辛口比較・評価評論の試乗レポート、2代目bB、1500ccモデル。グレードは「Z・Qバージョン」。
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初代bBモデルチェンジし、デートカーであることを全面に出した車です。個性的なエクステリアにギミック備えた室内が特徴。兄弟車である「ダイハツ・クー」との比較も。
bBのオーナーは、知人のママさん。なんですが、お子様がいらっしゃるとちょっと狭いらしい。
どう狭いかといえば、助手席側のリアシートにチャイルドシートを付けると、助手席の位置は前いっぱい。これでも子供にシートを蹴飛ばされるし、子供の乗せて降してはけっこう辛いみたい。筆者も試しましたが、子供の頭をぶつそうでした。
この状態で、助手席足下にベビーカーを乗せて、運転席後ろは水筒やタオルなど子供の手荷物が乗る。ラゲッジはオムツや着替え、ボールを乗せる。そうすると、ママさんのバッグとお化粧品はフロントベンチシート中央部分しかない。
bB、そしてクーも軽自動車からのステップアップがメインと言われますが、軽自動車から見れば贅沢な悩み。でも大きいクルマを知っていると、ご主人様が別にクルマを持っていないと旅行に行くのが厳しい、みたいです。
チャイルドシートを付けた状態で助手席に男性が座ると、膝がグローブボックスに当たります。ご参考に。
※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家の先生がお伝えしにそうな点も記載しています。
フロントシートがガクンと低くなる「まったりモード」。まったりモードにしてシート背もたれを寝かせばクルマの内装にすっぽり隠れた2人だけの空間が出来上がります。
素晴らしいコンセプトのまったりモード。これにラブホテルをイメージさせるイルミを点灯させれば、このままいちゃいちゃしても良し!ムードを高めてこれからの行き先を決めても良し!なるほどシフトをPにしないと光らないイルミネーションはこの為だったのか!
これ、とっても素晴らしいbBならではの特徴なんですが、一つ致命的な欠点がある。それは、なかなか変形することができないんです。
シートを一番後ろに持っていって、足下のレバーをなんとかするらしいんですが、こりゃオーナーしかできません。それにこんなに時間かかったらムードも何も台無し。
bBオーナーのママさんにお願いしたら、面倒だしうまくできないから嫌と言われました。
たとえば同じデートカーの魅力を持ったプレリュード、ワンタッチで助手席を倒せます。もし手間を掛けるなら、フルフラットの方が魅力ですね。
追記:まったりモードはbBマイナーチェンジで廃止された模様です。
燃費は、新車おろしたて〜5000kmまでの間で、8〜10km/L。
その後1万kmまで走行し、市街地メインで10km/Lを超えています。
運転はオーナーのママさん。シチュエーションはだいたい60km/hまでしか出さない街乗り。加速はゆ〜くり。減速は筆者より急。前の信号が赤でもアクセル戻すのは遅め。
さらにはまったりモードにしてアイドリングのまま、大人の時間を楽しんでいたのかもしれない...。いやあ、女性がクルマ持つと怖い怖い。リアルにドラマを体験したい方はぜひ、bBを奥様に勧めてみて下さい。
すみません話がそれました。助手席に座っても、燃費を良くする運転なんて考えていないのがわかる。スキル的に普通という感じです。これで燃費は10km/Lちょっと。
こんな感じなのでこの燃費の数値がどこまで正しい数値かはわかりません。というのも、このbBにはよく試乗させて頂いているが、こんなに燃費が悪そうな感じがしません。
クルマ軽いしエンジン小さいし。bBの上級グレードということでタイヤがポテンザなのも少しは燃費が悪くなる原因かな?(品番は失念)
普通のママさんの場合はちょい乗りも多いだろうしこんなものかと納得して下さい。エコラン上達したければ、瞬間燃費計やアクセル開度メーター、バキュームメーターなどが役に立ちます。
燃費悪いのはミッションが4ATという関係もある。ゆっくり走るならCVTの方が効率良く燃費に優れる可能性が高い。
ミッション単体ならATの方が効率高いらしい。巡航ならATが勝るという。しかし理想に近い効率的な制御が可能なのはCVT。駆動効率という面では悪くても、効率的な領域を使い、効率的な加速ができるように制御されているように思う。
4ATで混雑する市街地ばかりの場合は、トップギヤを使っていない可能性がある。また意外と知られていない事ながら、機関が冷えている時はトップには入らないATが多い。
CVTなら速度にかかわらず低回転を保とうと変速する。無段階変速の利点だ。
こんなところから、時速40〜50km/hでの走行では、CVTの燃費が優れる。逆に元気に走る人はATのメリットが大きいんだけどね。bBを購入するなら多少元気に走らないと意味がないのかもしれない。
燃費とガソリン代、走行距離が少なければ燃費によるガソリン代の差は、そんなに大きくありません。走行距離が多いと違いが出ます。
bBの価格は170万円。標準的な1500ccコンパクトカーが150万円だとすると、ちょっと高い。となると狙い目はダイハツ・クー。
こちらはブランドが弱いため条件が良い可能性があり、中古車市場でもbBより安いはず。デザインの違いは最小限なので、中古車ならクーを探してみるのも面白い。
bBを運転すると嬉しい点がある。コンパクトカーなんてどのクルマも一緒、なんて言われますが、bBは個性ハッキリ!めちゃくちゃハッキリ。盛るべき部分と削るべき部分がハッキリしています。
今までアフターパーツで対応していた部分が最初から付いてる。試乗すればきっと、楽しい気持ちになれると思います。
クルマはそれぞれ存在する意味がある。ただのカタチ違いはいりません。メリットとデメリットのハッキリしたクルマは選びやすいし、自身で選んだクルマなら後悔もない。
ということで、このbBを買う意味があるのは、高級グレードということに。廉価グレードでは室内装備が質素になってしまいbBらしさが不足。魅力が不足します。廉価グレードはカスタムベース限定といったところでしょう。
新車でも中古でも、乗るならやはり1500ccモデル。ZかZ・Qバージョンというグレードが魅力です。トヨタのミュージックプレーヤーといわれる装備や、車内を彩るギミック的装備。所有すれば愛車に愛着がわくと思います。
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兄弟車のダイハツ・クー
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。