間違いいっぱいの自動車選び。N-BOX(3代目)の試乗レポート。
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試乗時トータルの燃費と、燃費を意識して走行した時の参考燃費。
このN-BOXが出来てからの生涯燃費。1558km走行で17.0km/Lとなっています。
リセットしたつもりが出来てなかったので、通算燃費です。
自分たちが走行したのは150kmほど。途中から数値が似てたので気づかなかったという。以下、tripBの方は普通に計測できました。
開けた幹線道路から少し市街地を、燃費を意識して走った時の燃費。
29km走って22.4km/Lが表示されました。
運転席から前方のボディ見切り。フラットで面積の大きなダッシュボードは、多少大味に感じられる反面、見切りよく実用性高い造形です。
ボンネットも見えるし、バンパーあたりの感覚も掴みやすい。
クルマ選びの際、ぜひ比較して頂きたいポイントです。
2つある補助ミラーは先代から位置が変わり、助手席側のAピーラー根本と、ドアミラー根本に1つずつになりました。
使おうと思えば使いやすくなったのでしょうけど、使おうという意識になれるかどうかが問題。
無意識で使えるほどの使いやすさは感じませんでした。
それからフロントウインドー側のピラー。先端の細いAピラーですが運転席から見て細く感じられ、運転の邪魔になりにくい。
歩行者が多い場面では、この部分の視界は運転しやすさに直結することが多いです。
内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
N-BOXの内装フロントシート周辺の印象。
いわゆるフル液晶メーター。バックライトと外光の反射は、パネルの輝度調整や表面の透過率など、相反する部分が重なりバランスが難しい部分。
平たく言えば、何かしら不満を感じやすい部分。
N-BOXだと遮光フードに囲まれたつくり。正確な色調整が求められるクリエイター向けモニターのような作りです。
筆者が試乗した限りだと、不満を感じた場面はございません。今のところね。
逆に表示内容は、上半分が速度、下半分が切り替えての情報表示。
もっと復数の情報を表示させるなど、デジタルを活かしたコダワリを期待します。
N-BOXで少し気になる点は、ドラポジの自由度。
上級軽自動車として可能なら望みたいところ。
筆者の場合、足からポジションを合わせると、背もたれを起こしてもハンドルが遠いです(多くの軽自動車で一緒)。
中心体型に合わせているのでしょうけど、テレスコピック(ハンドル前後)がありません。
テレスコピックって簡単につけられる装備ではないらしく、強度と剛性の問題から追加しにくい装備といわれます。
例えばタイヤからの反力。勢いよくタイヤをぶつければ、そのチカラはステアリングラックやシャフトに逆流します。
またもしクラッシュすれば、適切な位置でエアバッグを展開しなければならない。
造り手側からすれば、簡単に...とはいかないらしいです。
オフホワイトの色調と主張の低い造形で、アメニティスペースみたいなクリーンイメージ。そんな印象を与えてくれます。
ダークカラーの方が高級感を受けやすいけど、塊感強い軽自動車だと、明るいカラーだって安っぽく感じにくいと思います。
ドア内装はコントラスト効いていて、メリハリがあります。
助手席前はコントラストにプラスして、ベージュ色と優しい素材感のトレイ。奥様向けかもしれないけれど、筆者も大好き。お上品です。
ひとメモリで風量少く静か!大事なポイントです。
こうした機能は、どれだけ絞れるかが重要です。
クルマだとアクセルペダルと加速の特性、家電ならエアコンやファンヒーター、洗濯機、冷蔵庫、液晶モニターの輝度etc.
絞るには質と設計で高いレベルが求められる傾向。
身の回り多くのもので、最小から最大の幅が広いモノは、使いやすい(もしくはこっそり快適に)商品だと思います。
ECONのOn-Offでわかりやすい変化を感じたのは、アイドリングストップの制御。
onの時はクルマ停止前からエンジン停止するパターンがありました。
offの時は停止後、ブレーキを大きく踏み込むとエンジン停止。
筆者が使いやすいと感じたのは後者。例えば長い信号待ちや動かない渋滞時、ドライバーの判断でアイドリングストップできるのは良いと思います。
シフトセレクターがPレンジの時、エアコン操作パネルの右側が隠れます。
シフトセレクターにより使いにくかったのはシートヒーターのスイッチ。
エンジンかけたら1秒でも早く押したいスイッチですからね。
シートヒーターは暖房と異なり、電気で発熱します。つまりクルマが暖まる前から乗員を暖めてくれます。
先代N-BOXで困った点が改良されていました。
ワンタッチ操作で点滅させた時、瞬間的に解除する方法がわからなかった(ワンタッチ点滅解除)です。
新型では反対側に動かすことで解除できました。
ドアロック施錠はプッシュスイッチ。解除は握ることによるタッチスイッチ。
日常で使いやすく、施錠する時は特に、使いやすいと思います。
黒い物理ボタンは夜でもわかりやすく、タッチ箇所に迷う場面は最小限です。
N-BOXの内装リアシートとラゲッジスペースについて。
N-BOXのリアシートで取り上げたい点は3つ。
1つはシート座面のクッション性。「点」ではなく「面」で沈む感覚は凄く強いです。
2つ目はシートアレンジ。フロントシートは台座の上にレールがある形状で、リアシートはチップアップ(跳ね上げ機構)を持ってる。伝統ですね。
3つ目はリクライニング。2段階の用意され、座面角度が合わせて変わります。筆者は寝かせたセットが座りやすかった。
背もたれ角度と座面角度、フロアの形状(前が低い)の関係からです。
座面角度が合わせて変わるから、立てれば前のめり、寝かせてちょうどよく。座りにくいと感じたら試してみてください。
クルマは先代N-BOXです。
先代N-BOXで気になっていた、ドリンク置いた時に腕の置き場に悩む点。
この新型N-BOXではドリンクホルダーの形状を変えてきて、使用感も改善が期待されたけど、大きくは変わっていませんでした。
ドリンクは起きやすいです。リアシート空いていれば反対側に置いてもいい。もしくはシートバックポケットに入れるとかね。
軽自動車のラゲッジというとハンドバック2個程度というイメージ。
なのでN-BOXに限らずリアシート足元の方が使いやすいと思います。
そしてN-BOXはリアシートのアレンジで、スライドドアから荷室が開くという特長を際立たせています。
ハッチ(テールゲート)の開閉は面倒くさい。なので自転車など大きな荷物を積む時がメインになりそう。
そしてN-BOXはそこも最適化されている様子。開口部形状は自転車など大きな荷物の積み下ろしが重視されていると思います。
逆に後ろに傾斜する形状は、小物は入れにくく、飛び出しやすいです。
理にかなった取捨選択だと思います。
浦安〜台場周辺の幹線道路で、燃費チェックと走行レビュー。夜景も美しく撮れています。
総合性能高く全方位に死角なし。先代N-BOXから大きく変わってはいないけど、相変わらず不満を感じにくいと思います。
乗り心地に見える質感、おしゃれ感。走行フィールに関しては操舵に対する反応がレベル高い!
不満といえばターボエンジン搭載車の価格。200万円を越えます。
それでも人気ジャンルの流れからすると、納得できる範囲とも思えますから、売れるのか売れないのか気になります。
NAでも静粛性高いN-BOXだから、ポイントは加速力。アクセルを全開に踏んでもまだ足りない、といった場合はターボとなりそうです。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。