間違いいっぱいの自動車選び。タント・ファンクロス試乗レビュー。
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ダイハツ・タント・ファンクロス(2024年式LA650S)グレード「ファンクロス・ターボ」の試乗レポート。
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2022年10月に追加されたタント・ファンクロス。ターボ搭載グレードの内装、リアシートの印象、乗り心地について。
助手席もリアシートも大きくスライドできる。必要な場所にスペースを割り当てられる。だから合理的!
下の写真は、リアシートから助手席を前後させている様子と、床に座ってるんじゃなくて...
転んじゃいました。ありそうな場所にシートがないw 床に座れるのも良いんだけど、それくらい大きくスライドします。タントの凄さがわかりやすいでしょ。
セダンに対してハッチバックが合理的とは、ずっと言われてきました。タントに乗るとその意味がよくわかります。
シートが前後するからスペース分け合える。リアシートに大事な荷物置いて、ラゲッジに適当な荷物入れて、人を座る場所を考える。
タントならこれを考えるのが楽しめます。クルマが応えてくれるからね。
逆に言うと、リアシートが前後しないハッチバックって、そこまで合理的とは言えないかもね。
タントがいくら広いといっても、床面積は狭いです。その限られたスペースを分け合って使う。軽自動車って丁寧に作られていると思います。
助手席に乗員がいなければ、これくらい余裕のスペース。シート自体も、足を伸ばして座れる設計。
これでドライバーとの距離は遠すぎないから、会話しにくいってこともない。足元に荷物置いて、足で挟んで移動するのもちょうどいい。
逆に助手席乗員がいる場合は、足を引くか、足をこの隙間に入れるか。
助手席ロングスライドの持つメリットの反対、デメリットでもあるのは、足元の狭さ。助手席ユーザーが遠慮してくれないと、足の置き場が狭いです。
タントの場合シートの作りから、足を引いて座るのは今ひとつ。って考えると、一番快適なのは助手席でしょう。
左の写真、フロアマットの下を手で押してみると、ブニュッとしていて気持ち柔らかい。発泡スチロールなどで嵩上げしつつ、静粛性も狙っているのかな。裸足で乗るなら、緩衝材的に心地良さそう。
右の写真はリア窓を全開まで開けた時の様子。
リアガラスって全部開くほうが珍しいけど、これはちょっと残り過ぎな気も。サイドバイザーの下からみて、半分近くが残ってます。
サイドバイザーなければ、残るのは3割くらいかな。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
タント・ファンクロスのリアシート快適性。乗り心地や静粛性について。
今回試乗したファンクロスは、新車登録から8ヶ月で1000kmしか走ってない車体。というのもあってか、乗り始めからしばらく、乗り心地に終始ゴツゴツ感がありました。特にリアシート。
ゴツゴツは走っているうちに滑らかになりましたが、今までに乗ったことのあるタント複数台と比較してちょっと異なる印象。
タントはフロントサスに対してリアサスが固くない、ここまでは一緒ですが、今回は滑らかさを欠きます。
具体的には連続する路面の荒れで、ガチャガチャとノイズを出します。けっこう大きいノイズ。リアシートに乗っている時になります。
同じ15インチタイヤでも、デビュー当時のタントカスタムではしなやかさがあった。また14インチタイヤでは、先日乗った2024年式ベーシックモデルではデビュー時のタントと異なるソフトタッチ。どちらもガチャガチャはしませんでした。
その他では、ほんとに微小なミシミシ感を出している車体がありました。
僅かな違いで個体差に繋がりやすいのが、ボディ構造による特徴なのかも。
リアシートは座面の前後長が長く、座面高もほどほどにデザインされています。
広く見せるために座面長が短いクルマや、シートアレンジを意識して座面高の低いクルマと比較すれば、全然座りやすい!
座面が長いからこそ、安心して足を投げ出して座れます。
一方で、助手席に乗員がいると、こうなっちゃう。
リアシートは足を伸ばして座れる設計なので惜しい。
助手席に乗員がいなければ、シートはグッと前に出せるので、全く邪魔になりません。リアシートからでもフロントシートを前後できます。
ドリンクホルダーはドア側の腕を置くスペースとトレードオフ。
ジュース置くと腕が置けないし、ここに腕を逃さないと姿勢的に苦しい。
タントに限らず、軽自動車の変わらぬ弱点です。
それで思ったのが、シート裏のテーブルってやっぱり便利だよねと。ここにジュース置くとめちゃくちゃラクです。置き忘れることもない。
一応、「走行中は使用しないでください」というのが定説です。
アイデア詰まった荷室。狭い車内でスペースを分け合って使うことが徹底される。だから合理的。タント・ファンクロスのラゲッジスペース。
リアシートの角度調整とスライドは、ラゲッジ側から操作できます。
操作箇所が別れているので、隣同士で並んでる車種よりわかりやすい。
3人乗りなら、シート片側を前に出して、買い物カゴを積むこともできる。
標準的な買い物カゴが縦方向に積載可能。段ボールのドリンクもいけそうです。
シートが大きくスライドするから、必要な場所にスペースを割り振れます。
タント・ファンクロスのラゲッジで、機能的!とか高機能!と感じる見せ場。レビューワーが喜ぶポイントが詰まっています。
ラゲッジルーム右側にはUSBソケットが用意されます。ここにあるということは、ハッチ開けて電源取って、何かしてね!ということでしょう。ファンクロスではなんと、テーブルまで付いてます。
右サイドには合わせてルームライトも付く。ルーフにも付いてますから、影になる部分をなくすための装備でしょう。
リアシートを前倒させると、ラゲッジは普通に段差ができます。シートアレンジよりリアシートの着座感が重視されたの予想できます。
なお通常のタントやカスタムとは構造が異なります。通常はベロが付いて前後するタイプ。リンク先でご確認ください。
ファンクロスではラゲッジボードを取り外し、足を出して高さを上げることが可能。これでフラットな空間を作り出せます。
裏側に折りたたまれる足の部分。ストッパーが付いて頑丈な作りです。
足を起こすとけっこう高くかさ上げされるサイズに。
そして足を差し込む穴が空いているので、しっかりした位置に固定できます。
やわと感じないレベルの剛性で一段上げることができました。
これをどう使うか?大きな木材で三六判とか、50インチのテレビとか、家具とか、お買い物して持ち帰る時に役立つ可能性。実際に詰めるかはわかりません。
自転車を積むなど考えると、フロアが高いのでちょっとむずかしそう。
あと車中泊をするならば、そうしたシートアレンジが可能になっています。
車内全体がベッドになりますが、ムラムラしそうなので写真は省きます(動画で撮影してます)。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
タントファンクロスの内装、質感と使い勝手。後編は内装リアシートから助手席での機能やシートアレンジ。特徴だらけでレビューワー喜ぶ様子を映像と音声で。
ファンクロスでは特に!取り上げたい点がいっぱいでしたので2部構成です。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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