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2025年執筆、ヴェゼルとWR-Vの比較。
ハイブリッド中心となったマイナー後ヴェゼルと、走る部分が魅力のWR-V。2024年式どうしで比較します。
※2025年執筆 著者:ヒラリー男爵
試乗中に燃費チェックした時の燃費です。
youtube動画用に撮影しながら燃費見ています。
ヴェゼルが1500ccのe:HEVハイブリッド、WR-Vが1500cc純ガソリン車です。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は25.3km/L。車重は1380kg。
速度低い市街地から、山道走って田舎道へ。
距離54.8km走って燃費27.5km/Lが表示されました。
時期は冬の2月の昼間。ステアリングヒーターもシートヒーターも、ACも使ってで走りました。
続いてこの日の夕方。山道楽しみながら都市部に戻ります。
距離47.6km走って燃費24.4km/Lが表示されました。
条件は一緒ながら、積極的にドライブ楽しみつつ、ワインディングを楽しみその後、燃費優先走行で普通にといった走行パターン。 ほぼ同じコースで行って戻ってのという2つのパターンです。
距離152km走って燃費22.9km/Lが表示されました。
途中、2名乗車でドライバー変わったりもしています。 この後も距離を重ねるも、大方このくらいの燃費でした。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は16.2km/L。車重は1230kg
WR-Vに慣れてきたところで燃費計をリセットし、普通に走行した時の燃費。
距離82.9km/Lで燃費9.9km/Lが表示されました。
都内の気持ち混雑するルートです。
流れの良い夜間の幹線道路。動画を撮影しながら、燃費チェックした時。
条件良い時間帯に走った時の燃費です。
距離29.6km/Lで燃費17.0km/Lが表示されました。
ヴェゼルもWR-Vも、燃費チェックした時の様子を動画にしています。パワートレーンの印象などレビューしながらの、燃費動画です。
ヴェゼルとWR-V、2024年式どうしで、乗り味や内装比較します。
ヴェゼルとWR-V、乗り心地の比較。印象も大きく異なります。両車を比較してのコメントです。
WR-Vと比較してもしなくても、現代的と思える乗り心地。
サスペンションが狭い領域で衝撃をカット。上下動は小さく、フラット感高いです。
低速で越える段差ではガチンガチンと越える感覚ですが、収まりだっていい。
小さく動いてフラット感高く、通常走行中は硬さ気にならず、低速時はブルっとした衝撃が素早く収まる。
1名乗車だと18インチタイヤのバタつき、わずかにしなやかさを欠いてコクっとする時も多いですが、2名乗車すると気にならなくなります。
ヴェゼルより重厚と思える乗り心地で、車重のわりに伸び上がらない感覚が優れています。
車重は1250kg。軽いけど軽く感じにくい。
路面のうねりと段差が同居する、橋の継ぎ目などわかりやすく、ドシッと何事もなかったように超えていってくれる。
足回りは衝撃をいなす領域があって、車体を支える領域があって、という最近のホンダ車らしい感覚。一定レベルを越える入力や連続する凹凸になると、とたんにバタバタします。
路面の様子を感じやすいのはWR-Vですが、古い路面を日常的に走るのならヴェゼルの方が快適です。
ヴェゼルとWR-V、静粛性の比較。ひとことでいえばヴェゼルの方が静かで、WR-Vは賑やかな場面が目立ちます。
ヴェゼルは郊外レベルに速度を上げた時に好印象。ハイブリッドだからというより車体の防音が効いているなという印象です。
低速時は、エンジン始動すればハッキリ聞こえてきます。よく「エンジンかかってもわからない」なんて聞きますが、そんなことはないです。
WR-Vは逆に、アイドリングとか低速時に好印象。WR-Vの4気筒エンジンはアイドリング中に静かで振動少なく、代わりに回転上がると急にノイズと振動を出します。
その他タイヤや風切音ふくめ、速度上げるとうるさく感じる場面が増えます。
