間違いいっぱいの自動車選び。タント・ファンクロス試乗レビュー。
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ダイハツ・タント・ファンクロス(2024年式LA650S)グレード「ファンクロス・ターボ」の試乗レポート。
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2024年式タント・ファンクロスの静粛性と、エンジン質感、加速感について。
ガチャガチャした段差でのノイズは別です。個体によっては目立つコレは後述します。
いま述べたいのはいわゆるロードノイズ。高い静粛性がアピールされる3代目N-BOXと比較しても、少なくてもいい勝負といえるファンクロスターボの静粛性。
良いのはノイズの特性。但し書きなしで快適なのはやっぱりこのタイプ。圧力大きな低音域が響かなければ、不快感は少ない。これが重要。
軽自動車はタイヤが小さいとか狭いとか、コンポーネンツ的な都合はあるにしても、ゴーゴーしないのが魅力。
お値段が小型車並ですが静粛性は小型車並かそれ以上、というわけです。
リアシート静粛性は一般的なコンパクトカー以上と思ったほど。エンジンから遠く座れ、後ろからの音は伝えてきにくい構造。
ほんとは軽自動車って条件は悪いです。リアタイヤに近く、テールゲートも近く、ドアは薄い。ノイズ源はすぐちかくに。
なんだけど、ファンクロスでは樹脂製テールゲートが静粛性に効いてる様子。防音というより吸音。柔軟性あって減衰力高そうな素材と構造です。
エンジン形式はダイハツ「KF型」。ターボエンジン搭載車です。
ガラガラうるさいわけじゃないんだけど、シャーシャーしたノイズがけっこう目立つエンジン。車外からのノイズが抑えられているから、逆に気になりやすいというのはあると思う。
エンジンフード裏とカウルトップ裏には、厚みあるインシュレーター(防音断熱材)が貼られます。
同時にバルクヘッド(車内との隔離壁)には内装側に、詰まった防音材が見える。
効果は限定的でも、もしくは必要に迫られてだとしても、丁寧と感じるのは事実。
見える部分は白より黒が良いと思うし、物量でマシマシにしたらハッキリ効果的と思うのですが、きっと今後の進化幅なのでしょう。
アクセルを大きく踏む、程度だと、NA車と勘違いしてしまう感覚。CVTが回転上昇先行なのも相まって、ターボ感は薄いです。
全開にして長い時間踏み続けても、加速感はやっぱり穏やか。積極的に高回転を使っていきますが、「速い」というより「困りにくい」だろうという加速感。
加速力が目立たない代わりに、ターボの短所も目立ちません。お値段的にも約8万円の上昇と、せっかくならターボくらいの差額と感じられます。
ダイハツの新しいトランスミッション。タントではNA車もターボ車もこのD-CVTが搭載されます。
他車ではターボ車のみD-CVTになり、これがショックが気になる場面もあります。
でもなぜかタントだと、このショックや挙動、イヤな部分が気になりません。何回タントに試乗しても変わらぬ印象です。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
タント・ファンクロスの乗り心地。2024年式ターボモデルの印象です。
走り出しの1時間程度、コツコツした抵抗感強くてあれれっと。
oddメーターは1000km。新車の抵抗感かと思ったけど、走ってるうちに消えました。
どの状態をレビューするか?コツコツした抵抗感があった時は乗り心地よくない。
逆に良い状態だと、乗り心地悪くないとレビューできて、挙動も落ち着くとギリいえるくらい。
比較すれば、同じ2024年式タントのベーシックグレード(oddメーターは同程度)と比べて、硬さ柔らかさに違いを感じ、ガチャガチャ感にも違いを感じました。
画像は白ボディが2021年式、黒ボディとファンクロスが2024年式。
タイヤが1インチ違って、14インチと15インチ違いがある。これがハンドリングの違いを感じにくいわりに、段差での入力は強い感覚。
デビュー当時のタントでは、NAモデルとターボモデルでサスペンションに違いを感じ、ターボ車の方が質感高いと感じたけど、今回はそこまでじゃなかったです。
タイヤその他でNAの方が柔らかく、ターボの方が硬いという感覚。
