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コンパクトSUV比較
WR-V・ヤリスクロス・ライズHV「2」

比較:燃費、乗り心地、加速感など走行フィール

2024WR-V・ヤリスクロス・ライズHV比較

2ページ目です!

2024年執筆の200万円前半のコンパクトSUV比較。WR-V、ヤリスクロス(ガソリン)、ライズ(ハイブリッド)

重厚&軽快&燃費!人気モデル3台を項目ごとに比較します。

コンパクトSUV(比較)

「2ページ目・燃費、乗り心地、加速感」

  1. 比較:外装と内装、装備
  2. 比較:燃費、加速感など走行フィール

※2024年・執筆 この記事を書いたのは?

6.比較:試乗時の燃費

ヤリスクロス:燃費

同じところを走って比較したわけではなく、試乗した時の燃費です。どんなところを走ったかは動画にしています。
条件はすべて大人2人乗車、ACがonです。

WR-V

カタログ燃費(WLTCモード燃費)は16.2km/L。

WR-V:燃費1

WR-Vに慣れてきたところで燃費計をリセットし、普通に走行した時の燃費。

距離82.9km/Lで燃費9.9km/Lが表示されました。

都内の気持ち混雑するルートです。

WR-V:燃費2

流れの良い夜間の幹線道路。動画を撮影しながら、燃費チェックした時。
条件良い時間帯に走った時の燃費です。

距離29.6km/Lで燃費17.0km/Lが表示されました。

ヤリスクロス

カタログ燃費(WLTCモード燃費)は16.2km/L。

ヤリスクロス:燃費1

信号少ない幹線道路など条件良い場所を走行した時の燃費です。

108km走って燃費18.5km/Lが表示されていました。

ヤリスクロス:燃費2

夕方〜夜の市街地、そこまで混み合っていないコースでの燃費。

29.8km走って燃費9.3km/Lが表示されました。

ライズHV

ライズHV:燃費1

走り慣れた道を深夜〜朝7時まで走行した時の燃費。

140km走って燃費28.1km/Lが表示されました。

ライズHV:燃費2

そのまま朝8時まで走行した時の燃費。交通量が増えてきた関係からか変化がみられます。

158km走って燃費24.7km/Lが表示されました。

 

比較対象車はこんな感じ

WR-V、ヤリスクロス、ライズHV。内外装の比較と、試乗して乗り味を比較します。

WR-V

ホンダ・WR-V(GD5)
新車価格:250万円

グレード「Z+」2024年式。

レビュー!WR-V試乗レポート

ヤリスクロス

トヨタ・ヤリスクロス(MXPB10)
新車価格:191万円

ガソリンモデル・グレード「X」2022年式。

レビュー!ヤリスクロス(ガソリン)試乗レポート

ライズ

ライズ(A202A)HV
新車価格:217万円

ハイブリッド・グレード「G」2022年式。

レビュー!ライズ(ハイブリッド)試乗レポート

7.ボディ見切りと車両感覚の取りやすさ

WR-V:ボディ見切りと車両感覚

駐車場はもちろん、コーナーや挟路地で重要な、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさ。

WR-V

斜め前

WR-V:見切り左WR-V:見切り右

Aピラーはドライバーに近く、太いという感覚も受けず、邪魔になりにくい印象。特別なことないから感想も最小限。

Aピラー根本に黒いカバーが見られますが。面積小さいです。

筆者はむしろ、こことドアミラーの隙間を優先するあまり、ドアミラーが後ろに寄ってるモデルの方が気になります。視線移動増えるし、斜め後ろの死角が増えるし。
WR-Vも、気持ち後ろよりかもしれません。

