間違いいっぱいの自動車選び。タント・ファンクロス試乗レビュー。
3ページ目
ダイハツ・タント・ファンクロス(2024年式LA650S)グレード「ファンクロス・ターボ」の試乗レポート。
関連ページ
2022年10月に追加されたタント・ファンクロス。ターボ搭載グレードの内装、フロントシートの印象や豊富な機能について。
操作する部分は近く、目で見る部分は遠く。奥行きあってミニバン的な内装造形、ダッシュボードです。
のぺっとしたデザインのほうが体と一体感でやすい一方で、こうした奥行きあるデザインですと、凝ってるねと、満足感に繋がりやすい。
同じお金出すなら、凝ってる方にコスパを感じやすいもの。
ファンクロスで取り入れられる鮮やかなオレンジカラー。
実際はパーツ表面がボコボコしていて、光沢は抑えられているんだけど、よく目立ちます。
目立つうえで、反射が気にならないというのが長所です。
液晶表示部は遠くも、文字が大きくて瞬間的にしっかり見えます。
手を伸ばしても届かないだけ遠い。タコメーターはセグメント表示ながら、デジタルで回転数が表示されます。
エアコン操作もスイッチ押せば、ここに大きく表示。
ここ見ながら手探りでスイッチ押して操作すれば、視線を落とすことなく反応がわかります。
速度が高い時、天候が悪い時、知らない道を走っている時など特に、ほんの瞬間でも視線を落としたくないですからね。上手に使えばとても有効です。
合わせるかのように、エアコン操作部はAUTOとOFFのスイッチが大きいです。
けっこう前からダイハツ車に共通するポリシーでしょう。デザイン変われど、この作りは変わりません。
難癖つけたいのは、エアコン操作部の液晶が見にくい。色合いシンプル、表示小さい、オートなのかマニュアルなのか、パッと見じゃわかりません。加えてドライバーよりの場所に温度センサーと思われる穴。
例えばAUTOのスイッチに、緑に光るインジケーターがあれば随分違うんだけど、と思います。
odd/tripの切り替えとリセットは、メーターから飛び出るレバーで操作。
タントだとメーター遠いから特に気になる。
ハンドルに手を入れて腕伸ばせば、レバーまで最短距離。でもこれ、危ないです。
ハンドル回せないのは当然として、ハンドルが勝手に回るときもあるから危険。
例えばタイヤを縁石に当てるとか、他車が横から当たれば、クルマはスピンしないように自動でタイヤは舵角が付く。自動で舵角が付くということは、自動でハンドルは回ります。タイヤとハンドルはつながっているからね。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
2022年10月に追加されたタント・ファンクロス。ターボ搭載グレードの内装、フロントシートについて。
シート表地は幾何学的な模様にオレンジの差し色が入り、内装全体で統一感が持たされます。同じダイハツのタフトに近い感覚で、タントファミリーではファンクロスらしい部分。
シートクッションはサポート緩く柔らかく、クルマによくあっているタイプ。
他車と比較すれば、タントが悪いってわけじゃないけど、軽自動車って他が良すぎるからちょっと悩む。
しっとりしたホンダ、ボリューム感じるスズキや日産三菱連合。それらと比較すれば普通です。
タントもファンクロスだと、NA車もターボ車も電動パーキングブレーキになります。ブレーキも停止時のブレーキオートホールドもあり。ベーシックモデルには足踏み式サイドブレーキも用意されています。
動きとしては「D」から「P」に動かせばサイドブレーキがかかります。
「P」から「D」に動かした時は、自動では解除されず、アクセル踏むことで解除されます。
いわゆるオートリリースタイプでないですから、クリープで動かしたい時に面倒なのはあります。
ドアロック予約機能、ウェルカムオープン機能、助手席イージークローザーと、タントではドアロックに関する機能が充実しています。
「ドアロック予約機能」はスライドドアが閉じている間にロックをすると、締め終わったら自動でロックしてくれる機能。現在では多くのモデルが備えています。
「ウェルカムオープン機能」はタントらしい装備。