今までに複数台のタントに乗ってきて思うのは、快適性に関して個体差をすごく感じる。
新しくDNGAとしてデビューしたタントだし、密かに小改良が繰り返されたのか?というのも十分に考えれる。トヨタでもよくあるパターン。
それかもしかしたら、これがBピラーレスの弱点かもしれないし、僅かな何かが目立ちやすいのかも。
例えば、ドア結合部のゴムがちょこっと劣化して異音に繋がるとか、最近聞いた。
年式、グレード、NAにターボ、カスタムにファンクロスと乗って覚えてるのは、僅かなミシッとした響きとか、ガチャっと音出すノイズの違い。
サスペンションかゴムブッシュという硬さ柔らかさではなく、音として耳に入る個体差。
聴こえるか聞こえないくらいのミシミシした感じの車体があれば、ガチャッと音を出す車体もある。
みんな同じコースを走りに行ってるし、全て新車に近い。
最近は、僅かな違いで差が出やすいのが、タントの弱点かなと思っています。
タント・ファンクロスの数少ない弱点と感じるのは、シートのクッション性
N-BOXはしっとりしたクッション性、スペーシアはやわらかくボリュームあるクッション性。
デリカミニやルークスも衝撃をカットする緩衝材的なクッション。どれも良いですし、乗り心地に貢献していると思います。
それらと比較するとタントのシートは普通。タントだって小型車と比較すれば良いくらいですが、軽自動車では乗り心地に重要な部分。どれもチカラが入ってます。
リアシートは座面長が長く、座面高も大人が座れる高さ。足を伸ばして座るとちょうどいい姿勢で座れます。
こっちはライバル車より優れていると思います。大きなスライド量とアレンジも魅力。
地味に効いているのが、ブルブルを伝えてこないフロア。手で触れてみると、柔軟性のある防音材とか、発泡スチロールとか、そうしたもので一段かさ上げされているようなフロア。
正確には車体として、微振動は大きいと思われます。ただこれもカットしちゃえばわからない、というわけですね。
タント・ファンクロスのハンドリングなど運転感覚。ほかのグレードで何度も触れてきていますから、今回はサラッと。
最近のクルマだとね、ほんとここ次第って感じるくらい。
操作に対してクルマがどう動くか?ハナシだしたらいくらでも語っていられる部分だけど、日常走行で影響大きいと思うのは回し心地。反力とその変化、衝撃の打消。
車体構造やディメンション的な弱点を消し、良いもの感を作り出す。
ただ作り込み過ぎちゃうと違和感が顔を出す。
作り込みが好みか、自然が好みか、メーカー的な違いが出やすい部分とも思う。
軽自動車って、CVTがメリットばかり得られると思う。同様に電動パワステも、味付け強めの方が好結果だと思う。
自然さで勝負すれば安っぽさが目立つのは仕方ないからね。
そこでタント。違和感を感じることなく、弱点が消され、上級車らしい落ち着きが表現されています。
スコっと切れちゃう、スパッと戻っちゃう、中心フラフラ。また段差でのショック、路面からの微振動。
こうしたあたりが唐突感なく、ざらつかないので滑らか。かつ、切って戻してに違和感なし。トレードオフなのはクルマらしさ。
ハンドルにしてもアクセルにしても、頭上が揺れている感じをうけやすい。操作がアグレッシブになると特に。
ルーフ先端が高い位置で前方に遠い。ここから揺れてる感が視覚的に感じやすい。
沈むタイヤにグッと重さが乗って、広い頭の上がグラグラする感覚。
不安感を感じやすい部分はここ。前後の揺れはパワステではどうしようもない部分だろうしね。アップダウンあると目立ちます。
少し速度高めの80km/h巡航を試せば、印象悪くない。ミラトコットやミライースと比較した場合ね。
トコットやイースでは、ハッキリ応答性が落ちて走りにくく、60km/h越えると軽自動車の弱点が目立ったので、タントの方が好印象。
きっとサスペンションやタイヤの特性によるのでしょう。単純に背が高い低いで判断しちゃったらもったいないです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
タントのファンクロス、ターボモデルに試乗しての印象です。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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