BRZ試乗P1・自動車比較評価

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(2012年記事 スバル BRZ
著:ヒラリー男爵)

スバル・BRZ・簡単試乗レポート「1」

注目度抜群でデビューしたスバルBRZ(ZC6)グレード「S」。日本車では久々に登場のFR&MTのコンパクトクーペ。トヨタ86と兄弟車です。
6ATモデルと6MTモデルに試乗したのでその時の印象をまとめています。

スバル
  • グレード:“S”
  • 型式:ZC6
  • 車両価格:約270万円
  • デビュー年:2012年3月〜
  1. このpage - BRZ簡単試乗「1-1」・概要とエンジンやミッション印象
  2. 分割page - BRZ簡単試乗「1-2」・重心の低さって?リアシートに乗車
このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

第一印象重視でより一般的な表現を心がけています。試乗内容は限定的。暇つぶし程度にご覧下さいませ。

試乗車概要

BRZはCセグメントサイズのクーペで、エンジンは2000ccの水平対向4気筒。ミッションには3ペダルMTとステップ式6ATが用意されます。車両価格はメイングレードでおよそ250〜300万円。

注目はボディサイズと駆動方式。ボディ全長は4240mmとコンパクトサイズで、FRレイアウトを採用。後輪駆動です。このサイズ以下で後輪駆動車といえば、国産だとロードスターとかラッシュ/ビーゴとか数えるほどしかありません。貴重です。

また「BRZ」は「トヨタ86」と兄弟車。しかも全チャンネル販売ということで、スバルディーラー&トヨタディーラー全チャンネルで購入可能。試乗車は大型店舗でよく用意されているとのことです。
なお、スバルBRZとトヨタ86は、同様のグレードで同様の価格が設定されていますが、微妙に装備が異なるので注意が必要です。

ベースグレードの内装

例えば左画像のような内装をしたベースグレード。エアコンレスなんですが、スバルBRZならオプションで装着可能。価格は10万円くらい。

試乗したのは上級グレードとなる「S」のATと、MTのドライバーズシートとリアシートに乗車しました。試乗は限定的で、タイヤを生かしてとか、意図的に滑らせてみたいな試乗はしていません。

BRZのポジション

価格だけ見ればミドル〜アッパーミドルクラスながら、実質はインプレッサクラスのクーペ。でも、クラスやポジンションで判断するクルマじゃありません。
普通300万円のクルマといえば、内装の質感なども相応に立派ですが、BRZは160万円のインプレッサといい勝負です。特殊なクルマなので、「高価だから立派」を期待すると割高です(メーカーから見れば割安なのでしょうが...)。

思いっきり走るがガンガンにアピールされる

ボディデザインは昔ながらのノッチバッククーペ。洗練というよりレトロなイメージが強く、そっけないデザインと感じます。また内装の質感も端的にいって上級軽自動車レベル。追い込める部分の割り切りというか、コンセプトがハッキリしています。

クーペ=上級というイメージなら、BRZは違います。憧れちゃうクラスのクーペを選ばなければなりません。

BRZは運転が好きでおもちゃ感覚で楽しめる人に向けたクルマ。そんなアナウンスが目立ちます。上品で上級なラグジュアリークーペみたいなCMはされていません。踏めるときはいつでも全開。強いブレーキで快感を感じ、クルマでエクスタシー。※BRZ/86はミニサーキットでもよく見かけます。

市販車だから妥協が減った!

思い切ってると感じる部分があります。例えば低いシートポジション。今まではクーペでも、市販車だから仕方ない...なんてメーカー技術者が言ってました。BRZのそれは低いです。レカロシートに変えたらポジション上がっちゃいそうです。

その他にもフェンダーのなんちゃってダクト、ノイズが響き渡る室内、乗り心地も考えられた足回りと柔らかいタイヤ。ボンネットからフロントフェンダーのインナーライナーは見えるし、バルクヘッドにはミッションの大きな穴が見え、バッテリーはギリギリまで後ろに積まれている。

全体的にクルマ好きが改造したクルマのよう。ノリがヤンチャ!です。

室内に乗り込んでみて

エアコンスイッチ等ドアを開けると自動的に窓が少し開きます。そしてドアを閉めたら自動的に閉じます。室内の圧力が抜けるため、軽くドアが閉まるいい装備。(代わりドアのヒンジが強度が足らない可能性があるから注意)。

ドライバーズシートに座ると低いシートポジション。スーパーカーまで後少し。シートのスポンジを抜いたり、ローポジションのバケットを付けたり、ユーザーが努力はしなくても良いです。

