タイヤ使ってみました!
スタッドレスタイヤ、ドライ&ウェット
コンフォート性能として乗り心地と騒音テストをメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。内容はドライ路面重視です。
ブリジストンのスタッドレスタイヤ「ブリザックREVO-GZ」についての使用レポート。
ブリザックといえば高い人気を持つスタッドレスタイヤ。イメージ上の人気だけでなくて、実際に東北地方で使用しても高い氷上性能で安心感強い。
2005〜2010年あたりの5年間では、ブリザック指名で筆者も利用していたほど。冬の東北、レンタカーを利用するにしても500km/日ほど走る日はやっぱりブリザック。
そんなブリザック、今回、ドライ路面ではどうだろう?しかもミニマムな軽自動車サイズでは??
夏用ノーマルタイヤとの比較ということで晴れた日の日中および夜間にタイヤの印象を考えながらドライブ。使用感および簡単な採取データをまとめます。
欧州向けなどで価格の安いブリジストンタイヤが販売されています。
ブリザックREVO-GZをダイハツ・ミラココアで使用。ドライ路面での使用レポート。
タイヤサイズは「145/80R14」
(試乗レポート!ミラココア試乗インプレ)
タイヤは特に評価基準、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観を多く含む評価になってしまう点をご了承下さい。
※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。
スタッドレスタイヤ + 氷上性能を重視 ブリジストン・スタッドレスのミドルクラス。
雪上性能、関東圏での大雪の日、数日間使用。積雪10cmくらいまでを走行。それ以上の地帯はFバンパーが邪魔をするのであまり走行せず。
都市部の道路は混雑し、ゆっくりしか走れず。また田舎部では竹が倒れてきたりで大渋滞。これまた発進性能くらいしか試せず。ゆっくり走行はガタガタくるけど全然普通。首都圏だと発進性能が最も大事なのかな。
発進時、雪が多ければ少しはズズッといく。スタッドレスタイヤを履いていれば大きなホイルスピンはおきにくいから、そこでビックリしてアクセル離しちゃだめ。ゆっくりアクセルを踏んでいれば発進できる。
残念ながらそれ以上、詳しいことはわからず。
同じ日、知人が趣味用に持つジムニー&スタッドレス。けっこういいペースで走れたらしい。どうやら、発進時からガシッと出られるから、普通に走りたくなっちゃうとのこと。本格的4WDのマジックか。超ローギヤードのジムニーでは1速はエンジンが唸っちゃう前にすぐシフトアップ。
ジムニーの彼、雪の日は同僚の女性看護師や介護士を送迎する。うらやましいね。(笑)
今回重点的に記載したいのはこちら。晴れた日の昼・夜。つまりドライ路面でどうかという点。
ブリザックREVO-GZでとりあえず走行してみてわかることはハンドルの軽さ。切り始め、戻し始め、接地感がない無反応領域が全域である。いままでブリジストンのスタッドレスタイヤを使用されたことがある方なら予想できるあの感触。
筆者もある程度は予想していた。ステアリング中立付近で感じるトレッドブロックのねじれ=ブロック剛性の弱さ。グリップ力が弱った時のように反応がない。または反応が遅れる。
試乗車のミラココアは軽自動車だから、タイヤ幅は145mm。扁平率は80%。
こんなサイズだからか、筆者が軽自動車スタッドレスが初めてだからか、予想を遙かに超える反応の悪さを実感。ハンドル切ればグニュグニュネチョネチョ。直線が続く道でも、交差点でも、コーナーでも。
現在のスタッドレスだから、ステアリング中立付近とかの剛性の弱さ、グリップ感がないような感触はしようがないと思う。どんどん改善されていくように、未来のスタッドレスタイヤに期待。
しかしこれ、それを差し置いてもものすごい。全域でグリップ力が弱まっているような感触だ。切り始め、戻し始めどころか、切っている途中も、切り増ししてみても、どこでもグニュッとしている。