ヴェゼルとWR-Vのハンドリングや走りやすさ。ヴェゼルは滑らかさで勝るものの、表現が難しい個性があり、WR-Vは正統派といえる走りやすさが大きな特徴と感じます。
回し心地が滑らか、反応が穏やか、中心は大きく緩められている。またアクセル全開のまま曲がっても車体やステアフィールは余裕のまま変わらず。
ポジティブに表せばこんな感じ。一方でネガティブに表すと...。
ハンドル中心からコブシ一個が緩く、応答性は弱い。またハンドル操舵力は軽い。さらに大きく回すとギアレシオがクイックになって、反応を変える。
VGR(可変ステアリングギア比)によるであろう舵角による変化が大きい。
こうしたあたり、運転の難しさと楽しさを併せ持つ。筆者の場合、ドライブ始めたての元気な時はすごく楽しく、疲れた帰りは乗りにくいと感じながらの走行でした。
WR-V最大の魅力と感じるのが、ハンドリングやステアフィールの良さ。
筆者が「乗った瞬間から違和感ない」というのは珍しく、WR-Vはそれでした。
舵角や路面その他により、適度に衝撃を打ち消してくれ、適度に反力変化を伝えてくる。ハンドルは軽すぎず重すぎず。
ペース上げてのコーナーリングでもドシッと反応してくれ、やはり重厚という印象に繋がる。単純に走りやすいです。
リアシートの印象比較。WR-Vのリアシートは上級車的で、素晴らしいリアシートです。
センタータンクレイアウトで足元広いのが大きな特徴。かかとの位置に自由があり、乗降性も高いです。最大の魅力は乗降性でありつつ、チップアップ(シート跳ね上げ)も可能。
乗り心地もフロントシートに近く、座面はとても柔らかい。一方でサポート部位はかなり硬く、座り方にはやや制限あり。合わせて中央部に座るのはほぼ無理。実質二人掛けです。
比較対象がWR-Vではなく、カローラクロスなど他のSUVだったらレベル高いです。
リアシートの着座感や着座姿勢を優先して選ぶならWR-V。他車含め300万円以下で比較したら最上と思えるリアシート。ZR-Vとだって良い勝負どころか、見た目以外は勝ってると思います。
良いのはスペース的広さだけじゃない。着座感、着座姿勢、クッションの沈み方。まるで高級セダン的に、体重かかった場所だけ沈みます。
体とシートの接地する場所、体圧とサポート、サイズや角度、足の置き場。サイドサポートが立っていなくても、沈み込みで支えてくれますから、走行中も安定して座っていられます。
シートアレンジは前倒しだけ。段差も大きく残ります。でも大事なのは着座感でしょ!っていう姿勢に好印象です。
比較しての印象を一言で!
日本車的な高級感を感じるのはヴェゼルの方。ハンドル軽くて、回し心地が滑らかで、静粛性は高いし、機能や作り的にも気配りを感じられる。
当サイトの連載動画に「小さな長所短所」というシリーズがあって、そこで取り上げるようなちょっとした部分で、「気配り上手なヴェゼル」と「無骨なWR-V」、そんな感じで得意と苦手が正反対。
そんなWR-Vが優れるのは、走りやすさ。初めて乗ってもきっと走りやすく、なれたドライバーならステアフィールに唸ることでしょう。
ここに関してヴェゼルは人を選びそうなクセを感じるから、「難しいけど楽しいヴェゼル」「普遍的なWR-V」と、やはり正反対。
ボディ全高を除き、ほぼ同じサイズのボディディメンション。価格はハイブリッドシステムを50万円(フリードから)と仮定すれば20万円差。
HVかガソリンか、という棲み分けを除けば、極端なほどにキャラクターが異なる2台です。
見た目からしてもヴェゼルがクーペ風ですが、実は反対のキャラクター。
運転好きとかリアシート好きならWR-V。だけど装備、機能、内装、乗り心地の高級感ならヴェゼル。
上下関係ではなく、横の関係として比較して楽しい2台でした。
当HPのYouTube公式チャンネルで、ヴェゼルとWR-Vの比較動画を公開中。ここでのテキストより詳しく言及しています。
意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転。
受け売りでなく、紹介ではなく、レビューです。
評論家との違いは、自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。