「シアットEcoDrive」タイヤ比較と評価

タイヤ使ってみました!
アジアンタイヤ!

コンフォート性能として乗り心地をメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。

「CEAT EcoDrive」の使用感

CEAT(シアット)はインドのタイヤメーカー(1958年設立)。インド製造で世界ランク27位、安価な輸入タイヤです。
CEAT・EcoDriveのタイヤ使用感を掲載しています。

輸入と国産の輸出向けタイヤ、筆者はここで購入

タイヤの位置づけや価格イメージ

タイヤ01-01「シアットEcoDrive」は軽自動車サイズで1本4000円程度。格安の輸入タイヤです。転がり抵抗の少なさとしっかりした接地感のバランスがハイレベルで、ここが超魅力的。

その分というか弱点的に目立つ部分もあります。

このシアットEcoDriveを軽自動車のミラココアで使用しました。通販サイトのオートウェイで購入し、近隣のタイヤショップで取り付けました。

シアットEcoDrive の参考価格

  • 155/65R13 ・・・ 約4400円
  • 175/60R14 ・・・ 約6000円
  • 165/65R14 ・・・ 約4900円
  • 185/55R14 ・・・ 約6600円

タイヤ通販サイトで価格チェック(CEATタイヤのページ)

「CEAT」のタイヤ、一覧ページ

 

価格と取扱の有無は変動しています。

タイヤを使用した車

シアットEcoDriveをダイハツ・ミラココアで使用しました。

タイヤサイズは「155/65R14」

(試乗レポ:ダイハツ・ミラココア試乗インプレ

タイヤを見て、使って、思うこと

タイヤは特に評価、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観的なレポートである点をご了承下さい。

※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。

銘柄とサイズ

シアットEcoDrive 155/65R14
ロードインデックスと速度記号は「75T」 負荷能力387kg、最高速度190km

タイヤのキャラクター

転がり抵抗少ないエコ系タイヤ & スタンダードクラス

タイヤ規格は「ETRTO XL規格」
負荷能力は、ETRTO XL規格の数値を参照下さい。

使用レポート:交換直後

交換直後の印象

タイヤ01-04

※製造年月は「0923」。2023年9月のタイヤです。

シアットタイヤに交換した直後の印象は「ゴロゴロ感が強い」でした。

静粛性的には交換前のタイヤ、山半分使った「MOMO M-20」と比較して同じか負けているかくらいの感覚。低音域が強くゴーゴーしてます。

また滑らかさの逆、真円率が低いような雑味も感じられました。

これは輸入タイヤでたびたび味わってきた感覚。ナラシ的に走って空気圧を調整したら良くなるだろうと、いつものことです。

輸入タイヤは空気圧による変化が大きく、クルマと合わせたマッチングで最適な圧力を保てれば心地よく、でもそこがシビアな傾向はあります。

特徴概要:長所と短所を一言で!

ここが凄いよシアットタイヤ

交換直後ではなく、1000km2000kmと走った後に感じた凄さ。この後に国産タイヤに交換しましたが、それと比較しても1点、シアット凄い!と思う点があります。

それは転がり抵抗の少なさと、接地感グリップ感のバランス

発進加速は軽く、アクセル離して転がっていく距離も長い。なのに、ステアリングの応答性は良く、接地感はハンドル回し心地から感じられ、曖昧な感覚が薄い。

ここが残念シアットタイヤ

他の輸入タイヤと比較しても、静粛性はあまり高くない。ほんの少しだから迷ったら最後の最後で考慮したいポイント。

あとは空気圧変化による印象の変化が大きいのと、気温や路面温度による変化が大きいこと。輸入タイヤでよく感じるポイントで、ここは楽しくもあり、不快でもあり、個性的な部分です。

使用レポート:快適性能

静粛性の印象

毎年タイヤを交換して、いろいろ使っていても、交換した直後の印象くらいは覚えてます。

タイヤ01-02それらと比較して、シアットEcoDriveは少しうるさいです。ゴーゴーとしたノイズが大きい印象です。

トレッドパターン(山のカタチ)や構造的な硬さ、その他要因によって、タイヤが路面を叩くノイズが大きめです。

といっても、ハイグリップタイヤほどじゃないから、常識的な範囲内です。

乗り心地の印象

条件良い時だと「普通です」、条件悪い時だと「いまいち」といった感覚。

条件良いときには硬すぎるという事もなくて、逆にプワプワすることもなくて、ゴロゴロ感もほどほど
あえて言えば、大きい段差は苦手というくらい。

では条件悪い時ってなんだ?という話。

ひとつは温度。例えば冬の夜の走り出し〜30分、ゴムが硬いようなアラが目立ちます。ザラザラした感覚がすごく強い。
逆に夏の昼は滑らかで、ギャップから良さも悪さも感じやすいです。

