タイヤ使ってみました!
アジアンタイヤ!
コンフォート性能として乗り心地をメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。
DAVANTI(ダヴァンティ)は、イギリスのタイヤメーカーもしくはブランド。製造は中国ということで、安価な輸入タイヤです。
DAVANTI・DX240のタイヤ使用感を掲載しています。
「DAVANTI・DX240」はイギリス設計、中国生産といわれる輸入タイヤです。使い始めの印象は悪かったものの、少し使ったら十分な快適性が感じられるようになりました。
このDAVANTI・DX240を軽自動車のミラココアで使用しました。通販サイトのオートウェイで購入し、近隣のタイヤショップで取り付けました。
ミゾ半分使用した「MOMO M-20」からの交換ですので、レビューと共に比較を記載します。
価格と取扱の有無は変動しています。
DAVANTI DX240をダイハツ・ミラココアで使用しました。
タイヤサイズは「155/65R14」
(試乗レポ:ダイハツ・ミラココア試乗インプレ)
タイヤは特に評価、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観が多いレポートである点をご了承下さい。
※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。
DAVANTI DX240 155/65R14
ロードインデックスと速度記号は「75T」 負荷能力365kg(270kPa)、最高速度190km
スポーティが加味されたコンフォート系タイヤ & スタンダードクラス
タイヤ規格は「ETRTO XL規格」
負荷能力は、ETRTO XL規格の数値を参照下さい。
現在はオートウェイで独占販売される、低価格輸入タイヤです。
DAVANTI DX240、装着直後の印象は、それはもう酷いものでした。
ナラシ・皮むきが必要なのは存じていますが、それを加味してもびっくり。1000km走行までの印象はこんな感じでした。
ガタガタ、ブルブル、ハンドリングもグリップ感ないし、加速に対する抵抗感も強い。
しかし印象は段々と改善。
直後の印象は、アジアンタイヤでよくある傾向が強すぎただけだったみたい。
以下、2000km走行して、空気圧2.6キロ(XL規格に合わせた空気圧)で走った時の試乗感です。
特徴を一言で表すと、「クセがあるけど快適性が高い」。 そんな印象を受けています。
「クセって何?」って部分は、ステアリングフィールに関する部分です。
そしてそこにクセもしくは乗りにくさはあるのですが、快適性はかなり高いです。
「ハンドリングなどそれなりで良いよ!」って方には、このタイヤの柔らかさが魅力だと思います。
DAVANTI DX240の使用感で真っ先に取り上げたいのは、静粛性の高さ。
輸入タイヤって硬いタイヤが多いのですが、たまに柔らかいタイヤもあります。DAVANTI DX240もそのタイプ。
国産タイヤと比較しても、柔らかさを感じます。
具体的には、構造というよりトレッド面のゴムが柔らかい印象。
こうしたトレッド面の柔らかさが、静粛性にも効いてきます。
絶対的には静かまで言うと言いすぎかもしれませんが、不快感ないロードノイズで、時速80kmくらいまでパターンノイズも聞こえてきません。
※タイヤが路面を叩く音がロードノイズ、溝が風を切る音がパターンノイズ。
新品でゴムの厚くて柔らかいのもありますが、新品時でも硬いタイヤってよくあります。
そんな中でDAVANTIタイヤの柔らかさはハッキリわかります。
ガタガタが目立つクルマに、しっとり感を与えたければこうしたタイヤが良いと思います。
市街地速度プラスアルファくらいまでの速度では、タイヤの柔らかさが良い方向に振れることが多いです。
またエコ性能も重視されたというフレコミですので、国産エコタイヤと比較みれば、最近こそ柔らかさを感じるタイヤもあります。ありますが、やっぱりまだ硬さを感じることが多いです。
