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間違いいっぱいの自動車選び。CX-3試乗レビュー。
マツダ・CX-3(2025年式DKLFY)ガソリン1500ccモデル・グレード「15Sツーリング」。
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2025年式マツダCX-3、ボディ横幅を広げた、というのがわかりやすい直進性やコーナーリング。ハンドリング印象について。
めちゃくちゃレベルが高く、マツダらしさが薄まった。ここが、この2025年式CX-3に乗って感じる大きな大きなポイント。
ハンドル中心はカチッと固められ、直進性が高く感じられる。路面からの様子も、そこまではハンドルに伝えてこない。
加えて、切り始めから目いっぱい切ったところまで、全体的に相応の重さがある。中心に戻る力、いわゆるSATもほどよく強い。


電動パワーステによる味付けもあるだろうし、タイヤが外に張り出し、ホイールオフセットが飛び出た影響もあるだろう。全てまとめて、トヨタ車ユーザーをさらってこれそうなハンドリング。
こうした部分が多くの人に好まれるであろうと感じる理由。
数を売るために普通っぽく作る、もしくはユーザーの方向を向く。これは絶対必要なことで、そうした特徴をこのCX-3は持っている。
それでいて、レベル高く、丁寧に味付けされる。ここが素晴らしいと思う部分です。

走行中、最も多く付き合うのは、ハンドルの中心、つまり直進や微調整、また緩いコーナー。なので重要な部分。
ハンドル中心は固められるタイプと、固められないタイプがあって、一般的なユーザーだったら、固められるタイプの方が無駄な操作が減って、乗りやすいと感じると思う。
中心が固められていないタイプは、丁寧に切り始めるのが難しい。セオリーとして、切り始めはそうっと、ゆっくり切るべきもの。中心が固いと、多少力を入れてしまっても、ぐらっと動くような挙動は減ります。
一方で、車の持つ特性以上に中心を固めることを「味付け過多」と嫌う考えもある。中心が硬いと、力を入れて切り始めてしまいがち、細かな車の挙動が感じられない、そもそも物理に反してる。


タイヤにも直進時にどれぐらい抵抗を発揮するかというパラメーターがあって、タイヤとクルマと両方が噛み合わなければいけない、繊細な部分なんだよね。
そうした部分すべて盛り込み、繊細に煮詰め、味付けをし、舌の肥えたユーザーにも満足させる。そういった車が実際にあるし、いつものマツダ車らしさといえばこんな感じ。
CX-3では、クルマ本来の自然な挙動を楽しむといった魅力は、少し欠けていると感じます。

CX-3のボディ横幅は1765mm。ベースとなるマツダ2より70mmも広がっている。SUVの文法通りだね。
トレッドが広がり、単純に安定性が増したかと問われれば、そこは少し違う。車の持つアライメントの中で、「オフセットというホイールの張り出しが変わったので、直進が強くなった」という方が正解だと思う。
ホイールが外に張り出すと、ハンドルを切って中心に戻る力が強くなる。つまり直進も強くなる。これは他のSUVでも同じ傾向。
わずか5mmでも、このオフセットによる差は大きいから、気になったら、お乗りの車で試してみるのも面白いと思います。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

2025年式マツダCX-3の乗り心地について。なんていっても、乗り心地が良いです!マツダ車で乗り心地が良いって意外じゃないですか?でも、相当に良いです。この価格帯でずば抜けています。
まず大きな点として挙げたい快適性のポイント。路面の細かなザラザラや、荒れた路面で感じるわずかなゴツゴツ感。こうしたものがとても上手くカットされている。
サスペンションの動き始めの部分、ゴムブッシュ、タイヤ。バランスがいいし、特に質のいいタイヤを履いている印象。

試乗したCX-3はブリヂストンのタイヤだったのですが、トレッド面、ゴム表面の硬さを感じず、質が良いと感じられました。
銘柄はトランザT001。ただし一応です。同じ銘柄でも新車時装着タイヤは中身が異なります。トランザではトレッドパターンが全く異なるタイヤも存在します。メーカーの要件に合わせて作られたタイヤです。
路面のつぎ目や、車が伸び上がるようなふわっとした凹凸、こうした時の動きもいいです。
極端にフラット感を強めているわけでもなく、ふわっと動きすぎるわけでもない。むしろ伸び側は締まっている方向。サスペンションの伸び側を固めると、乗り心地は硬く感じやすい。でもそれを感じさせず、適度に沈み、適度に戻る。
ここがいいから、質が高いと言えます。
全体的な静粛性は並です。音質もそんなに特別なところはありません。


良い部分として挙げたいのは、エンジンルームからのノイズが小さいこと。排気音は聞こえてくるので、単純に静かと言っているわけではありません。前方からの音が抑えられている。
アイドリングから高回転キープまで、絶対的な音量変化が小さく、どの回転数を使っていても不快感を感じない。これが特徴として挙げられます。

