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ヴィッツ/メンテナンス・エアコンフィルター交換「2」

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エバポレーター清浄/グローブボックスを外して作業

「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー
ヴィッツのエバポレーターを清浄(簡単クリーニング)。内容的にエアコンフィルターの交換と同時がピッタリ。使用したケミカルは、トヨタディーラーなどで使用される「クイックエバポレータークリーナーS」。

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グローブボックスとその周辺の内張りを外し、車内エアコンフィルターを外して吹き付けます。クイックエバポレータークリーナーSは使い勝手に気配りされた使いやすいケミカル。使いやすさは業務用の表記からも伝わります。

  1. クリーンフィルター交換
  2. エバポレーター簡単クリーニング作業

クルマはこのヴィッツ(NSP130)。

他のトヨタ車でもクラスが近い車種なら同じように取り付け出来ると思います。

当記事の著者: / 

作業内容の概要

車内エアコンフィルターを交換します。

  1. グローブボックスを取り外します。
  2. エアコンフィルターを外します。
  3. 送風(ファンを回す)しながらスプレーを吹き続けます。
  4. エアコンフィルターやグローブボックスを元に戻して完成。

使用する工具、ケミカル

  • 基本工具(ドライバーやメガネ、ラチェットなど)
  • 必要に応じて、内装はがしツール等

1.使用するパーツはこんな感じ

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インターネット通販で購入したエアコン室内機用クリーナーです。「DRIVE JOY(ドライブジョイ) クイックエバポレータークリーナーS 60ml」。お値段は2600円くらい。

特にヴィッツ用というわけではないんですが、一応トヨタ関連で販売される商品。トヨタディーラーなどでも実際に使われているケミカルということです。

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どんなものかといえば、家庭用のエアコン洗浄スプレーみたいなもの。

プシュっと吹き付け、エアコンの結露しやすいエバポレーターや送風通路をクリーニングするのが目的。

缶に業務用と記載されているだけあり、手間を抑える工夫がされている商品です。

2.作業概要

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助手席前のグローブボックスを外すことで、車内エアコン用のクリーンフィルターが出てきます。

そのエアコンフィルターを取り外し、そこからクリーニングスプレーを送り込みます。

エアコンの風を利用して吸い込ませるので、内気循環・MAXコールド・ACオフの状態でスプレーを吹きます。

3.グローブボックスの取り外し

3-1.助手席前の内装を外す

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まずはグローブボックス下の内装を外します。助手席に座った時に足の爪先部分にくるあたりの内装です。

3-2.グローブボックスを取り外す

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次にグローブボックスを外します。

開けると左側にダンパーが見えます。グローブボックス側との結合部が外れるようになっているので、これを外側に引っ張り、取り外します(写真はクリックで拡大)。

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左側のダンパーを外したら、グローブボックス上部左右のツメを外すことで、取り外せます。

左右1箇所ずつが引っかかっていて、基本としてはグローブボックスの奥側両端を内側に押し込むようにチカラを入れて取り外します。

ただ基本通りに外そうとしても、他のトヨタ車含め、すんなり外れたことはなかなかありません。柔軟性の高い素材なので、写真のようにガシッと掴んでしまう方法もありだと思っています。

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グローブボックスの取り外しは言葉にすると難しそうですし、説明書通りに作業するのも上手くいったりいかなかったりで。

実際はいつも、エイヤッとチカラを入れてゴリッと外しています。車種によってはけっこう固いです。

筆者のチカラならば多少乱暴に扱っても壊れたことはありません。この辺のチカラ加減は慣れと感覚でどうぞ。

4.スプレーの準備

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グローブボックスを外したら、エアコンフィルターの入っているボックスのフタを開け、フィルターを取り出します。

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クイックエバポレータークリーナーに付属しているホースを繋ぎます。一方はスプレー缶の噴射口、もう一方は画像にあるステーに繋ぎます。

そして、エアコンフィルターの押さますボックスのところに、スプレーを射出できるようにセット。ステーについている両面テープを使用して貼り付けます。

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5.クイックエバポレータークリーナーで洗浄

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クイックエバポレータークリーナーの準備が出来たら、エアコン操作部をセットして、送風します。

説明書によると、内気循環・MAXコールド・ACオフ。この状態にセットするように記載されています。

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プシュ〜〜〜〜とスプレーします。

このために準備してきたんだと、気持ちいい瞬間。

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このクイックエバポレータークリーナーは、スプレーのプッシュ部分が良く出来ていて、ワンプッシュでロック。

押しっぱなしで手が痛くなるようなこともなく、放置してドリンクでも飲んでいれば完了します。

噴射口はステーで固定できて、プッシュ部分はロックでハンズフリー。こうした辺りの利便性の良さが、トヨタ関連ケミカルの長所でしょう。

5.完成とあとがき

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クイックエバポレータークリーナーを全量噴射し、しばし送風を回したらメインの作業完了。

エアコンフィルターを元に戻してフタをします。

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またこのクイックエバポレータークリーナーには、「防臭剤」なるもどが付属品に含まれていました。

効果の程はわかりませんがとりあえず貼り付けることにしました。プラスティックケースに中身を入れて、グローブボックスの裏側に貼り付けました。

使用後の感想

使用後のドライブはスッキリ爽快、エアコンをonにしてもoffにしても爽やかな香りです。以前はエアコンがカビ臭く、マメにACをoffにしたり、走行後はACをoffにして1分間送風などやっていましたが、ちょっと気を抜くとすぐ臭くなりました。

そもそも温度差から湿気があつまり、水分が溜まりやすいエアコン経路。日頃から長時間の送風で乾燥させたり、匂いを放出さえすれば、強いカビ臭さには繋がらないと思っていましたが、送風に必要な時間は予想以上に長く必要なようです。

そこでこのクイックエバポレータークリーナーを試してみた次第ですが、確かに作業直後は爽やか。ただしそれからは送風によるメンテを行わなければカビ臭いは繰り返されるんじゃないかと。

感じたことはやっぱり、マメなクリーニングこそ効果的。高価な商品を頻繁に消費するのはキツイので、家庭用のエアコン洗浄スプレーでもなんでも安価で使えそうな商品を考えてみたいと思いました。

※クイックエバポレータークリーナーの作業完了から数日後、このページを編集している間にもう、カビの匂いが始まりました。夜間はしばらくAC切っての送風でドライブします。

せっかくバラすなら同時に作業したい!
ヴィッツ・車内エアコンフィルター交換

余談(VWのエバポレーター洗浄)

画像はどちらも、VWディーラーから自宅に届いた案内を撮影したものです。

このクイックエバポレータークリーナー作業と時を同じくして、VWからエバポレーター洗浄の案内が届きました。トヨタディーラーが実際にどんな作業をしているかは確認していないけど、ここに記載したのと同じだとすれば、VWはより本格的。

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VWでは本格的なツールで高い圧力かけて作業するっぽい。

メカニカルで興味湧くのはコッチ。自分で試してみたいのもコッチ。ついでに料金高そうなのもやっぱりコッチ。つまりそういうことだよね。

「輸入車は特別だから特別なサービスを!」ということかな笑 せっかく輸入車も、国産車と近いお値段で買えるトコまで来ているのにね。

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