もうひとつはタイヤ空気圧と空気圧管理。

タイヤ空気圧

※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は「kgf/cm2」。キロと略します。

シアットEcoDriveに組み替えてもらい、最初のうちしばらくは荒っぽさが目立ちました。それこそ真円でないような荒っぽさ。

タイヤ01-03この時、お店で入れてもらった空気圧は国産(JATMA規格)と同じ程度。
シアットEcoDriveはエトルトXL規格ですから、もっと高くしないと本領を発揮しないはず。

そこで空気圧2.7キロまで入れて走ると、乗り心地スッキリ!

イヤな抵抗感もなくなって滑らかさも増しました。追って試せば2.8キロでもいい。

ここで面倒がひとつ

空気圧が高いと減るのが早い傾向。圧力が高いほど抜けが早く、逆に2.0キロくらいまで減ると、それ以上は減りにくいイメージ。

つまりマメに空気圧チェックをしたくなります。

使用レポート:ハンドリングと運転しやすさ

しっかりした接地感

真っすぐ走っていてもわかる接地感グリップ感。安心感に繋がります。

タイヤ01-05タイヤの接地感は、ハンドルの重さとしてドライバーに返ってきます。
中心への反力ともいえるんだけど、真ん中の落ち着き、切っている間の重さ、どれだけ細かい操作に反応してくれるか。

輸入タイヤってこうした部分がしっかりしていることが多く、このシアットEcoDriveもそう。

もちろんハイグリップ系やスポーティ系タイヤほどじゃないけど、ベーシックタイヤとしてはしっかり。
特に、アクセルOFF時の少ない抵抗感と合わせて考えれば、十分な接地感グリップ感。ドライバーはハンドルから安心感を感じられます。

路面からの影響も返ってくる

タイヤ01-07中心から手応えがあるから直進が走りやすい。一方で、手放しで直進できるってわけじゃない

接地感が曖昧なタイヤと比較すれば、路面からの影響も返ってきます。わずかに取られる感覚や、ハンドルに伝わる反力の変化。

言葉変えると、クルマの素性が出やすいともいえます。

軽自動車、特にミラココアとの組み合わせでは、もう少しマイルドな方がハンドル取られる感覚がなく、もしくは逆にエコとか考えず、もっとカッチリさせた方が、直進性高く感じられると思います。

現状だと完全中立(ニュートラル)では、ちょっと神経質です。

ブレーキ時も普通で特別なことなく

フロントタイヤにグッと荷重が乗る瞬間や、ABS介入時、特別荒っぽい感じがなくて普通です。

以前コンチネンタルタイヤでABSやトラクションコントール作動時の滑らかさを感じたことがあり、こうした時にタイヤの差が出る可能性もあります。

雑な運転やウェット路面、電子制御デバイスへの対応etc.タイヤって大変ですね。

転がり抵抗の少なさ

エンジンのアイドルアップが終わった状態で、軽い飛び出し感があるくらいに一転がりが軽いです。

クリープで進まないから踏みすぎちゃうわけではなくて、ほんの少し踏んでゆっくり加速しようにも、神経を使うくらい。
抵抗でクリープ時のパワーを取られているわけじゃないのは、他のタイヤと比較してもわかります。

巡航からアクセル緩めて惰性で進む時も、抵抗感なく転がります。抵抗感あった方がエンジンブレーキが効いて走りやすいかもしれないけど、燃費性能は良好です。

両方を併せ持ってるから魅力的!

タイヤ01-08抵抗感と接地感。今までに使ってきた輸入タイヤでは、この両方を持っているタイヤに出会ってない

国産タイヤでもどうだろう?ベーシッククラスで両方を持っているタイヤはあるのかないのか。

しかも装着しているのは、車重の軽い軽自動車。抵抗感と接地感が高いレベルでバランスされているのは凄いと思います。

ここがシアットEcoDriveで感じる最大の魅力です。

タイヤの購入と取付(組換え)

タイヤはオートウェイの通信販売で購入し、取付交換はカー用品店イエローハットで行いました。

オートウェイは大手で安心だけど価格だって安いのが魅力。聞いたこと無いショップと比較しても高くありません。
何度も利用していますが、古くないタイヤが正確に届いています。