ボディ前方

WR-V:ボンネット左WR-V:ボンネット右

ボンネット(エンジンフード)はよく見えます。広い面積が視界に入ってきますから、クルマが大きいとも感じますし、見えるから寄せやすく体に馴染むとも言えます。

ボンネットが見えないクルマより、大きいクルマと感じやすいのが特徴です。

ヤリスクロス

斜め前

ヤリスクロス:見切り左ヤリスクロス:見切り右

Aピラーは比較的ドライバーに近く、邪魔になりにくいです。ドアミラーも内寄りというか、外側に開いてはいません

ドアミラーを外側に出すと、Aピラー根本との間に隙間ができ、歩行者を確認するときの死角が減ります。

一方で左側のミラーを見る時、より大きく頭を動かすことになりますから、ドアミラーが見づらくなったり、時間がかかったり。一長一短ですが筆者はこれくらいが好みです。

ボディ前方

ヤリスクロス:ボンネット左ヤリスクロス:ボンネット右

前方は普通。ボンネットが見えるのは好ましいですがSUVだと一般的です。

その他、ヤリスクロスはシート高が低めというか、シートリフターが低い方に大きく動きます。ハンドルやペダルを基準にしてね。

言い換えると、インパネの高さが高いです。 ダッシュ形状も奥が高く感じる形状。シート高はしっかり上げたほうが、車両感覚は取りやすいです。

ライズHV

斜め前

ライズHV:見切り左ライズHV:見切り右

Aピラーは位置も角度的にも邪魔になりにくい。タイヤの位置感覚も取りやすい。ドアミラーは比較的前寄りで、死角は最小限

SUVとしては適度な高さの着座位置ですから、低い場所の視認性も悪くない。

車両感覚の取りやすさに関してはあちこち条件良く、走行中、とにかく無駄な神経を使いません。緊張だってしにくいはず

ボディ前方

ライズHV:ボンネット左ライズHV:ボンネット右

ボディ前方はよく見える上にパリッとした形状。前や左前を寄せるのは簡単です。

寄せるのが簡単ということは、ギリギリまで寄って転回できます。
コンパクトボディと相まって、転回だけでなく、道幅をいっぱいに使っての楽しいドライブや、いざという時の緊急回避まで、下手な安全装備以上に重要な点が詰まっていると思います。

WR-Vとヤリスクロスで気になる点

ボンネット内側のラインと外側のライン

ヤリスクロス:ボンネットプレスラインヤリスクロス:ボンネット左前

左の写真は助手席から、右の写真は運転席から

WR-Vとヤリスクロスともに、左フェンダー隅は手前側しか見えません。運転席からよく見えるのはボンネットのプレスライン。ここは意識したほうが安全です。

ドアミラーの視認性

今度はWR-Vの話。ドアミラーは縦方向に小ぶりというかコンパクトカーと同じサイズ感。もっと縦に広いほうが運転しやすいはず

WR-V:ドアミラーSUVなので高い位置に座り、低いタイヤから真後ろまで写すのなら、ミラーも大きさが必要なはず。

死角減らすのと、後続車の確認を優先すれば、駐車時には白線が遠くしか写りません。走行中のタイヤ位置も掴みにくい。
乗り始め、内輪差が確認できなくて神経使いました。

逆に下方を優先すれば、逆になる。これだと両方はかなえてくれません。

8.比較・加速感

ライズHV:エンジンルーム

日常的なゆったりした加速や、全開時の加速感、パワートレインの質感など。

WR-V、ちょっと苦手な部分

アイドリングから巡航時は振動少なく、4気筒らしい魅力を感じられます。

WR-V:シフトセレクター一方で加速時、2500rpm以上の領域では目立つ振動を出し、ヤリスクロスの3気筒と同じかそれ以上の振動です。

合わせてエンジンノイズも大きく、盛り上がらない加速感。超フラットトルク的です。

純ガソリンエンジンでパドルシフトも付いているから、回転上げて走りたくもなりますが、特性的に回したくないエンジンです。

日常的な加速時は、CVTが素早く回転を上げて、つまり加速に適したギヤ比に変速し、加速体制に入ってくれます。なのでダルさを感じさせない加速をしてくれます。

ヤリスクロス、踏み続けて魅力を発揮!

いってみればWR-Vの逆。低回転時に振動の目立つ領域があって、ノイズの音質も3気筒らしさが感じられます。

ヤリスクロス:シフトセレクターまたCVTは、踏み始めに回転を上げたがらない傾向。低い回転数でアクセル開度大きいほうが燃焼ロス少なく効率良く、大きいクルマ感も味わえます。

つまり踏んですぐ離しちゃうような乗り方だと、良さ味わえません。

ヤリスクロスは、踏んで踏んだまま2秒より3秒、3秒より4秒、長く踏んでいると魅力を発揮

回転数の上昇にしたがい音質を変え、音量を上げ、パワーも盛り上がる。M15Aらしい音質を聞かせながら加速。

CVTのMTモードは10速が用意され、ガソリンモデルを選ばれる方に合わせてくれているのが嬉しいポイントです。

ライズHV、質感より燃費スペシャル

今回の比較だと唯一のハイブリッド車。ダイハツのスマートハイブリッドと呼ばれるシステムで、エンジンは発電用、モーターで駆動するシステム。
中核は3気筒1200ccのNAエンジン。新しく登場し、熱効率が40%に達するそう

ライズHV:シフトセレクター加速感は半分踏んでも全開踏んでも、踏んでからの一定時間グッと加速し、それ以上は緩やかに一定で加速する感覚。速度にして20km分くらいかな。

