間違いいっぱいの自動車選び。FIAT(イタリア)の「ABARTH500」アバルト500の試乗レポート。
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アバルト500は、FIAT500を元にしたチューンドモデル。走りやすさとスポーティ感覚の両立。やっぱり上手だねって感じのスペシャルな500なんです。
アバルト500の内装には華があって地味じゃない。メッキパーツも使用されてるし、カラーのパネルなどわかりやすい演出がされている。
質感については、素のFIAT500のページを参照下さい。ここでは、アバルト500vsFIAT500、注目点を比較します。
左がアバルト500、右がFIAT500。
写真の色味悪くてゴメンナサイ。試乗が夜間限定で3日間、だったもので。
シフトセレクター部以外、そんなに大きな差はないと思います。あ、ブースト計ついてた。パネル面の色調はグレードや特別仕様車などにより異なる。
左がアバルト500、右がFIAT500。
スミマセン。撮影しているカメラが異なります。左は高感度レンズ、右は普通の室内用。違いとしては、背面の文字体や文字サイズが異なるのがわかる。
左がアバルト500、右がFIAT500。
アバルト500のシートの形状はバケット風。スポーツ用シートベルトのベルトホールまで開いてる。実はサポート性能はそれほど高くない。シートを上手に使える人向きの設計。ヘッドレストは一体型だけど、高さは身長180cmくらいの方でも足りる。
乗り心地や静粛性の評価は、主に助手席にてチェック。運転していると、先読みで体が反応しちゃうからね。
で、感想はというと、固いけどアタリが柔らかい。月並みな言い方だけど、これがわかりやすい。アタリが柔らかいって何?と思ったら、アバルト500に試乗してみればきっとわかる。
具体的には、固いけどストローク感あるというより、かなり動きを抑えるような足回り。かつブッシュも固めながら、このアタリの柔らかさを感じさせてくれる。
乗り心地が良いか悪いかは判断に迷う。とりあえず、高級感は感じるタイプだと思うよ。
1番の理想は、いつの間にか段差を越えてるサスペンション。スルスルってバネ下が動いて、ボディは揺れない。アバルト500の感触はそれに次ぐ2番目って感じ。評価は星4つ。
ドライバーが感じる快適性といえば、ハンドル切った際の感触がある。
挙動は抑えられ穏やかさを感じるハンドリングは、フラフラ感なく運転がラク。つまりは同乗者も快適。日常的なシチュエーションでの使い勝手は全く犠牲にされておらず。
ボディ ディメンション的には不利なアバルト500だけど、サスペンションセッティングやパワステの味付けで運転しやすく。例えばショックアブソーバーの伸び側減衰力を高めている感触は安定感に繋がり、好ましいコーナーリングフィールとして感じられると思う。
静粛性について、実は今回よくわかりませんでした。ごめんなさい。
理由は、アバルト500に試乗する時は毎回、直前に猛烈にうるさいクルマを運転していたから。クルマは静粛性が極悪なコルトラリーアート。
静粛性に対する感じ方は、環境や体調など様々な要因によって感じ方が変わるもの。評価が難しいです。適当に書くわけにはいかないんですがとりあえずアバルト500、街のチューニングカーのようにうるさいわけじゃありません。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
試乗はFIAT500を所有する知人と実施。
500オーナーのお話を聞かせて頂きつつ、印象の違いを比較、まとめます。
まずエンジンの違い。4気筒と2気筒の差はデカイ!これだけで正当派の良いクルマになった感がある。
意外にも室内に伝わる振動は、4気筒アバルト500の方が気になる。エンジンマウントの差だと思う。けっこう固そうだ。FIAT500でこれを味わいたい場合には、エンジントルクダンパーというパーツがある。振動は超増える。
シフトセレクターの違い。FIAT500はシフトノブ、アバルト500はパドルシフト。それぞれ慣れてる方が好ましい。
乗り味の違い。アバルト500は少しハンドルが重く、少しブレーキペダル剛性が高い。こうした違いがクルマ全体にあり、かっちり系vsゆったり系とキャラクターが異なる。
アバルト500を試乗した後にFIAT500に乗り換えれば、かる〜い感じ。どっちも気軽だけどFIATの方がさらに気軽。またこうしたちょっとした違いからかドライバーが感じる直進性にも差がある。
快適性、乗り心地にも違いがあり、柔らかいのはFIAT500。
しかし乗り心地質感が優れているのはアバルトの方。高級感・上質感という部分で大きな差がある。FIAT500はアラっぽく沈むしパンパン伸び上がる。ただし日本のコンパクトよりはいい感じだから、誤解無きよう。
その他、室内外の各部のエンブレムが変わったり、エクステリアの意匠に若干の変更がある。
やっぱり、気になったらディーラーで試乗するのが1番!アバルトの試乗車だって、頼めばなんとかなるかもしれない。まずは聞いてみましょう。
運転が楽しいクルマってどんなクルマを想像する??
