スバルBRZ(ZC6)グレード「S」。6ATモデルと6MTモデルに試乗したので、印象をまとめています。
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試乗内容は限定的。第一印象重視です。
足回りのサスペンションは、スポーティカーとして考えると柔らかめ。基準をスポーツセダンとして比較してもやや柔らかめ。乗り心地は悪くありません。
ショックアブソーバーが動きやすい方向性で、フロントもリアも低速域から動いてくれます。伸び側の減衰力はもう少しあった方が...なんて場合はアフターパーツに交換しちゃえばOK。
マイナーチェンジで固い方向に変わっていかないこと、また質の悪いものに変わらない事を祈ります。
この新車時の状態は、コーナー中の段差での対応力に優れ、ガタガタ道でも神経質にならなくていいというメリットがあります。
高級と言われる車種でも、質の悪い乗り心地は普通にあります。クラウンだってショックの動きは渋い渋い。アルファード/ヴェルファイアなんてもっと酷い。ほんとにゲストを呼べるクルマなんですか??
BRZの優しい乗り心地は、他のトヨタ車にはない優位点。スバルの場合はインプレッサで良い時があります。サスペンションの動きが良かったり悪かったり、マイナーごとに変わったりします。
リアシートは基本、荷物おきくらいのスペースしかありません。
がんばれば1人は乗れますが(運転席の後ろは無理)、助手席のシート位置はかなり前。
助手席のパッセンジャーの膝はグローブボックスにあたります。
肝心のリアシート。狭いのさえ気にならなければ、意外にも快適。
リアサスの音が入ってくるのでうるさくはありますが、乗り心地は許容範囲内。というかスポーティFF車のようにリアサスが固くないのが良い!さすがFR車。例えばレクサスCT200(Fスポーツ)のヘボリアシートよりましかもしれません。
価格が近くてよりコンパクトなクーペ、ホンダCR-Zだと、リアシートには全く乗れません
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
重心が低いと何がいいか?わかっていそうでわからないテーマです。
フォーミュラーカーを始めとするレーシングマシンなら、重心が低い方がパフォーマンスに優れる=速い。とメリットがハッキリしています。
しかし市販車では何が良いの?? ただ重心が低いとアピールされてもよくわかりません。
筆者は一時期、ラジコンを趣味にして重心なんて考えました。結果、極端な違いなら変化を体感できます。しかしクルマだってラジコンだって、体感出来ないカタログ上の利点なんて、どうでもいいことです。
BRZでも86でも大々的にアピールされる低重心。もっと具体的でわかりやすいアナウンスを望みます。もしかして明確にアピールできる事がないから、構造のアピールになってるんじゃない?
例えば「重心が低いとより柔らかいサスを使用でき、乗り心地と走行性能を料理できます」とかさ、「旋回ブレーキだって怖くありません」とかさ、何か無いの?
重心が低いなんて自慢にもなりません。ホイールベースにトレッド、シャシー性能、サスペンション、アライメント、様々な要素が集まってクルマは設計されるわけです。日産のシャシー担当技術者にお話を聞く機会があったのですが、市販車の場合は...みたいな感じでした。
ここからは想像ですが、重心が低いと動きにくくて止まりやすい方向になり、ピッチング量とロール量が減る。動的アライメント変化が少なくなる。乗り心地と走行性能の両立。路面など外部から入力に強い安定性。などなどメリットが考えられます。
試乗した感触で筆者が感じる事と言えば、BRZの場合は、サスは柔らかめ。そしてブレーキしてハンドルを切るとスッとノーズがインを向く。
そんな感じを味わえますが実際問題、スポーティクーペはどれもそんな感じ。それからハンドルを急に切っても、雑に切っても、グラッとロールすることはありません。フロントの手応えもそのまま。こういった点が安定感という言葉で表されているような気がします。
BRZや86を試乗しても、重心が低いという感覚がわからない??
普通に納得です。日常的に優れたクルマにお乗りなら、ディーラーの街中試乗で重心が低い感覚がわからないというのは、全然普通の感覚だと思います。
そこで登場させたいのが日産リーフ。ちょっと運転してこの”重心が低い感覚”がわかりやすいのは日産リーフ。お馴染みの電気自動車です。
リーフは実用性最優先のクルマかと思いきや、意外にも走りに関する部分がよく出来ています。サスペンションは柔らかいのですが、とても曲がりやすい。ゆっくりハンドルを切っていくコーナーでも、奥が回り込んだヘアピン状コーナーでもOK。
少々大げさながら、ステアリングに伝わるフィーリングだって印象的。リーフのそれは意図的な味付けでしょうが、実用一辺倒ではなく、走っている実感やクルマとの対話感を考えてくれているようで妙に嬉しい演出。
筆者リーフには今まで、マイナーチェンジされたいくつかのモデルを運転しています。そこで思うのは最初期モデルが最もスポーティを意識した味付けという点。
それから多人数乗車とドライバー1人乗車で操縦感覚の変化を比較すると、つまり乗車人数による変化は普通のクルマよりが大きいんじゃないかという点。乗員の着座位置等で重心上がっちゃうのかもしれません。
重心が低い感覚ってどんなのだろうと思ったら、リーフに試乗してみるのをオススメ。ただしリーフが欲しくなっちゃっても知りませんよ(笑)いまならBRZより安く買えます。
クルマとして大きな違いは装備面。トヨタ86の場合には「ベースグレード」と「Gグレード」にはデジタルスピードメーターが付きません。
デジタル表示がないとスピードメーターはものすごく見づらいです。コーナー進入の速度を間違えたら大変です。クルマによって速度感が異なるため、筆者は必ず数値で確認します。
86の場合には「GT」以上のグレードをオススメします。そしてその場合、86は赤黒コンビカラーの内装になります。ここの好みが合わなければBRZということに。
BRZは全グレードで、黒またはダーク系が強い内装色になります。そして一般的なベーシックグレードからデジタルスピードメーターが標準装備。その他でも86と対応するグレードで少しずつ装備が優れます。価格も少しずつ高いです。
変わった買い方としてはエアコンが省かれる最廉価グレードにエアコンを付けることもできます。カスタムベースとして魅力を感じました。
そして大きな問題がディーラーの問題。トヨタのディーラーは全店扱いなので、どこでも買えるというのが逆に難しいところ。BRZが良くても付き合いで86になっちゃいます。筆者も多分そう。
一般的にトヨタのサービスは快適。営業スタッフも気さくな人が多いといいます。
スバルのディーラー数が少なく、営業スタッフはクルマ好きな方が多いです。クルマの話が好き、もしくはそこを切り口にして、走行性能でアピールしてきます。上品な営業らしい営業にはなかなか出会えません。
ネットを見れば、「クルマは楽しいおもちゃ、これがスバルの社風?」というご意見がw
クルマって長所があって短所ある。BRZはそれが極端なクルマ。つまり趣味性が高いクルマなわけですが、なんだかんだいって絶版車も含めるとライバルは豊富なんです。
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リアシート、広さはFDレベルでも乗り心地よし。
フレームレスバックミラー。上級グレードからの装備になる。
イルミネーションは車内全体で赤系。便利装備は充実、アナログチックなスイッチでコクピットな雰囲気を演出。
VSCにはノーマルの他にスポーツモード有り。少しは滑りを許容してくれるとのこと。
トヨタ系VSCは作動するとほとんど加速できない上に減速も強いが、BRZのVSCはどうか?
2014オートサロンでの一台。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。