自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2014年記事 トヨタ ヴェルファイア
著者:ヒラリー男爵

ヴェルファイア試乗「3」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、トヨタ・ヴェルファイア(ANH20W)/グレード「2.4Z」2013年モデル

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「比較と3500ccモデル、オプション用品」

トヨタ
  • グレード:“2.4Z”
  • 年式:2013年式
  • 型式:ANH20W
  • 車両価格:330万円
  • デビュー年:2008年〜
ベルファイアの内装1ベルファイアの内装2

おなじみ大人気、2代目アルファードの兄弟車としてデビューしたフルサイズミニバン。アルファードがトヨペット店でヴェルファイアがネッツ店。同じクルマの兄弟車です。


  1. ヴェルファイア試乗「1」エンジン・ミッション特徴と走行感覚
  2. ヴェルファイア試乗「2」リアシート含む乗り心地や静粛性の評価
  3. ヴェルファイア試乗「3」比較と3500ccモデル、オプション装備

ライバル車との比較

エルグランドと比較

一番のライバルは日産エルグランド。筆者は現在のところ、E52系エルグランドは3500ccモデルのみに試乗。

似ているようで違いは大きく、まず乗り心地に差があり、エルグランドの方が良質です。

それから車内。両車比較してスペース的な差はないと思うけど、感じる広さ感が違います。エルグランドの方がシートが立派で、その分狭く感じるイメージ。ヴェルファイアは上級グレードでないとシートが一般的で、その分広い感じ。

違いはブランド力と知名度

最もたる違いは自動車としての本質的な評価じゃなくて、ブランドイメージの違い、知名度の違い。なのでクルマの売却価格が大きく異なります。アルファードを試乗した際には、下取り価格が高いことを一番の長所に挙げてくる営業マンもいました。

エルグランドの売却価格はアルヴェルより厳しい予想。何年所有するか予定を立てて比較して下さい。中古車だったらエルグランドがオススメです。

こんな選択肢も、マークXジオと比較

じゃじゃ〜ん、ということで登場しました。筆者の隠れたオススメ。その名もマークXジオ。ジオちゃんで〜すw

マークXジオの価格は2400ccモデルでおよそ270万円。アル/ヴェルより少し安い。エンジンなどコンポーネンツは一緒だから、価格の差はボディサイズと内装の差でしょう。

乗用車らしさで選ぶ選択肢

このマークXジオも乗り心地悪く、クルマ的に優れる部分がある訳じゃないんですが、致命的な欠点もありません。言い換えると、運転感覚が乗用車的でミニバン感覚が薄いです。

マークXジオ最大の特徴そして長所は、エクステリアのボディデザイン。販売台数が少ないこともあり、欧州車のようなイメージです。サイズで立派に見せるアル/ヴェルと比較し、優雅な面構成で立派なマークXジオ。

室内は狭いですから3列目を使わない方限定。アルファードと同じトヨペット店で販売されています。


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

3500ccモデルに一言

ヴェルファイアのエンジンは2種類のラインナップ。2400ccが4気筒エンジンで、3500ccは6気筒エンジンとレイアウトが異なります。

またミッションはCVTに対し6ATが組み合わせられます。

これが走行フィールに大きな違いをもたらします。

質感に大きな差

エンジンは4気筒の方が軽量だし燃費効率に優れると言われるす。

しかしこの差はわかりにくく、わかりやすいのは質感の差。6気筒エンジンは官能性能が高く、音や吹け上がり方、振動などの質感が大きく異なります。
価格と税金を抜かせば、惹かれるのは3500ccですね。

多気筒エンジンが減る時代でも、6気筒はちょうど良い妥協点として残り続けています。電気自動車の時代までなくなることはないと予想します。

(V6は荒々しい事が多い。電気自動車リーフは8気筒みたいなフィーリング)

低回転でのパワーは余裕に直結

エンジン型式は「2GR-FE」型。加速感的には旧クラウンや旧マークXの3000ccくらいの加速感。市街地での加減速なら、定款でもアクセル開度に加速がついてきます。なので加速感低く、でもしっかり加速。

アクセル特性も早開きではないので、ラクにマイルドに加速してくれます。

重さが気になる部分もあるけれど...

