自動車の試乗比較、中古車選びにも・ホンダ

2021年記事 honda
 & 

ヴェゼル・ハイブリッド試乗「2」
乗り心地、静粛性、ハンドリング

間違いいっぱいの自動車選び。ホンダ・ヴェゼル(2019年式)試乗レポート。

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「違和感感じる乗り心地が惜しい」

本田技研
  • グレード:“ハイブリッドX”
  • 型式:RU3
  • 車両価格:259万円
ヴェゼル内装1ヴェゼル内装2

ホンダ「初代ヴェゼル・型式RU3」、グレード「ハイブリッドXです。



  1. ヴェゼル試乗「1」エンジン&ミッションの印象
  2. ヴェゼル試乗「2」乗り心地など走行感覚

関連ページ

  1. 2代目ヴェゼル(e:HEV)試乗レポート
簡簡単なレポ、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視です。

試乗:乗り心地

ヴェゼルボディ・フロント

美しくてカッコいいヴェゼルで最大の懸念事項が乗り心地。
後期型ではリップルコントロール付きショックアブソーバーが使用されましたが、これがまたクセを感じさせる乗り心地になってしまっています。

フロントシートの乗り心地

わずかにフワフワする領域と、硬くて動かない領域が同居するフロントサスペンション

良いとこ取りのように思え、実は乗員の感覚に合わない。そんな印象を受けます。

ヴェゼルに限らないけど、違和感ある乗り心地

こうした乗り味はこのヴェゼルに限ったことではなく、他車でも経験しています。
リップルコントロール云々の前に、質を上げてほしかったところですが、きっと2代目ヴェゼルでは改善されることでしょう。

走行中は、上質に感じられる場面もありました。
でも長距離になると、嫌な挙動が気になる場面が多くなり、ドライブ中、小休止を挟む回数が多かったです。

気になるのは助手席同乗者

ドライバーはハンドルやアクセル、ブレーキの操作をしているので、気になりにくいです。

気になるのは助手席に座った時。わずか数ミリの妙なフワフワが気になります。またドライバーが操作を行うと、前後方向へ動く前置きを伝えず、クルマがどう動こうかわからないまま、曲がったり止まったり。

「運転免許持ってない同乗者が酔いやすい」と同じ感覚を受けます。

リアシートの乗り心地

リアサスペンションにはリップルコントロールダンパーは使用されていない様子。これはフロントだけかもしれません(未確認)。

リアサスは単純に硬いです。

リアサスの影響を大きく受けるリアシートは跳ねますし、上下動も大きく、重厚感もありません。ですが筆者は、リアシート乗り心地の方が好きです。

試乗:静粛性

ヴェゼル内装・静粛性

ヴェゼルの静粛性は高いです。ハイブリッドだからというわけではなく、窓ガラスやドアトリム内などがしっかり静粛性対策されている様子です。

静かだけど低周波ノイズが目立つ

ヴェゼルの静粛性は、停止時はかなり良好です。気密性も高く、シャカシャカした中高域はしっかり減衰されているのがわかります。

走り出すと、ゴーゴーしたノイズが大きく目立ちます
これは気密性が高いことが逆に効いているかもしれません。低音は音圧が高いですからね。

また中高音が静かだからこそ、より気になってしまうと思います。周波数特性で大事なのはバランスだと思いますが如何でしょうか。

余談ですが、フロアカーペットの下に厚さ10cmのウレタンシートでも引ければ、上級車レベルの静粛性になりそうな気はします。

辛く感じたら窓を開けてみて

上記2点、緩和するには少し窓を開ければ良いと思います。

本末転倒ですが、辛さが軽減できます。

電子ノイズも少し聞こえる

一般的なノイズの他に、ピーピーした電子ノイズが聞こえてきます。同世代のトヨタ式ハイブリッドもそういう事があるので、多少は仕方ないのでしょう。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:ハンドリングフィール

ヴェゼル・走行中

コーナーでのステアフィールはダイレクトです。ここには硬いサスペンションも効いていると思います。

運転している感覚がもう少し欲しい

メインメーターダイレクトなのは良いし、ハンドルの回し心地も良いんだけど、どうも思い通りの場所に持っていきにくい、そうした点が気になりました。

なぜかと考えれば、クルマがドライバーに「曲がり始めるよ」「これぐらい曲がる力を出すよ」というメッセージを伝えてくれません

こんな感じだと助手席の乗員はもっと大変です。同乗者が快適な運転を行うには、ちょっとレベルの高い運転が必要だと思います。

試乗:ブレーキペダル、減速の印象

速度によってブレーキペダルの反力(ペダル踏込剛性)が変わります。度合いのほどは、ヴェゼルを初めて運転するドライバーでもわかるほど、はっきり変わります。

具体的には、時速30km/hあたりを境に、それより高い速度ではペダルが重く、低い速度ではペダルが軽くなります。

これが敢えてか仕方なくかはわかんないし、長所か短所かもわからないんですが、自分たちとしては短所と感じました。

ブースター機構や回生ブレーキに関する部分だとすると、ハイブリッドモデルだけの特徴だと思います。

ラゲッジ開けても美しい!

ヴェゼル・ラゲッジルーム

ラゲッジを開けて思ったのは、開けても美しいボディデザイン。今回の試乗車みたいにボディカラーが黒だと特別、品が良く優雅な印象です。

ハッチを締めてる時はもちろんカッコいいけど、開けてるも美しい。後ろから見た他車ドライバーはきっと、立派なクルマが止まっていると感じることでしょう。

広さに関しては、ワゴンのような広さを求めなければ、狭いということはないと思います。

初代か? 2代目か?

新旧ヴェゼル

初代か2代目か悩みます。試乗すると、クセがなくて快適な2代目。一方でミッションが気持ち良い初代。

初代の特徴
  • クセがある乗り心地、クセがある静粛性。
  • ハイブリッドなのに気持ち良いDCT。
  • 個性的でクセになる音質のエンジン音。
2代目の特徴
  • クセがない乗り心地。異音が気にならない乗り心地。
  • クセのない周波数特性の静粛性。
  • 穏やかなスロットル特性を始め、プレミアムを目指したような特性。
どっち買う?

ボディデザインにコダワリなければ2代目ヴェゼルが良いと思います。
筆者は初代が好きだけど、オススメはしにくい、かな。

 


メーター・通常モードメーター・スポーツモード

初代ヴェゼル評価総合

ヴェゼル・内装、夜

買うか買わないか...筆者は悩んでいます。めちゃくちゃカッコいいけど、どうしても気になる乗り心地。

乗り心地が悪いだけなら良いけど、違和感が強い乗り心地というのがネックです。

こうしたあたり、前期型ヴェゼルを買えば良いんだろうけど、そうするとDCTの耐久性に不安が。

それならガソリンモデルで良いわけだけど、ハイブリッド+DCTって気持ち良い!

したら2代目ヴェゼル?でも初代の方がカッコいい!以下ループw 悩みは尽きないところがまた、クルマ選びの楽しさだと思いました。

ホンダ ヴェゼル

本田

VEZEL
(ヴェゼル)初代

  • 試乗グレード:“ハイブリッドX”
  • 年式:2019年
  • 型式:RU3
  • 新車価格:365万円

概要

  • 排気量:1500cc+モーター
  • エンジン型式:LEB
  • 車重:1280kg
  • bodyサイズ:4330×1770×1605mm
  • 発売時期:2013年12月〜
試乗レポ・ライター

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