雑誌などの情報を考えると、クイックなハンドリングだったり、高回転型エンジンだったり、挙動を抑えた足回りだったり、タイヤのグリップが高かったりetc...。
多分ね、刺激が強いクルマを想像される方が多いと思う。
でもこんなクルマって、田舎道専用車。デートに使えば、疲れて彼女への気配りが減っちゃう可能性も。
アバルト500は違うよ!どこを走っても楽しい。まずデザインが愉快。ナロー&ショート&ハイなディメンション。どこか懐かしい着座姿勢。
ここまでは素のFIATだって味わえる。加えてアバルト500には運転の扱いやすさがある。すぐに体に馴染んで、思い通りに走りやすい。イメージした感じにクルマが走ってくれる、これだって楽しいクルマでしょう。
煮詰めの妙とはこんな感じか。車両価格の割に洗練度は今一つながら、持てるものを最大限生かしてるって感じだよ。
こういった良さは都内とか政令指定都市とか、混雑する市街地だって味わえる。そしてバカンスに出たらスポーティドライブだって楽しめる。
さらには小さいから車庫入れだってラクだし、コーナーリングラインも思い通りに取れる。
こんなに様々な要素を満たす自動車って、なかなか無いと思うよ。
ただしお値段、普通車1台+軽自動車1台分w。2台持てれば1台で全てを満たす必要はない。
なんで運転しやすいかと考えれば、細分化すると以下のような点が挙げられる。
まず1番上。適切な回転数さえ保っていれば、日常で不足しないパワー感。そして大排気量車のように適度なレスポンス、踏んだ瞬間の反応、過敏でないスロットル特性。イタリア人がガンガン踏んでも滑らかに加減速できそうだ。
次に2番目。ショックアブソーバーが良質だから減衰力が高められる。ドライバーも同乗者も不快な挙動は出にくい。ステアレスポンスもきつすぎず緩すぎず。直進性だって悪くない。
曲がる止まる加速するといった挙動に不利なディメンション。それをうまーく調整し、オブラートにくるんでる。
最後に3番目。ボディ小さければコーナーで自由にラインが選べ、直線でも車線内の自由が高く、駐車だってラク。
アバルト500の紹介を見ると、「5MT」と「AT」って記載されていることがある。
5MTは3ペダルMTのこと。ATとは2ペダル自動MTの事。一般的な日本車のような、ATとはちょっと意味合いが異なる。
確かにクラッチペダルはないし、自動で変速してくれる。
でも、MTって何?エンジン回転数って何??って方が購入されると、多少の勉強が必要になると思う。
なんでかって、シフトショックが大きくて不快。ぶっ壊れてるんじゃないかって思っちゃうかも。
このサイトで運転がしやすいと取り上げているのは、多少のクセを掴んだ場合に限ってのこと。
少しはクルマに興味ある方じゃないと、クセを掴むの意味がわかんないかもしれません。だからね、可愛らしいボディデザインに惚れた速購入じゃ、車庫で置物になっちゃうよ。まずはディーラーで試乗ね!
未だないほど高評価なアバルト500。実際に筆者が所有したいくらい。価格を考えなければホント素晴らしいね。
与えられたベースを最大限に生かすセッティングの良さ。こうしたカタログに出ない部分がアバルトの魅力なんだよね。
約300万円という価格も加味して評価してみる。この場合、やっぱりリッチな方向け。このクルマ1台で生活しようとすれば、あまりにも実用性なさ過ぎる。
そして、普通車1台+軽自動車1台が購入出来るこの価格。中古車含めれば組み合わせは無限大。趣味用と実用とメリハリ付いた2台を所有する選択肢だってある。
アバルト500は実用性を除き、1台でなんでもこなせる特徴の持ち主。だから駐車場狭かったり、高級コンパクトカーが好きな方にはとてもイイ選択肢。しかし普通にはセカンドカーだろうね。筆者だったら奥様に買ってあげたいね〜。将来の奥様w
最後に燃費。夜間の市街地で「11km/L辺り」が車載の燃費計に表示された。
郊外の空いた道に場所を移せば、「14km/L」を越えて燃費が伸びる。最終的には「11.9km/L」が表示。良いか悪いかは、ご判断をお任せします。
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エクステリアの大きな違いは、リアバンパー下部。
メーター文字盤はFIAT500と異なる。
ブーストメーター。
シートはバケット調。
フューエルキャップには、テキストが書かれている(シール)
一般的に知っていること以上の意味はなくても、これだけで立派に見えるから不思議。
ボンネットをオープンさせる金属にはゴムカバーがついてる。わかりやすいし感触イイ。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。