質感的には、ハイブリッドらしい滑らかさは控えめ

エンジン停止で走れるといっても、その他のノイズが大きいし、エンジン始動する回数多い。始動すれば特に冷間時、音も振動も目立つ回転数でまわります。

もうひとつ。クルマ的にフロントが動きやすい上に、加速減速のスロットル特性に唐突な部分があります。できるだけ丁寧にと心掛けても、僅かでもコクっとした揺れがでます。

まだ新しいシステムなので、クルマとのマッチングは今後に期待といった感じです。

9.乗り心地とハンドリング

ヤリスクロス:夜の走行シーン

3台の乗り心地とハンドリング印象。

WR-V

車重やクラスから想像するより、よほど重厚な乗り心地。揺れは沈む方向に動きやすく、伸びる方向には動きにくい。これが重厚感というイメージに繋がります。

WR-V:ボディリアサスペンションは硬めだけど、初期が高く動いてくれて、硬さが気にならず扱いやすいという長所が目立ちます。

前後バランスだっていいから、前が後ろがって気にならない。WR-Vの魅力は、適当に乗っただけでわかりやすいです。

ハンドリングもドシッとしていて、コーナー途中の段差だって難なくこなします。伸び上がらない挙動は安心感に繋がります。

ハンドルの回し心地は、衝撃を打ち消すチカラと伝えてくる反力。いってみれば滑らかさとダイレクト感。とてもいいバランスもしくは、そう感じされるように調整されています。

ヤリスクロス

乗り心地は硬くてダイレクト。サスペンションは動き始めから動きにくく、段差ではガツンときます。前後ともに硬いです。
硬くて収束も早いけど、弱い部分からガツッとした音もでます。

ヤリスクロス:ボディリアヤリスクロスでもガソリンモデルに限ってですが、小改良で柔らかくなっているかもしれないと感じるくらい締まっています。

その分、ハンドリングは軽快です。キビキビ感強く、SUVの中ではキビキビスペシャルってくらい。
ハンドルの回し心地や反力も、3車比較ではもっとも自然と感じられます。

また日常ではストロークを感じられないサスも、腕あればリアサスもストロークして曲がっていく感覚を味わえます。

ペースを上げた時。WR-Vが滑らかに運転しやすいクルマだとすると、ヤリスクロスは素早い操作も許容してくれるハンドリング
雑にハンドル切っても対応してくれるので、広いユーザーに対応すると思います。

ハンドルは「切り始め、切り終わり、戻し終わり」この3点だけだけどね、乗り心地はドライバーによる違いも大きい。なので動かないサスペンションは、「門戸が広い」と考えられます。

ライズHV

衝撃弱いけど揺れやすい。スプリングに対してダンパー柔らかいセッティングです。

ライズHV:ボディリア噛み砕けば、段差で乗り心地良く感じやすく路面のうねりとかコーナーリング中の路面変化でポヨンポヨンしやすい。
動きも早いので、荒っぽい乗り心地とも感じやすいです。

でもこれ、見方変えればクルマらしくて楽しい!クルマなんだから揺れて当然、お出かけでテンション上がったり、助手席に座っていても笑顔になれたり。

適当に運転すれば楽しく、意識高ければ頭使って楽しい。上で述べた続きだけど、動きやすいクルマほど、ドライバーによる差が出やすい。腕が生きる。

例えば前の段差をどうやって避けようとか、どういう走行ラインで無駄を省くかとか。ここでも位置感覚のつかみやすいライズの魅力が生きてくる。

 

10.まとめ

WR-V:夜間のボディデザイン

比較しての印象を一言で!

WR-V

WR-V:ボディフロント

比較中の3台で、上級車感覚でいえば別格!カローラクロス持ってきたいくらいの存在です。

大きく見せて、立派に見せて、重厚に感じさせて、価格は控えめ。

その分、小さな短所というか、通常の国産車とは違う気になる部分も見受けられました(詳しくは個別レビューで)。

乗り味に関しては「これで価格重視なんていったら申し訳ないレベル」。エンジン質感と静粛性だけ惜しいです。

ヤリスクロス・ガソリン

ヤリスクロス:ボディフロント

コンパクトSUVらしさが詰まってる!軽快さもエンジンもCVTもステアフィールも。

くねくね道が走りやすいし、門戸が広い。ペース上げるユーザーから免許取り立てユーザーまで対応、みたいなね。

さらにハイブリッド車でしたらまた違う乗り味で幅を広げているというラインナップ。

弱点は内装と乗り心地。クルマ好きからすると、内装とサスペンションの質が低いとも感じられます。

でもその分、価格が安い!なので上のグレードを選んで装備を充実させられるとも考えられます。

ライズ・ハイブリッド

ライズHV:ボディフロント

燃費良くて、お出かけ先で困らない車両感覚の取りやすさ。道具としてめちゃくちゃ優秀。

でありつつ、お好きなら乗り味だって楽しめる。

衝撃弱いけど揺れやすい。いってみれば荒っぽい。もしくはクルマらしい。
人気車だけど「無難とはちょっと異なるクルマ選び」って考えてもぴったり!

荒っぽいけど楽しい!適当に運転してもいいし、頭使ってもいい。さらには内装で選んでも満足感高いでしょう。

ハイブリッドシステムに関する部分は今ひとつなんだけど、迷ったらガソリンモデルという選択肢もあります。

動画:

当HPのYouTube公式チャンネルで、動画を公開しています。

コンパクトSUV比較2024

 

 

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