評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。ラッシュ(2012年式)の試乗レポート。
4ページ目です。
トヨタ・ラッシュ(J200E)「Xスマートエディション」2WDの試乗レポートです。
ファミリーで利用するにしてもゲストをお呼びするにしても、やっぱり気になるリアシート。”狭くて乗れない”とか”不快で乗れない”とか、そんなのだったらクーペと変わらないですから。
フロントシートと同じくらいの質感を持つシートが与えられたリアシート。背もたれのランバーサポートだって同じように弾力がある。
座り心地はフィットなどよりいい。座面は4人乗りのように見受けられ、シート横幅も広め。無理矢理5人乗るように設計されたフィットとは掛け心地が違うし、シートベルトも締めやすい。
スペース的には前後方向が狭い。これだけアップライトな着座姿勢に関わらず、だ。フロントシートに乗員がいれば圧迫感を感じる。
静粛性など含め総合的な快適性は、29点で並み。合格まであと1点。
そういえば、20年前のトヨタRAV4、リアシートの広さはこんな感じだったような。全長も同程度。RAV4は2000ccクラスでした。
ラゲッジスペース(荷室)は奥行きが長いのが特徴。手寸で70cm超、あのフィットより奥行きがある(いい加減計測だけど)。
参考までに3代目フィットが69cm、2代目フィットが62cmほど。こっちはメジャーで計測。
またラゲッジの開口部はフィット以上にフラットでワゴン感覚。重い荷物を載せる時なんて良いんじゃない。開口部の横幅もけっこう広い。
リアドアは横に開くスイング式。ムーブなんかと一緒。軽く開け閉めできるから筆者は好き。一つ苦言を言わせて頂けば、閉めた時のガチャンという音はメチャメチャ安っぽいですが。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ディーラーでの試乗時にチェックできればOK。最重要ではないけど比較できれば楽しい、わかりやすい細かな長所短所。
柔らかくて深みがあるタイプのシートは上級感ある。表皮はモケットで体に吸い付き、滑りにくい。
最近は平織り系のシート表皮が流行っているので、モケットは爺くさいイメージ。でも実際の欠点と言えば、暑苦しいのと、掃除しにくいくらい。挙動変化が大きいクルマだと、滑りにくいと言った長所の方が魅力。
左右シート間距離は広い方がラク。ラッシュでは手寸で20cmほど。最近の5ナンバーサイズのクルマでは、飛び抜けている。ビックリして何度も確認したほどだ。他のコンパクトカーでは10〜15cmあたり。
これはシートが外寄りなのとシート形状によるものだと想像出来る。シートの幅自体はゆったりしていて問題無い。
たまに見かける(ような気がする)穴が開いたヘッドレスト。これ、助手席に人が乗らず、リアシートに人が乗る場合に効果を発揮。圧迫感が軽減される。
子供だったら、この穴から前方が覗けると思う。わーいわーい!お子様の声が聞こえてきそうw。
ディーラーでの試乗時にチェックできればOK。最重要ではないけど比較できれば楽しい、わかりやすい細かな長所短所。
エアコンの操作部はダイヤル式。これの操作性がものすごい悪い。じっくり見ながら操作しなくてはならないから、タッチパネル式とかわらない。
何がいけないって、現在指している位置がわかりにくい。もう、赤ペンで印つけたいくらい。元々かっこいいタイプじゃないんだから、見た目より機能性を重視して欲しいね。バー状のノブとか。
クロカン4駆だと、水平器とかメーターが設置される場所に、シートベルト警告灯が付いてる。
だから何ってわけじゃないんだけど、わざわざここに付けなくてもいいんじゃない?これじゃなんちゃってだし、どうせ付けるなら時計とか外気温時計の方が実用性あると思う。
写真はリアシートから見た、フロントシートのシートベルト。バックルの部分がシート後ろに回り込んでいるのがおわかりいただけると思う。
こんな状態だから、ベルトを外した時、スムーズに格納できるわけがない。どっかに引っかかり、最悪ベルトがドアに挟まる可能性がある。
こんなとこに神経使うなんて完全に無駄な労力。
SUVに期待することは何だろう?筆者の場合は上級感と洗練度。また人気なのはクーペとクロスオーバー的なSUV。
ラッシュは勇気がなければ購入出来ないクルマだと思う。流行のSUVらしくないエクステリアはマイルドで、知名度だって低い。
走行感覚も旧世代的。しかしこれが、忘れていたコンパクトカーの楽しさを思い出させてくれる。人を選ぶけど日常の運転が楽しい。基準を楽しさに置き換えれば、評価は最上級。ラッシュは普通にハンドル切るだけで楽しいクルマだよ。
また気楽というコンパクトらしさも最上級。適当に加速するだけで希望の速度に乗せられ、忠実なアクセレーションで無意識に速度をキープ。また視界良く見切りよく、駐車場でも安心。さらにダルさを持つステアフィールが、気楽なドライブを実現。
このラッシュの良さを感じたら、それは理屈じゃない楽しさ&気軽さ。こんなクルマが欲しかった!なんて欲求に応えてくれているのだと思う。
ラッシュは変態クルマ。ラッシュを選ぶことには勇気がいる。それでも知っちゃったら勇気出すしかありません。カッコ悪い?所有すれば良く見えるもの。オーナーはね!
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
フロアは地面から高い。ステップ部分の段差は最小限。
穴が開いたヘッドレスト。
ベルトの戻る位置に注目。シートの後側になる。
アンダートレイスペース??ジャッキが鎮座しちゃってる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。