コーナーでは確かに、大きく重いエンジンが揺れる感触はあるんだけど、質感の差からすれば微々たる問題。ガシっとハンドル切っちゃえば気にならない(好ましい運転じゃないけどね)し、気にならないユーザーが多いと思います。

価格と価格差!

価格的にオトクなヴェルファイアの3500cc。基本的に装備内容は2400ccの同グレードと一緒になるので、差額は最小限。うれしいグレード展開になっています。

  • 前期モデル「2.4X」300万円・「3.5X」338万円

差額は38万円!

この差額で排気量だけでなく、エンジンは6気筒、ミッションは6ATに変わります。高級感の演出はエンジン質感が大きく影響します。

グレード変化で高価に

「3.5X」というグレードはマイナーチェンジで消滅しました。後期の場合は「Z」グレードで比較することに。

  • 後期モデル「2.4Z」335万円・「3.5Z」373万円

差額は同様に38万円!価格が35万円上がって、3年ローンだと月々の負担増は+1万円。

エコカー減税の適用

2013年の時点で、3500ccのFFモデルは減税対象にならず。4WDモデルなら減税対象とのこと。

どうやら車両重量の問題らしいです。4WDはフロント滑ると後輪が駆動する生活4WD。見積もり頂く際はご確認下さい。

代表的なオプション

デビュー当時のオプション価格の話題です。

ヴェルファイアはオプションが高い!

ナビゲーションで50万超とか。

実際の購入時は予想より高額になると評価されていました。

しかしその後、よく見れば低価格な「ディーラー装着ナビ」もラインナップされているじゃないですか!

ディーラー装着ナビ、2014年時のおおよその参考価格
  • 7インチタイプ ・・9.5万円〜21万円
  • 8インチタイプ・・・20万円〜25万円
  • 9インチタイプ・・・24万円〜28万円

※メーカーオプションのナビと違いバックカメラやリアモニターは別途。
9インチナビはアルパインやイクリプスから市販品も登場しています。

その他の気になるオプション、2014年時のおおよその参考価格
  • ウッド調コンビステアリング・・・3.5万円
  • シートカバー(フェイクレザー)・・・13万円
  • 保温冷蔵庫付きコンソールボックス・・・11万円
  • プラズマクラスター空気清浄機・・・4.1万円
ベルファイアのドライビングポジションベルファイアのメーターパネル

ヴェルファイア総評

ヴェルファイアのコスパは特筆もの!絶対的には安くないけど、300万円から得られる高級車と、所有する喜び。

周囲からは、豊かな生活と社会的に相応なオーナーを想像してくれることでしょう。

中身はミドルクラスセダン級だから、乗り心地などには期待してはいけません。ヴェルファイアのブランド感プラス、大きく立派なボディに、3列目シートも付いて300万円です。

車体が大きければ材料は多く必要ですし、強度だって必要でしょう。タイヤだって高額なタイヤが必要です。
さらには、組み立てるマンパワーだって屈強な戦士を揃える必要があるはず。

高級感を高めるには、わずか38万円高で6気筒エンジンが選択可能。豊富なオプションもあります。

考えれば考えれるほど人気の理由はわかります。ディーラーでの売却残価率も高く、売却価格も魅力です。

トヨタ ヴェルファイア

トヨタ

vellfire (ヴェルファイア)

  • 試乗グレード:“2.4Z”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2013y
  • 新車価格:330万円
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

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リモコンキーは安っぽい。スイッチ多いけど普通はバッグに入れっぱなしかな。


ハイブリッドモデルのメーター。


バッテリーは55の23サイズ。お財布に優しい設定。電装品いっぱい?世界のトヨタが指定しているのだから、このサイズでも不安感ありません。


エンジンルームって走行5000キロでこんなに汚れちゃうの?


昼間&走行中に点灯できる間接照明。メーカーサイトで紹介されている画像。

試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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