CX-3の乗り心地、リアシートの印象。
フロントシートとは打って変わり、ゴツゴツ感や跳ね感が目立つのがリアシート。車内が狭く、前後席でシート位置が近いのに、その差は大きい。


理由は、リアシートだとリアサスペンションの影響を大きく受けるから。考えられる理由は、リアサスの伸び側の硬さ。ふわっと伸び上がらないのは快適だけど、路面の凹凸が連続すると影響が出やすい。
もう一つがシートそのものの質。特別クッション性が硬いということはなくても、車内スペースを広く利用するために、シート自体の厚みで制限が設けられることが想像できる。
静粛性的には特別なことはないです。ただ、フロントシートが近いのは、良い点としても挙げられます。
それは会話のしやすさ。運転席から見て、すぐ後ろに乗員がいる感覚なので、近い位置で会話ができます。
声が小さい人と同乗していても、会話に困らないのは利点でもあります。

CX-3のブレーキフィールについて。マツダ車も変わってきてると感じる部分のひとつ。
マツダのブレーキは、たびたびSNSで話題になる。効きが悪いと言われてしまう。
でも待って。高級なブレーキシステムやブレーキパッドでもそうですが、質が良いものは扱いやすさがある。初期の効きが抑えられ、踏む量や踏む力で細かくコントロールができる。
でも、これが一般的には受け入れられない様子。
2025年式のCX-3やマツダ2に乗ると、初期の効きが強く感じられる。もうトヨタと変わらないレベル。これが何を意味するか?


マツダらしさを削っても、車に興味がない層にアピールする方向ではないかと、自分は考える。
もちろん個体差や、たまたま年式が変わったらガラッと変わるということを度々経験してきているので、一時の迷いかもしれませんが。
ブレーキに足を乗せたら、ガツンと効いてくれないと不安。この気持ちはわかります。ブレーキをかけるタイミングが遅いユーザーほど、ここを望む。
なるべく遠くから、そっとブレーキをかけ始める。こういう乗り方をすれば、運転はもっともっと上手になるはず。
可能だったら車が変わるのではなく、ユーザーが変わるべき点だと思う。
初期の効きが強くなり、大きく踏んだときのレスポンスも速い。そこからの弊害か、このCX-3では微調整を受け付けてくれない領域が目立った。
食いついて無反応になってしまう領域。
車がカックンとしてしまうとか、そのレベルではなくて、もっと細かい部分の話。わずかなペダル操作で減速力が変わらないという領域がある。
欧州車みたいな食いつき方。これが日常で使う部分で出てくる。減速力を弱めたい。でも、抜けない!緩められない!という感覚。
ブレーキの温度によるものかなと思い、いろいろな状況を作ってみた。気温も異なる条件で試した。でもそこではないらしい。CX-3で唯一の弱点だと思う。

コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
Aピラーは写真に写っている部分が寝ていて、クーペ風SUVという感じがしっかり伝わってきます。


ピラーの根元はそれなりには前方にあるけれども、斜め前が見にくいという感じは受けませんでした。
角度が寝ているということは専有面積は増えますが、太くないので面積的にも邪魔になりにくいといった印象です。
前方は覗き込むとボンネットが見えます。体をグッと乗り出して撮っている時の写真です。


外から見て優雅なボディデザインをしているCX-3なので、ボンネットにも無駄な凹凸がなく、フェンダーラインも出っ張りは感じられません。
運転席から見て外側にボディが張り出す形状なので、横幅の感覚が取りやすくなる目印があるともっと乗りやすくなるのにと思います。
総じて車両間隔の取りやすさは、並~少し劣るといったくらいです。
完璧に位置を決めるバック。これはやりにくいタイプでした。運転席から見える景色ほどには小回りが効かないのと、ボディ形状が影響していると思われます。


ドアミラーが内側に入っていて、ボディ全幅とほぼ変わらない位置にミラーtoミラーの外側が来る。
大型のクーペではよく見られる形状で、これの良いところは、リアフェンダーに合わせて壁に寄せてもドアミラーを擦ったりしにくいところ。
ただ日常ですと、普通のコンパクトカーから乗り換えたとすれば、少し慣れが必要と思われます。
ドアミラーは SUVらしく大きなもの、その中でも大きいんじゃないかと思えるくらいのサイズがありました。


上から下まで幅広く映せるので、走行中と駐車時と、このバランスをとるのに苦労しません。大きくていいなと思います。
悪い影響があるとすれば、燃費と空気抵抗は増すのは間違いないです。
気になったのでAIに聞いてみました。高速道路を走ると仮定しても、ドアミラーのわずかなサイズで燃費に及ぼす影響は0.1km/L以下とのこと。本当の誤差レベルとの答えでした。安直に聞いただけではなく、力学的に考えてもらっています。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
走行フィール全般を詳しく。印象述べて、理由述べて、良いか悪いかは問いかける。そうしたスタイルです。

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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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