自動車の比較と評価・ホンダ

N-BOX試乗レビュー「1」
乗り心地やハンドリング

間違いいっぱいの自動車選び。N-BOX(3代目)の試乗レポート。

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「体感する違いはわずか、ただ、ステアフィールの進化がすごい!」

ホンダ
  • グレード:“ファッションスタイル”
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:175万円
  • デビュー年:2023年
N-BOXダッシュボードN-BOX内装・運転席・夜

ホンダ「3代目N-BOX・型式JF5」、グレード「スタンダード・ファッションスタイル」2023年式。NAエンジン搭載車です。

  1. N-BOX/乗り心地やハンドリング
  2. N-BOX/燃費と内装、評価総合

特徴概要:ホンダN-BOX

N-BOX:ボディデザイン(ファッションスタイル)

2023年末に登場した3代目N-BOX。全体的には先代と変わらぬ乗り味ながら、ステアリング周りは大幅なレベルアップを感じます。

ヘッドライトボディデザインは洗練され、ボディ見切り性能は向上し、価格アップは実質5万円程度と最小限。

装備増して色々増して、高価格路線のモデルチェンジでなかった点が、筆者は良かったと思います。

乗り味はやっぱりイイ!便利さも相変わらず!熟成でライバルを迎え撃つという変化を感じます。

試乗車概要

N-BOX:ボディフロント

試乗したのはN-BOX「スタンダード・ファッションスタイル」。ターボ無しで車重は910kg
ベースグレードは165万円で、専用ボディカラー、ドアミラー、ホイールキャップに差があります。

ボディデザイン・リアオドメーターが示す走行距離は1000km。

多少、新車っぽい感触がありました。新車っぽいコツコツやギスギス感。

ここは新車から300kmで滑らかになるクルマもありますし、注釈にさせてください。

 



内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

乗り心地や静粛性

N-BOX:シフトセレクター

3代目N-BOXの快適性、乗り心地や静粛性の印象。

乗り心地の印象

特にフロントサスペンションが柔らかく、しっとりしていて質が良い。リアサスは多少コツコツする場面あれどやはり柔らかく、乗り心地は柔らかいです。

柔らかくてしっとりなので、常識的な運転ならグラつきも抑えられ、トータルで乗り心地良いです。

運転席シート座面

先代と比較すれば走行距離による個体差の方が大きいくらいで、基本は変わった印象を受けません。
それでもシートのクッション性は前後共に優れ、微振動の吸収などに機能していると思います。

静粛性の印象

静粛性も好印象です。聞き疲れしにくい音質でスッキリしています。

試乗したN-BOXは新車に近かったこともあり、わずかにゴロゴロ感が出てましたが、距離が進んで各部が少し柔らかくなれば緩和されるノイズだと思われます。

走りやすさやハンドリング

N-BOX:走行中

3代目N-BOXのハンドリング。先代から大きく進化した部分です。

正確、カッチリ、進化したステアリングフィール

ステアリング周りの剛性感が高くなり、ハンドルの正確さやカッチリ感、操舵反力、ハンドルを戻す時のフィールまですべての面で優れています。

ステアリング軽自動車でここまで必要?という議論を置いておけば、コンパクトカーと比較しても遜色ないレベル。

乗った瞬間からビックリし、駐車場でハンドルを切って戻してと操作するだけで、おぉ!と声が出てしまったほど。

切る時は正確でカッチリ。戻す時はススススっと戻る。現時点では軽自動車離れといえるN-BOXの魅力。直進安定性は並みです。

正確とかカッチリってなに?

