間違いいっぱいの自動車選び。2代目ミニのクロスオーバー「ONE・1600cc」。
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SUVタイプのミニがクロスオーバー。モデルコードは「R60」。内外装も走行感覚も個性の強さが魅力!
ミニ・クロスオーバーの内装はやっぱりミニ。ならではの世界観に、以外に立派に見える各所。ミニらしいと感じる部分もあれば立派だと感じる部分もあり、そしてやっぱり個性の強さが魅力。
個性的というか変わった形状をしているのはご覧の通り。でも実際に見ると思った以上に立派だった。
多少レトロ感を演出している部分はあるにせよ、とにかく非日常的な気分を味わえる。購入してもたまにしか運転しないドライバーなら、いつまで経っても特別感を味わえるんじゃないかな。
今回試乗したのは「ワン」という廉価グレード。目立つ加飾などはされてないけど、元のデザインが魅力的だから十分。おせじじゃなくてホントに十分。素材的な質感より元のデザインが重要ということがよくわかる。
機能や装備的にも、エアコン関係を除けば揃っていて、独特のスイッチを操作して使用する事になる。
例えばオーバーヘッド部のトグルスイッチなど、普通の実用車では味わえない操作感は逆に新鮮。その他いろいろな形状をしたいろいろなスイッチがいっぱい。メカ好きならワクワクしちゃうポイント。
メーターはドライバーの正面に小さなタコメーター。センタークラスターに大きなスピードメーターがレイアウトされている。
タコメーターは小さいといっても、実際にはそんなに小さくない。
運転中タコメーターをよく見る筆者には嬉しいレイアウトだし、高回転で迫力を増すミニクロスオーバーのエンジンにも似合っていると思う。
ついで?というか一応、デジタルで車速が表示される。
スピードメーターはほんとに大きい!視認性どうこうよりインパクト大。助手席やリアシートからでもよ〜く見えてしまう。
ここにはガソリン残量が表示されるのと、液晶部分はオーディオの表示がされる。スイッチはオーディオ関係で、操作感はBMWと同じような感じで操作できる。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ミニの室内が意外と立派に見えるのは、奥行き感がデザインされているからではないだろうか。一見素朴に見えるノッペリした部分も、深さがある部分とのメリハリだったりして、実際にはあまり気にならず。
写真だと奥行きは伝わりにくいから、実車だとまた違って感じると思います。
写真はフロントドアとリアドアのイルミネーション。これ、光るからキレイなんて感想じゃありませんw 昼間と比較すれば個性が見えにくいドアパネルも、光らせることでミニを感じられる。
”おぉ!”と感じるのは光源の場所。ドアトリムの凹んだ部分やドアポケット、ドアハンドルなどに埋め込まれていて、奥行きと立体感が強調される。
イルミネーションというと子供っぽさがあるかもしれないけど、これなら如何??使い方はさすがプレミアムブランドってつい納得。
照明はスイッチ操作で調光が可能です。
スイッチの種類って想像できるだろうか。例えば押しこむのはプッシュスイッチ、回すのはロータリースイッチ、中央に戻るレバー式はトグルスイッチなど。静電式タッチスイッチなんかも話題になる。
写真左の頭上にあるスイッチがトグルで、ミニらしい部分。照明関係のスイッチになっている。
ミニでは各種スイッチのレイアウトが独特。しかも、様々な種類のスイッチが使われている。だから、どこをどう操作すればいいか、慣れるまではよくわかない。
しかし慣れてくると、迷いなく操作できることに気づく。
レクサスみたいに整然と整列されたスイッチは、覚えるのが大変というか、スイッチの絵柄を見てから操作になる。一方のミニクロスオーバーでは各スイッチにヒントがいっぱい。頭の中で無意識に紐付けがされるんだろう。
いつも思う。スイッチは統一感より、機能ごとに考えられた種類や形状こそ、オーナーのためのデザインじゃないかと。