DAVANTI DX240とミラココアの組み合わせでは、空気圧2.6キロ(XL規格に合わせた空気圧)にした時に最も快適性が高いと感じています。
これが新車時装着タイヤ(JIS規格)の指定空気圧である2.3キロですと、ガッチャンガッチャン酷いし、加速時の抵抗感が強ければ、ハンドリングももっさりしてしまいます。
筆者的にはここが、DAVANTI DX240で感じる弱点。軽自動車との組み合わせで、苦手な部分が強調されちゃう感があります。
イメージは、グッドイヤーのLS EXE。エコ+スポーツの両立。そこが弱点に繋がります。
どんな感じかって、軽自動車であるミラココアとの組み合わせだと、中立が弱すぎます。
直進もしくは緩いコーナーで、中心に戻ろうとするチカラが弱く、クルマ任せで直進する感覚が弱いです。真っ直ぐに戻らないくらいの感覚。
コブシ一個分くらいまで、ドライバーがハンドルを操作して中心に戻す感覚です。
切り始める時は反応が弱く、クルマが重たい感覚。
マッチングによる相性でしょう。よくいうジオメトリーの関係から、少し古い軽自動車ですと、もともとの特性がこうした感じなので、その印象が強まってしまいます。
軽自動車の場合は、省燃費性能をウリにしていないタイヤの方が、走りやすさに繋がる可能性が高いです。乗用車クラスと比較した際、特にココで、特性の差が出やすい傾向を感じます。
逆に、ステアリング中立が敏感すぎ、過敏と感じるクルマの場合は、こうした特性によってバランスを取ることができるかもしれません。
ゆったり走りたいけど神経使っちゃうクルマですね。
また機敏さとか繊細な反応をウリにしているスポーティ車ですと、魅力が弱まると予想します。
なお切り込んだ先では、特別な印象はなくて、相対的にカッチリ感を感じます。
中心付近のグリップ力を極端に落とし、切り込んだ先で反応良く。
相対的な部分からカッチリとした印象が強まりますので、これが狙いなのかな?
燃費性能とスポーツ性能の両立と言われるタイヤって、こんなイメージです(今の所ね)。
タイヤテストにあたり、タイヤはオートウェイの通信販売で購入し、取付交換はカー用品店のオートアールズで行いました。
オートウェイは大手で安心だけど価格だって安いのが魅力。聞いたこと無いショップと比較しても高くありません。
何度も利用していますが、古くないタイヤが正確に届いています。
このオートウェイ、タイヤショップが輸入タイヤの仕入先として利用している事も確認しています。
お値段は相応に上乗せしているので、工賃含めた総額で持ち込みがお得です(2022年現在)。
通販で購入したタイヤは、車内で一旦保存、ショップに電話して予約し、交換をお願いします。
組み換え、バランス取り、古いタイヤを処分。費用は4本で8000円でした。
経験上バランス取りは、やらなくても問題を感じられない事がほとんどです(1度だけ問題あり)。
エコ+スポーツ+コンフォートとしてアピールされるDAVANTI DX240。長所も短所も筆者のイメージ通りでした。
そしてイメージの延長線上で、乗り心地と静粛性は想像以上!運転しやすさは、予想通りに気になる部分がありました。
安いけど激安じゃないDAVANTI DX240。もっと安いコンフォート系輸入タイヤと比較すれば、柔らかいといっても不安感ある柔らかさじゃないのが好印象。
価格なりに限度はありますが、ブルンブルンした構造的軽さを、感じにくいんですよね。
もっと安いコンフォート性能優先の輸入タイヤでは、フニャフニャ過ぎたり、柔らかさ故に寿命が短かったりというのを経験しています。
DAVANTIはそうした印象がないのがよいです。「不安感なくて快適。でも中心付近は抜けています」。そんな印象のタイヤでした。
安いタイヤの場合は組み付け工賃がネック。だからアルミホールセットがとてもオトク。送料が無料になったりするのも含め、差額は最小限です(例えば1万円とか)。
DAVANTI DX240の前はMOMOブランドのタイヤを2種類使用しました。ミゾ半分くらいまで使用して交換しています。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。