わかりやすいのは舵角や路面に合わせた反力。それから取られにくい落ち着き

ボディデザインあとは舵角ごとの反応。ガタが大きなハンドルとガタが小さなハンドルのイメージ。
例えば30度回した時と、31度回した時に差があるかどうか。

そして舵角の大きい領域でも、同じように変化すること。

正確カッチリがどこまで求めるべきなのか?ドライバーの運転に対する意識によって、悩ましいところだと思います。

走りやすさについて

N-BOX:ハンドリング

ステアリング周りが進化してレベル高まった分、クルマの弱いところがわかりやすくなったり、今までよりしっかり運転したくなったり、そうした変化を感じます。

タイヤ設置感がわかりやすく

反応がしっかり=曖昧さもハッキリ。つまりフロントタイヤの設置感が落ちたのもわかりやすく

液晶メーター時速70kmあたりで曖昧さを感じるようになり、直進性も低下。クルマのわずかな進行方向の変化に神経を使うようになります。

加えて今回アライメントが、先代よりトーイン方向に振られたということで、切り始めのレスポンスが敏感と感じる時もある。
具体的には、左に車線変更しようとした瞬間に、クルマは右に取られそうな時など。たまにあります。

参考までに速度上がって設置感減るのは、背の低いダイハツ・ミラトコットでも一緒。軽自動車全般で仕方ない部分です。わかりやすいかどうかの差です。

丁寧に走りたくなる

良いクルマに乗っている感覚は、間違いなく正確カッチリなステアフィール。
一方で、丁寧もしくは確実な操作を心がけないと、コーナー途中のどこかで、急な操作が必要になる。

シフトセレクター1N-BOXは素早い操作をしてもジワッとクルマが動くから、不快な挙動は出にくい。
それでも先代よりは丁寧に運転したくなるし、もしかしたら求められる。

ダラっと乗れる特性やガシガシ回せる特性、別の軽自動車にある...?って脳内で比較してみたけど、N-BOXはやっぱりハイレベルだなと思います。

試乗:エンジンやCVT

N-BOX:ボディデザイン

3代目N-BOXのエンジン質感やCVT印象、加速感。エンジン型式は「S07B」です。

変わらず高回転タイプ

N-BOX:フロントグリル

市街地もしくは幹線道路では非力さを感じ、本領を発揮するのは高回転をキープする90〜100km/hでの加速。

低速からの加速を求めればターボ車ということになりますが、今回からターボ設定はカスタムのみになりました。お値段205万円です。
取り上げているN-BOXスタンダード(ファッションスタイル)から見て、30万円高です。

回転上がっても静か

N-BOX:エンジンフィール

ちょっとした加速でも3500〜4000rpmあたり、少し高めの回転数を使う傾向は先代から変わりません

シフトセレクター2この新型ではCVTの制御が変わり、低回転を多く使うように変わったらしいのですが、そこまで大きな差は感じられませんでした。

でも相変わらず、回転上がっても静かです。タコメーター見てないと気にならないくらい。

振動に関しても先代同様、気になりやすいアイドリング時に低振動。快適性が高いです。

 


N-boxメーター(昼)N-boxメーター(夜間)

動画:夜の内外装とナイトドライブ

N-BOX夜の内外装とレビュー。夜間のN-BOXを丁寧に美しく撮影しながら、後半は試乗レビューを語っています。

N-BOX夜の内外装とレビュー
ホンダ N-BOX
ホンダ
N-BOX
  • 試乗グレード:“ファッションスタイル”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2023年式
  • 車両型式:JF5
  • 新車価格:175万円
エンジン概要
  • 排気量:660cc
  • エンジン型式:S07B
  • WLTCモード燃費:21.6km/L
その他概要
  • ボディ寸法:3395×1475×1790mm
  • 車重:910kg
  • 発売開始時期:2023年〜
試乗レポ・ライター

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適合バッテリー

N-BOX

JF5 - S07B 660cc 2023年〜
確認中

比較評価
エンジン質感 5段階評価

回転上がっても静か。アイドリングで低振動。

足回りの質感 5段階評価

多少のノイズを除けば質感十分。

内装の質感 5段階評価

親しみやすいクリーンな造形と配色。

外装の質感 5段階評価

普通って感じだけど、かわいいよね。

快適性 5段階評価

レベル高いし、柔らかい方向性もクルマにピッタリ。

シートの良さ 5段階評価

軽自動車はシート良いことが多いけど、特にいい!

お買い得度 5段階評価

高いけど立派です。



レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

少々変わった人生、かも。詳しくは


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