試乗したミニクロスオーバーのリアシートは3人掛けタイプ(基本は2人掛けタイプとのこと)。
3人掛けは中央に荷物が置けたり、長尺物が詰めたりと、利便性で勝ると思われる。またチャイルドシートを使用するのなら好き不好き問わずこちらを選ぶことになるだろう。ベンチシートだと困ることがあるからね。
リアシートに座ってみれば、納得のスペースが用意されていた。着座姿勢は異なるものの、VWゴルフより広いんじゃないかと思ったほど。
”ミニ”という名前から想像できるリアシートって”おまけ”だったわけだけど、予想を裏切られました。
単純な広さでいえば使えるだけのスペースがあるものの、快適なスペースを追求した国産車と比較すれば不満がある。
それはフロアの盛り上がりなど足元に自由が効かない点など。使い勝手もセンターアームレストを出したり収納したりにやりにくさがあった。
そんな感じだから、広いと言ってもリアシートメインのクルマとは目指す所が違うみたい。ミニクロスオーバーの個性を考えれば、スペースがあるだけありがたい、と思わなきゃね。
”使えるスペースがあるだけありがたい”というのは、快適性の面からもそう感じる部分がある。
ミニ=BMWっていうのは今や有名。欧州車それもBMWという響きからすれば、サスペンションの質感が低いなんて想像できないけど、ミニクロスオーバーの動かない足は国産車みたいと思えたりする。加えて振動や路面のザラザラだってダイレクト。
こうした乗り味がお好きな方に特化してるんだろうから、ミニなら欠点じゃなく特徴といいたいところ。
リアシート試乗中に感じたのは、視覚的なワクワク感。ドライブ中は見どころ満載の内装装備とかで、リアシートでもワクワク感いっぱい。毎日のリアシートでなければ気が紛れて平気だったりする可能性も。
まとめれば、スペース的に使えるからといって、ファミリーカーにイケると直結するのは少々危険。
ご主人の好みでミニクロスオーバーをチョイスするのなら、「リアシートの快適性は低いかもしれない」と一言伝えておくのが無難そう。中古車で狙うとすると、試乗できないことは多いからね。
あとは前ページで触れさせていただいた、購入後にタイヤ銘柄を変える方法を試してみるのも良いかもしれない。
それからタイヤ空気圧を調整という方法もある。もちろん、本質的な部分は変わらず、クルマ自体ほど大きな違いはない。
それでもミニクロスオーバーは趣味性の高いクルマだから、いろいろ考える事が楽しいはず。テスターはご家族w
筆者にとってミニクロスオーバーは、”いつの間にかペースが上がっちゃうクルマ”。超クイックなステアリング特性でしかもペースが上がりがちとくれば、リアシートの同乗者はキツイことも。
こうしたクルマはドライバーによる違いが目立ちやすく、同じようなペースで走っても同乗者の快適性は全然違う。乗員への気配りある運転はきっとクルマにも優しい。
それからもし、セカンドカーサードカー候補なのなら、クルマに合わせて運転を変える、考えるというのが楽しいかと。いつもの乗用車と同じに運転というだけじゃ、あまりにももったいないです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
ミニのイメージからするとこのミニクロスオーバー、ボンネットの開閉はラクラク。
ご自身で頻繁に開けるようなユーザーにも配慮されたのだろう。こんな部分も趣味性の高いクルマというのが伝わってくる。
ヘッドライトはボディ側に固定され、ボンネット側は写真のような穴になっている。またミニの個性を表現しているフロントフェンダー一体型のボンネットは、ボンネットダンパーが付いてその重量を感じされない。
あまり勧められる事じゃないけど、ボンネットを閉める時はヘッドライトの穴を掴んで引っ張っても、嫌な感触はなかった。
試乗車は閉める際に少々きつかったのだが、どこかに無理を感じるようなことなく閉められた。ただ品がない行動なのは確かだから、ダルくて仕方がない時に限定とかがいいかもw
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。