どうしたらいい?繊細に荷重を乗っけて〜、なんて考えていたら、試乗車ミラココアの所有者から、ブロック飛んじゃうから止めてって。うまく運転する方法はわかりません。
一つ面白いハナシが。何も知らず自分はリアシートに乗る。ドライバークィクィとコーナーを曲がった際、思わず「ハハハ」と失笑。ドライバーも何を感じたか察知し、「ハハハ」と笑ってくれました。
ドライ路面で走りにくいというのは現状、仕方ない事だと思います。
タイヤ小さくて車重も軽い軽自動車、それとスタッドレスタイヤという組み合わせでは如何にスーパーな日本のスタッドレスといっても厳しいんじゃないかと。あれだけ柔らかいブロックには意味があるからこそ、でしょうから。
タイヤが悪いわけじゃなくて、仕方ない。氷上性能などが中途半端になってしまったらスタッドレスの意味がなくなっちゃいますからね。
乗り心地や静粛性に関してはなかなか上出来。プルプルするわけじゃないし、固いわけでもない。全然普通です。静粛性に関しては体感上、特にうるさいということはなかった。
軽自動車だからエンジンがうるさいし、タイヤサイズ小さいという条件付きだけど、上出来。パターンノイズは聞こえてくるけど、多くの方が気にならないと答えそうな、そんなレベル。
トヨタ・マークXジオに225mm幅のスタッドレスタイヤを装着するとどうか?
銘柄は同年購入の「ダンロップ・winter maxx」。
この組み合わせでも褒められる訳じゃないけど、ミラココアよりは断然走りやすい。ステアリング中立付近がいまいちで、直線でのステアリング修正回数はノーマルタイヤの倍以上だったりするけど、切り込んでいけば手応えアップしたり。
せっかくの高額車がもったいないといえばもったいないんだけど、ドライ&ウェット路面で多くは望めないという現状、このくらいで妥協しなければならない?くらいの感じです。
今回のブリザックREVO-GZ&ミラココアという組み合わせ、予想以上のブロックねじれにビックリ。単純に怖い、です。
細かい事はいいません、シーズン以外はノーマルタイヤに戻して下さい。多分、危険です。
具体的には時速60kmでも緊急回避できる自信ない。何かあったら10回中10回ぶつかってしまいそうな気がする。
最も、気にしなければどうということない。速度が出ない訳じゃないし、全くノーコンになっちゃうわけじゃない。
そもそも、時速40km以下で走ってればいいような。
ノーマルタイヤで弱く凍った路面を走ればステアリングはツーテンポ遅れ、無反応部分もある。Fタイヤは滑っているけれどRタイヤは少し滑っているだけ。走ろうと思えば走れちゃう。あの感触に近いかな。
軽自動車以外でスタッドレス&ドライ路面ではどう?この場合もやはり、ハンドル中立付近ではグニュグニュ感がとっても大きい。
それでもコブシ一個以上切り込んでしまえば違う要素から手応えがでてくる。だから走りにくいだけで不安を感じる訳じゃない。普通に走っていればね、ウィンターシーズン以外も使える。
ブリザックREVO-GZ、市販の騒音計でノイズを計測してみました。単位はdB。
(dBについてはネット検索して下さい)。
騒音計ということで音圧に補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤ空気圧が高いと、騒音(ノイズ)は大きめになる傾向があります。体感上、ロードノイズはうるさくない。パターンノイズは聞こえるがエンジンノイズやシャシーからのカチャカチャ音の方が気になります。
すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。
ノーマルタイヤ(ブリジストンPZ-XC)と比較すると、こんな感じ。
時速80kmから50kmまでの減速タイム・・・21秒46 (3回計測の中間値)
PZ-XCは省燃費タイヤ(エコタイヤ)なので、分が悪いかな。
参考画像。ブリジストンのHPより。
他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。