シート低いけどインパネも低い

運転席からの視界が良いです。包まれ感より視界重視。縁石がある交差点などでも神経を使わず。セダンと同じ内装でシートだけ下げた、そんな軽薄感がありません。

ボンネットが見えミニバン系より見切り良好。前進ならコンパクトカーより運転しやすいと思いました。逆に後退(バック)はイマイチ。うねったボディサイドとトランク付きで、バックモニター頼りになります。

インパネ&ウエストラインとシートポジンション

開放的な視界のよさと、ほぼイコールで包まれ感の不足が上げられます。BRZでは乗員の包まれ感が足りません

包まれ感は上級な演出であったり、速度感を感じにくい長距離向けであったり。イメージ的な質感に機能性も持ち合わせます。逆だと実用車。窓が大きく開放的な室内はシート位置も高め。車両価格に関わらずです。

自動で開閉するサイドウインドについて補足

当HPスタッフが所有する、VWシロッコRと日産スカイラインクーペでも同様の窓開閉機構が付いてます。シロッコではメインディスプレイからOn-Off切替可能。スカイラインクーペはディーラーに頼んでも不可能です。BRZで設定可能かは未確認

このスカイラインクーペはパワーウインドが壊れて修理に。モーターが原因でした。

内装について

メーターデザイン無骨でレトロ感強い造形、各部質感は上級軽自動車レベル。安っぽいのは間違いないですが、コンセプトが明確。この割り切りが気持ちいい。クルマは走るためのものと質実剛健。

メーターはタコメーターが中央にくるレイアウト。MTではタコメーターを見る時間の方が長いです。これはハッキリしています。

割り切りが好ましい!ただ気になる点も

ちょっとだけ、実用的に気になる点もあります。見づらいスピードメーターが最もたる部分。速度表記のテキストサイズが小さく、視認性が悪いです。グレードによってデジタル表示が付いていますが、無いとキビシイです。トヨタ86の標準グレードはありませんでした。

細部では、上位グレードだと要所要所にソフトパッドが付きます。体と内装が触れる部分に付きます。試みには好感が持てますが、見た目的にも機能的にも効果はクエスチョン。

クルマのキャラクターを考えるとそれより、センタークラスターからコンソールのパネル剛性が欲しいところ。左膝で体をホールドしようとすると、グニャと歪みます。不快で不安です。
ソフトパッドでお茶を濁さないで下さい。意味がないとはこういうことです。

ドラポジは本格的なクーペ感覚

運転ポジションがしっくり来ます。これだけで妥協的な車種ではないと思ってしまいます。ハンドルは手前まで伸びてくるし、シフトノブの位置も近い。少々寝たリラックス姿勢まで対応。ハンドルは改造すればもっと手前にも出せますが、余計なアフターパーツが必要ありません。クーペはやっぱりこうでなくっちゃ!そんなポジションが最初から可能です。

試乗レポ・動力性能

エンジンルーム

エンジンは高回転でより「加速」するタイプで、5000回転〜がパワーバンド。高回転がただ「回る」だけでなく、この回転数を保つのが楽しいスポーティエンジンです。マニュアルミッションでもオートマでも一緒。回すとクルマが可愛そうなんて言っていたら、良さを味わうことなく寿命を迎えますw

一昔前のスポーティエンジンみたいな高回転はありません。極端に加速力が強まるわけじゃないし、アクセルペダルに対するレスポンスもカミソリとはいえず。エンジンノイズだって振動を感じさせるタイプで不快感があります。

やっぱり現代的なスポーティエンジンで、ぶっ飛んだエンジンではありません。似ているのはアルテッツァの210馬力3S-G型。同じ様な加速感と単純な4気筒高回転型エンジンです。
官能的な面では普通のエンジンに負ける事も。マツダの2500ccエンジンなどメカ的な音が響き渡り、マニアックな喜び十分。

最大加速力は並みレベル

絶対的な加速力を考えれば、やはり2000ccのNAエンジン。体感的な加速力も弱く感じ、回転数も高めにキープしないとトルクが付いてきません。

バイクで表すと125ccのレーサーレプリカ。遠慮なく踏んで走りやすく、くねくね道だと十分なパワー。しかし流れの速い幹線道路だと悔しい思いも。

特徴の吸気音について

BRZの特徴となっているのが、室内に入ってくる吸気音。「サウンドクリエーター」とかいう名前が付けられていますがいうこれはダメです子供だましもいいところ。BRZ買ったら取ってしまっても?