タイヤ01-05ダビンティこのオートウェイ、タイヤショップが輸入タイヤの仕入先として利用している事も確認しています。

お値段は相応に上乗せしているので、工賃含めた総額で持ち込みがお得です(2023年現在)。

通販で購入したタイヤは、車内で一旦保存、ショップに電話して予約し、交換をお願いします。

組み換え、バランス取り、古いタイヤを処分。費用は4本で8000円でした。
経験上バランス取りは、やらなくても問題を感じられない事がほとんどです(1度だけ問題あり)。

「シアットEcoDrive」インプレ総合

販売元のウリ文句は、高いエコ性能。実際に乗ってもそれは感じられます。

でも凄いのはそこじゃない。転がり抵抗少ないのに、グリップ感がしっかり伝わってくる。この両立が凄いです。

ハンドル握って安心感を感じるのは、このグリップ感であり、手応えであり、反力です。

タイヤ01-06あとは普通に輸入タイヤ的であって、特別な何かはないです。多少の面倒と、多少の静粛性の低さ

筆者としては、接地感グリップ感が感じられて、ハンドル中立付近から切った先、戻してくるところまでクルマの様子を感じられるのが嬉しい部分。

極端に悪い部分が感じられず、良い部分はしっかりあって、適度な個性を持つタイヤ。国産ベーシックタイヤじゃつまらないという方に、空気圧管理も楽しいと感じられる方に、選びやすい適度な個性を持つタイヤです。

現在の価格チェックはこちら!

「CEAT」のタイヤ、一覧ページ

価格と有無は変動しています。

耐久性に関して

「小さいタイヤほど耐久性は短い」。前提はこれです。
外径が小さければ、同じ距離走っても接地する回数が増えます。外径が半分なら寿命も半分。つまり耐久性はサイズによって変わってきます。

タイヤ01-09写真はシアットEcoDriveで約1年、約3万km走行した時のトレッドです。
間で1回、前後ローテーションしてます。

スリップサインまでは余裕がありますし、内側〜外側まで極端な減りは見られません。ゴムも普通に柔らかい。ひび割れもないです。

レビュー目的でなければまだまだ使えます。

タイヤメーカーのアピールしている点

  1. 優れた低燃費性能。
  2. 摩耗ライフ性能を向上させるコンパウンド。

輸入タイヤのレビューその他

その他はこちらから!
「タイヤレビュー見出しページ」輸入タイヤを中心にレビューをしています。

安いタイヤの場合は組み付け工賃がネック。だからアルミホールセットがとてもオトク。送料が無料になったりするのも含め、差額は最小限です(例えば1万円とか)。

ミラココアで使用した輸入タイヤで比較

ライバルっぽいタイヤと簡単に比較

outrun M-20outrun M-1

好印象だった輸入タイヤから2種。MOMOブランドのタイヤを2種類と、価格が一緒の国産ヨコハマタイヤを1種類。

  1. MOMO・outrun M-1。硬めでハッキリしたフィールを持つ輸入タイヤ。硬めの乗り心地さえ気になられなければ、欠点を感じにくいタイヤでした。
    タイヤを追い込まない、スポーティ走行にも良さげです。
  2. MOMO・outrun M-20。やっぱり硬めな方向でハイレベル。落ち着きあってフラつきにくく、切り込めば手応え増して反応もハッキリ。ブロック大きいけど静粛性も悪くない。その分お値段も、国産ベーシックタイヤに近い価格。悩みはそこかな。
  3. ヨコハマ・プラクティバBP01。安心感なら随一!国産しかも一流メーカーのタイヤ。イエローハットPBで、価格はシアットEcoDriveと一緒。乗り味の特長は異なり、より普通っぽいのはプラクティバ。より尖った魅力を感じるのはシアット。
関連ページ-ミラココアで使用した他銘柄のタイヤ
MOMO M-20(使用レポート)MOMO M-1 (使用レポート)格安国産タイヤ!ヨコハマ「プラクティバBP01」
タイヤに関する基本ページはこちらです
輸入タイヤや空気圧についてなどタイヤ基本ページ

輸入&国産の輸出用、筆者ヒラリーが購入してるお店

意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
自分の言葉で!研ぎ澄ました感性で!

違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。

特徴を明確に!写真もできる限り!

評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。

サイト開設22年!最新記事が最良です https://mistake-car.com/
総合サイトマップ / 間違いいっぱいの自動車選び / 運営会社 転載はご遠慮ください