自動でドアロックと自動でロック解除される機能です。クルマから離れればロックされ、近づくとロック解除されます。
そしてそこに、嬉しい条件が設けられます。その条件とは「スイッチを押して降りる」という点。上の写真にあるタイマーみたいなアイコンのスイッチ。
これを押すと有効に。いつでも有効だと、クルマの周りをうろちょろする時にピッピッピッと忙しないし無駄に耐久性を削ってる不快感。なので、タイマー式なのが嬉しいです。
半ドアまで閉めると自動でちゃんと閉めてくれる。これがイージークローザー。タントファンクロスでは助手席ドアにも装備!すごいです。
コーナーや挟路地で気になる、タント・ファンクロスのボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
メインとサブの2本で構成されるタイプで、死角の分散に貢献しています。死角を感じにくい気もしますが、タントの視界で特徴は、他に感じます。
タントの特徴として、メインピラーとサブピラーの間隔が広く、Aピラー全体で立ち気味、ドアミラーは前方寄りと感じる位置に。
良いのはドアミラー。見やすいです。これ、ドライバーに近づくほどに横を向く必要が増し、確認に時間がかかります。直進性悪いクルマですと、前方から視線を離すこと自体が不安感と疲労感に。
Aピラーは逆に、前方にあればあるほど、角度が寝れば寝るほど、邪魔になります。
タントは条件良さそうだけど実際は、コーナーで覗き込みたくなるタイプ。他の軽自動車と変わりません。
Aピラーがもしドライバーの横にあれば深いコーナーでも邪魔にならないのは想像しやすいと思います。
前方は筆者のドラポジで、右前は覗き込むとボンネットが見えて、左前は見えません。
ちょっと意外ですが、ダッシュボードに奥行きがあるからでしょう。逆に広いので、体起こして覗き込むのも簡単です。
どうやってもボンネットが見えないクルマと比較すれば、前方を寄せるのは簡単です。
走行中の曲がり角やコーナーでは、ダッシュ奥行きが短いモデルの方が、タイヤやボディ隅の感覚が取りやすい傾向です。
タントの作りは大きいモデルだったら走りにくそうですが、軽自動車で左側が近いので、走りにくいって事はないと思います。
ダッシュが長ければルーフも長い。ルームミラーも遠いです。
手を伸ばしてもルーフは全然先。ルームミラーにやっと届くくらい。
開放感高い反面、信号の下に止まると信号見にくいですし、大きなサンバイザーだってもっとサイズが欲しくなる。
ルームミラーはハイト系の軽自動車でも窓に付くタイプとルーフに付くタイプがあります。タントのようにこのタイプですと、意識してミラーを見ようとしないと、視界に入ってきません。
安全考えたら、定期的にミラーを見るクセをつけなきゃですね。
大きなモニターでバックモニターは見やすく、上からとコンビで映すことも可能。無駄なく使えます。
10インチと大きなサイズは、視覚的な満足度が高いだけでなく、実用性もしっかり。特に、スイッチの位置が良いのが効いています。
切り替えスイッチは、左手の親指で押せるステアリングスイッチに配置されます。
焦ってしまいそうな時など特に、画面に近い位置にスイッチがないと、とっさには押せません。
少なくてもドライバーから左側にスイッチがないと、有効には使いにくい。タントファンクロスなら完璧です。
逆に耳たぶミラー。これって有効活用できるのか?
法規制で装着が義務付けられているんだろうけど、360度モニターが標準だったら省けるんだっけ?
どうせ付けるのならもっと大きいほうが実用的。でも燃費考えたら1ミリでも小さくしたい。今後はなくなっていきそうな予感がします。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
タントファンクロスの内装、質感と使い勝手。前編は内装フロントシートとラゲッジスペースについて。
ファンクロスでは特に!取り上げたい点がいっぱいでしたので、前編後編の2部構成です。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビューを展開中。