気持ち良い瞬間が訪れます

アクセル踏んでエンジンが始動し、エンジンの駆動力が乗ってきてもう少し待つと、高回転域で盛り上がるパワーが味わえます。

細かく見れば2段階的に、音質的にも多少のスパイスを加え、加速力を増すような感覚。

この領域で加速すると、体感的にも差をしっかり感じられると思います。

両者のエンジンルーム

1800ccエンジンルーム2000ccエンジンルーム

写真は左が1800cc、右が2000ccモデルのエンジンルーム。2000ccはたくさんのパイピングが目立ちます。
最短距離でつなぐのか?美しくつなぐのか?いろいろあるんでしょうね。

12Vバッテリーの搭載位置が異なり、1800ccはエンジンルーム、2000ccはトランクルームへ。専用タイプだと思います。

吸気ホースの経路も異なっていて、これも吸気抵抗減らしてパワー稼ぐのか?それとも長く回して静粛性を稼ぐのか?いろいろな考え方があると思います。

ドライブモードの違い

両車ではドライブモードの用意と切り替えスイッチが異なります。

1800ccドライブモード2000ccドライブモード

写真は左が1800cc。通常の「エコ・ノーマル・パワー」にプラスしてEVモード

右が2000cc。プリウス2000ccモデルのドライブモードには、カスタムモードが搭載されます。エコ・ノーマル・スポーツの3段階+EVモード。プラスしてカスタムモード。

カスタムモードはいわゆるインディビジュアル。ステアリングの重さ、エアコン制御、パワトレ制御がそれぞれ個別で設定できます。

7.乗り心地の違い

プリウス「G」:走行中・ハンドリング

乗り心地の違い。ここを大きいと考えるか小さいと考えるかで、価格差からどっちが魅力的か、ポイントになりそうです。

乗り心地の違い

タイヤサイズは17インチと19インチ。2000ccモデルのほうが大きくて重いタイヤを装着します。

結論からいいます

多くの場面で2000ccモデルのほうが乗り心地良く、まれにある大きな窪み、ここではドカンと音と衝撃を伴いビックリします。

割合として、ほとんどはフラットもしくは小さな凹凸。なので19インチ2000ccの方が乗り心地よく感じられました。

そう感じる理由

タイヤのサイズより特性違い

大きくはタイヤの硬さの違い。タイヤ剛性というよりはトレッド面の柔らかさという、常用域での硬さ。17インチの方が柔らかそうなイメージはありますが、エアボリュームが聞いてくる場面はありますが、タイヤの質という面で19インチが優れると思われます。

1800cc2000cc

新車時装着タイヤって多くの場合で、銘柄(名前)に意味はなく、同じ名前でも異なる質・特性に仕上げられています。

タイヤ&ホイールの重さ

続いてタイヤ&ホイールの重さ。軽ければ路面追従性が上がったり軽快だったり、軽く転がって燃費性能が上がったり。一方で重ければ、直進性が上がったり外乱に強かったり、サスペンションを柔らかくしたような、入力の強さに繋がります。

どちらが良いかは車体次第ですが、単純な乗り心地なら重いほうが、サスペンションが動きやすくなる傾向を感じます(経験からね)。

サスペンションダンパー、違うんじゃない?

そして結果的には、サスペンションが違うのではないかと。多分違うと思う差を感じます。1800ccモデルのほうが動きにくく突っ張っている感覚。リアスタビライザーが省かれるとのことですが、そもそも動きにくいならいらないということでしょう。

タイヤ空気圧も変えて試した

もっとも好ましかったのは、19インチタイヤで少し(0.1キロ)空気圧を落としてみた時。わずかに動いて衝撃を丸くしてくれます。

17インチタイヤではなんとか乗り心地良くならないかと、0.2キロ下げてみましたが、嫌な部分が目立ってしまい良い結果には繋がりませんでした。

静粛性の違い

走行中のエンジンノイズを除く静粛性は、乗っていると2000ccモデルの方がなんとなく静かに感じられます。

交互に乗り比べると、タイヤの差かな?くらいの差で、あとは気のせいか勘違いだろうという結論になりました。内装をあちこち叩いてみても、違いは見つけられなかったです。

8.ハンドリングの違い

プリウス「G」:ハンドリング

1800ccだって悪くないけど、2000ccモデルはより良いって部分。

操舵からヨーが立ち上がるまでの時間が違う

1800ccステアリングハンドル操作すると、ゴムがたわんでサスガ沈んで、タイヤに重さが乗って、抵抗を生み出す。
この流れが、2000ccモデルの方が早いです。

筆者は乗り換えて一回曲がっただけでわかりました。

同じ量を同じ速さでハンドル回した時、2000ccモデルの方が素早く応答してくれます。

ということは、よりゆっくりハンドル操作できて、快適性にも繋げられる。

操作しているその瞬間にもクルマは進み続けますから、脳内に「こう走りたい」とイメージがあるかたは、反応早いモデルのほうが走りやすいと思います。

ペースを上げた時

リアサスペンションも伸び縮みを感じるくらいにペース上げて曲がった時には、前後のバランス良いねと感じるのは2000ccモデル。切った先のステアフィールも手応え感があります。

1800ccモデルは伸び側が柔らかく、縮み側は突っ張っている印象。

直進安定性

2000ccメーター手の力を抜いた状態で真っすぐ走っていくチカラの強さ、直進性ですが、どちらも良いです。

リアサスがビシッとしているのも効いているでしょうし、勝手に遠くを見るドライビングポジション

視線の持っていき方は運転の上手さに直結しますが、プリウスならいつの間にか、遠くに視点をおくカタチになります。

代わりに、狭い場所は苦手です。

9.プリウス・グレード比較まとめ

ナビを考えなければ価格45万円の差、ナビ考えると20万円差。この差額で得られるものは、走行中の質感が大きいです。

装備とか加飾の差はそこまで大きくない。パワートレーンの加速感、乗り心地、ハンドリング、これが少しずつ2000ccモデルが優れ、トータルでは大きな差になります。

1800ccボディフロント2000ccボディフロント

言い換えると、乗り味の違いはよくわからないという場合は1800ccモデルのお得感が際立ちます。

ハンドリングなどは特に、体のセンサーとか意識とか、走行ラインとかハンドの握り方とか、考えたことがある方でないと差はわかりにくいかと。
筆者はグッとハンドル握ると、みんな一緒の感覚になります。

結論、ここが違うと意識して乗れば、こういうことかと気付きやすい。そして差に気づくか気づかないか。気づかないなら経済性が高いほうが良いに決まってます

プリウスのグレードGとX、売却価格の差はわかんない。予想するなら中古車市場では上級グレードの方が喜ばれます。このあたりが比較のポイントかなと思います。

動画:燃費比較・2000ccと1800cc

当HPのYouTube公式チャンネルで、動画を公開しています。

プリウス比較・燃費と加速感の比較

 

 

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