聞こえてくる音は不快な音で耳障り。ブーストアップしたターボ車にキノコ型エアクリーナーをつけたような音。幸い取り外ししやすい感じなので、

世界的なクーペを見ると、外はうるさく室内は静か。BRZは逆。外は静かで中はうるさい。

ミッションについて

ミッション:6MT

シフトノブこちらアルテッツァやシルビアと同じ系統のアイシン精機製ミッションらしいです。

操作した時の感触は良好で、ショートストロークかつシャキン!と入ります。非常に良質なメカニカル感。

フィーリングは「入れるというより吸い込まれる」

剛性感は感じられず明確なゲートはありません。その代り高品質で高精度に吸い込まれる感触。多少やわでもローションが付いてスムーズな。こんなフィーリング。「回転数を合わせて丁寧に」そんなシフトチェンジがしっくりきます。

他車との比較では、例えばフィットやヴィッツのスポーツグレードにはMTもラインナップされます。しかし質感は同クラス欧州車のポロやゴルフのMTとは比べものにならないくらい酷いです。いつでも軽く入り、感触なんてありません。スイフトスポーツも一緒。非常に実用車的なMTです。

BRZこれは海外のスポーツグレードMTといい勝負。ただし感触がソフトすぎて、シンクロの感覚などがわかりにくいかもしれません。言葉変えると神経質です。

もっとガッチリした、ガキンガキンという質感を望むなら、古くは80スープラやランエボ、最近ではコルトのスポーティグレードが最適。強度剛性高そうな逞しさ、そしてシフトチェンジしやすい明確な入る入らない。ゲトラグ製というブランドのミッションです。

基本が一緒というアルテッツァのMTはこんな感じ。

ミッション:6AT

室内のイメージ従来のATよりロックアップ領域が広いということで、運転してみると確かにダイレクト感が強く、印象は全然悪くない。寧ろ普通に運転する分には上出来です。こんな出来の良いATに乗ってしまったらもう、CVTなんて乗れません

機能も豊富だけど残念ながら欠点も。シフトダウンの時に空ぶかしをしてくれるんですが、これがフィーリングと合わない。なぜなら回転数がずれる。制御が雑すぎでタイミング的にも今ひとつ。これなら「ブリッピング機能なんて無くていいよ。自分で煽りますから」ってなっちゃう。

この機能のおかげでシフトチェンジがレスポンス悪く感じてしまうのもある。ディーラーに行く機会があったら、オフにするボタンがあるか聞いてきます


BRZのコクピット身長172センチの筆者が座ると、ハンドル上端と鼻が同じくらいの高さにシートポジションを調整できる。

BRZ、買えれば買っちゃってから悩めば良し

趣味性が強いクルマだから、欲しければ買っちゃえ!評価なんて関係なし!下取りだって心配なさそうだ。

日本の基幹産業である自動車業界を応援する意味でも、こういったクルマ文化を絶やさない為にも、BRZ(86)を買う理由は大いにあります。クルマだって生い立ちは悪くないです。一生懸命企画され、熱意を持って開発されたのはあちこちから伝わります。ケーハクな印象は一切無し。

と、こんなわけですが、それでも結構なお値段がするのも事実。勢いだけで買えないアナタ、筆者が絶対的な価値観を元に試乗レポートをお届けします(今回は”徹底”試乗レポートではありません)。

もちろん、舞い上がってるディーラーの試乗だけだとワケがわからない、そもそも中古車は試乗ができない。当ホームページではそんな場合にも出来る限り有意義な記事となるように心がけています。

スバル BRZ
スバル

BRZ

  • 試乗グレード:“S”
  • ミッション:6ATと6MT
  • 価格:270万円程度

概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン:FA20(水平対向4気筒)

その他概要

  • 車両型式:ZC6
  • ミラーtoミラー:1970mm
  • ボディサイズ:-
  • 発売時期:2012年3月〜
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します。
ヒラリー男爵

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適合バッテリー

BRZ

zc6 - FA20 2000cc 2012年〜
34B19R

 
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価

エアコンスイッチ等
グレードによってデュアルエアコン。彼女が風邪を引いたときに役立つ。
夏でも助手席だけ暖房全開なんて事が可能。いらないようでいざという時便利なのがデュアルエアコン。

メーター
BRZなら全グレードに液晶スピード表示が付く。トヨタ86はグレードにより付かない。
細かいスピードメーターは見にくいのレベルを超えている。スピードの液晶表示がないと速度が把握しにくい。


アイシン精機製マニュアルミッション。シフト操作は柔らかめで繊細な感じのする良いタッチ。軽く押しつけると吸い込まれる。



このデザインだと、フェンダーのインナーライナーは外せないのかな??


エアコンなしグレードの内装らしいが、本当にこの状態で販売されているかわかりません。実際に見ると写真以上にビックリ。


これは6MTの試乗車。ディーラー試乗車にはあまりないみたいだけど、買うならこちらをオススメ。きっと下取りだってATより期待できちゃう。

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
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