タイヤ使ってみました!アジアンタイヤとの比較など
コンフォート性能として乗り心地と騒音テストをメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。
銘柄のタイヤ・ダンロップ「sp sport230」について使用レポート、感想、参考データを掲載しています。
SP sport 230は新車装着タイヤでよく見かけるタイヤです。自動車メーカー問わず使用されています。
市販の「SP sport」と名前が付くタイヤとは走行感覚も別物です。
当ページは後にタイヤを交換してから、「これはこういうことだったのかぁ」というまとめになります。
そしてアジア系の格安輸入タイヤとの比較に採取データなどをまとめています。
新車時装着タイヤ(OEMタイヤ)っていくらなんだろう?一般に公表されているわけじゃありませんが、OEMタイヤの価格を調べてみると、1本1000円とか1500円と噂されています。
想像よりよっぽど安い(笑)。それじゃあリプレイス用タイヤ(交換用タイヤ)との差はあるのかないのか?大きいのか小さいのか?気になります。
近い銘柄名の欧州向けタイヤなどが低価格で販売されています。
SP sport 230はトヨタ・SAIの新車時装着。
タイヤサイズは「205/60/16」
(試乗レポートはこちら!トヨタ・SAI試乗インプレ)
タイヤは特に評価基準、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観を多く含む評価になってしまう点をご了承下さい。
※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。
新車時装着タイヤ(OEMタイヤ)
この「SP sport 230」という銘柄は、基本的に新車時専用となっているタイヤ。住友ゴムのHPにも”OEMタイヤ”として案内されている。
新車時装着タイヤといえば、銘柄には好評のブランドを持ってきつつ、実は中身は別物なんてことが普通にあるけど、これはOEM専用品となっているからとっても良心的。
トヨタ車ではミドル〜アッパーミドルクラスの車種でこの銘柄をよく見かけるし、実際に試乗している(マークXジオなどもこれ)。トヨタ以外でもホンダ・オデッセイやマツダ・プレマシーでも装着されていた。
いろいろ思い出すと共通するネガティブな部分があるから、それがタイヤの特性かもしれません。
上の写真、この状態でスリップサインまではあと1ミリ。無理をしなければまだまだ使えます。
後からタイヤを変えてわかったこと、同銘柄を履く複数車種で感じる同様な印象から、タイヤのキャラクターを考えてみる。
全体的なイメージとしては、市街地レベルではネガティブな部分も少なく、バランスよく、決定的に劣る部分はないなと思う。言い換えると全体的に最低レベル。
静粛性と乗り心地、SAIというクルマの特性も含めゴムが厚い間はそれほど悪くない。ただしゴムが減ると大きく悪化する印象がある。
ハンドリング、渋滞や信号の多い市街地を走るだけならなんてことはなく、不満を感じる場面はそうそうない。気になるのは郊外の幹線道路。直線が長く多車線道路だと、ステアリングの微調整が多く疲れる。これ、タイヤを替えることで改善される可能性があることがわかった。
そして高速道路を走る速度域、アクセルOFFの場面などタイヤの接地感が薄れてくる。下り坂コーナーでは過敏になることもある。一昔前のクルマので感じたこの印象。もしかしたらグリップレベルがこの速度域以下なのかもしれない。限界グリップ性能は試していないからハッキリと断言できず。
最近注目の低転がり抵抗について、こちらは流石。クルマに合わせて開発されたタイヤではなく、タイヤに合わせたシャシー改良なども行っているとは思いにくいが、結構いいんじゃない?控えめなエコタイヤに近いくらいの性能はありそう。走り始めから一定時間走行後まで、体感出来る印象の差がないのもいい。
タイヤが新しくゴムが厚い時期は、それなりに静かで乗り心地もなんとか。
しかしゴムが薄くなってくると大きく性能が劣化するように感じられるのは、構造ではなくゴムが全てなのかな。まさに最初良ければ全て良し。第一印象は重要ですからね。
高速道路の追い越し車線で、時速100キロを越えるくらいの速度域で接地感が薄れてくるのはゴムが減っても変わらず。
決定的に劣る部分がない反面、どれも低め安定。ある程度予想できることだけど、アジアンタイヤの方が好ましい部分があるというのは意外だった。できれば認めたくない(笑)。
もしかすると、製造コストはSP sport 230よりアジアンタイヤの方が高いのか?そういや新車時装着タイヤって納入価格いくらなんだろう??テレビの内蔵スピーカーが1個20円とか?タイヤといえばもっと重要な部分。なんともったいない。
SAIに関して言及すれば、どうせならマトモなエコタイヤ銘柄、例えばプリウスのグッドイヤーGT3なんてインパクトあった。それからライバルのアコードハイブリッドではエナセーブ・プレミアムとなっていた。レベルの高い省燃費タイヤブランドだ。
それらと比較すると、SAIもなんかひとひねり欲しいなと。
SP sport 230、市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。(dBについてはネット検索して下さい)。
騒音計ということで音圧に補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤ空気圧が高いと、騒音(ノイズ)は大きめになる傾向があります。今回は新車時装着タイヤなので、車両記載の指定空気圧にセット。
このタイヤは走行50000キロ前後まで使用したが、ゴムが減るに従いノイズ増加と乗り心地悪化が目立つ。普通タイヤはそんなものだけど、これが新車時装着タイヤだからだとしたら、それはそれで興味深い。
すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。
住友ゴム工業の自動車用タイヤブランドがダンロップ。元はイギリス(アイルランド)のメーカーでしたが、その会社で法人・部門ごとに切り売りされ、アジア地区では住友ゴムがダンロップブランドを使用しているらしい。
住友ゴムおよびダンロップ、国内では第2位、住友ゴムとしては世界でも6位のシェアを持つビッグネーム(2012年公開のデータ)。
イメージ的にヨコハマタイヤの方が上というハナシも聞くが、現在はダンロップの方が人気というデータとなっている。
乗用車用タイヤは基本的にフルラインナップ。一時期はプレミアムコンフォート系が無かった時期もあったが、現在はスタッドレスだって2グレードが用意される。
ユニークなのは銘柄のネーミングとブランディング。例えば、「ル・マン」とか「ビューロ」とか「ディレッツァ」とか、この濁った響きのネーミングはマイブーム。いや人気ネーミングの定石かな。
かたやエナセーブやウインターマックス。なんだか昔の日本で使われていた和製英語みたい。響きは最悪かな。でもわかりやすい。狙いはハッキリ。
安いタイヤの場合は組み付け工賃がネック。だからアルミホールセットがとてもオトク。送料が無料になったりも含め、差額は最小限(例えば1万円とか)。
他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。