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「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー。
ヴィッツのエアコンフィルター(車内クリーンフィルター)を交換しました。グローブボックスを外し、フィルターを交換します。
グローブボックスとその周辺の内張りを外し、フィルターボックスを開けてフィルターを交換します。ネット通販で用品を購入し交換すれば、安価にまたは同予算で高機能品を選択することも可能です。
車内エアコンフィルターを交換します。
インターネット通販でデンソーのクリーンエアフィルターを用意しました。3代目ヴィッツ用でお値段は2000円弱。緑色したフィルターが特徴です。
助手席前のグローブボックスを外すことで、エアコンフィルターが交換できます。
作業はグローブボックスを外し、フィルターを交換し、グローブボックスを元に戻すという手順になります。写真は拡大します。
左はグローブボックスを外した写真。
右はフィルター交換に関する説明です。
なお作業にあたり、一部車種では内気循環にしてからの作業開始が必須です。
一部車種は例えばマークXやクラウンで、その他はわかりません。同クラス以上の場合は最初に調べた方が安心です。
こうした車種では内気循環に切り替えてからエンジンを停止/システムoffの状態で作業を開始します。
まずはグローブボックス下の内装を外します。助手席に座った時に足の爪先部分にくるあたりの内装です。
次にグローブボックスを外します。
開けると左側にダンパーが見えます。
グローブボックス側との結合部が外れるようになっているので、これを外側に引っ張り、取り外します(写真右はクリックで拡大)。
左側のダンパーを外したら、グローブボックス上部左右のツメを外すことで、取り外せます。
左右1箇所ずつが引っかかっていて、基本としてはグローブボックスの奥側両端を内側に押し込むようにチカラを入れて取り外します。
ただ基本通りに外そうとしても、すんなり外れたことはありません。他のトヨタ車含めてです。
柔軟性の高い素材なので、写真のようにガシッと掴んでしまう方法もありだと思っています。
グローブボックスの取り外しは言葉にすると難しそうですし、説明書通りに作業するのも上手くいったりいかなかったりで。
実際はいつも、エイヤッとチカラを入れてゴリッと外しています。車種によってはけっこう固いです。
筆者のチカラならば多少乱暴に扱っても壊れたことはありません。この辺のチカラ加減は慣れと感覚でどうぞ。
グローブボックスを外すと、フィルターを収納しているボックスが顔を出しますので、これでフィルターが交換できます。
写真のオレンジでかこっている部分がそのボックスです。
ボックスのフタを開けると、エアコンフィルターが見えます。
写真で見えるのは白いフィルターです。これを手前に引いて抜き出し、新しく今度は緑のフィルターを入れます。
外した時と同じように差込みます。
この時、フィルター種類によっては上下の向きが指定されている場合があります。右の写真に記されている場合は、これに従い上下方向の向きを合わせて差し込みます。
フィルターボックスのフタを戻し、グローブボックスを取り付ければ作業終了です。
折角なので、取り外したフィルターと新しく交換したフィルターを比較してみます。
新車時からのフィルターは2年ほどの利用でそれなりに汚れていました。汚れはホコリ系ではなく外からの砂っぽい感じで、1mmサイズの小さい虫なんかも付いていました。
息を吹きかけてみると、目詰りしているという感はありませんでした。気分的なイヤなレベルで汚れていますが機能的には掃除して元に戻してもいけそうです。
フィルターの密度感は古い方(白い方)が目が緩く、緑の方(新しい方)は目が細かい印象を受けました。
実際にどうかはわかりませんが、微粒子までカットする機能を盛り込んでいるとすると、実際に目が細かい事が考えられます。
緑のフィルターは車内クリーンフィルターとしての高機能がアピールされています。微粒子・花粉ブロック、排ガス臭カット、カビにくい、というあたりです。
エアコンフィルターは純正同等品か?高機能品か?とよく議論されています。
価格的もヴィッツなら1000〜3000円と、高機能品は割高ですが価格差は大きくなく、せっかくなら良いものをという気分になります。
目の細かいもの=詰まりやすい、というイメージがあり、それが抵抗になりやすい。またカビなどの匂いはエアコン経路でももっと他の場所が原因になると考えます。
抵抗大きければ頻繁な交換に迫られる可能性がありますし、匂いの原因となるカビは別の部分に。温度差が大きい場所に水分は集まりますからね。
経験的にもエアコンの匂いが気になるクルマでこのエアコンフィルターを変えてみましたが、匂いには関係ありませんでした。
ということで、高機能クリーンフィルターで有用と思えるのは、花粉やウィルスの微粒子ブロックくらいと考えています。
しかしこの花粉ブロックに関しても疑問が残ります。フィルターボックス内がスカスカで、空気の通り道としてフィルターを迂回している部分が考えられます。
目が細かく抵抗が強ければ、周りの隙間を通ってしまう可能性はより高まるはずです。
なので一番は気分的な問題ではないかと。
せっかくなら良いモノをというのは本能ですからね、本能に沿った選択これも気持ちいいものです。
そうした欲求などなければ、少しでも安価な商品が良いんじゃないかと考えています。これでも経路内の狭い箇所に詰まってしまうほどのダストはカットしてくれるんじゃないかと思っています。
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