試乗比較とレビュー、間違いいっぱいの自動車選び・スズキ

ソリオ試乗レビュー「3」
加速感やハンドリング

間違いいっぱいの自動車選び。ソリオの試乗レビュー。

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「走行フィール!エンジン加速感やCVT、高いボディ見切り性能」

  • グレード:“G”
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:165万円
  • デビュー年:2020年12月〜
ソリオ・内装(昼)4代目ソリオ・内装(夜)4代目

スズキ・ソリオ(2023年式MA27S)ガソリン・グレード「G」の試乗レポート。4代目ソリオです。

  1. ソリオ・特徴とボディデザイン
  2. ソリオ・燃費、乗り心地、静粛性
  3. ソリオ・エンジン加速感、ハンドリング
  4. ソリオ・内装質感と使い勝手
  5. ソリオ・ 小さな長所短所と評価総合

試乗:淀みない吸気音!加速感の印象

ソリオ:エンジンルーム

2020年12月に登場した4代目ソリオ。加速時の印象やエンジン質感について。マイナー前の4気筒エンジン搭載車です。
振動が目立たず、不快な音をかき消してくれる吸気音もわかりやすい特徴。

振動を感じにくい

アイドリングや低回転走行時、エンジン振動が目立ちにくい。ソリオの長所です。

機関からの微振動はエンジンだけではなく、様々な要因があります。エンジンマウントやミッションマウント、フレーム剛性や重量、回転部分。

これらの状態や味付け、質によって変わりますから、エンジンのせいだけじゃない。

でもやっぱり、4気筒エンジンで優れる傾向ではあります。

ソリオでは例えばハンドルで感じる微振動、エンジン回転によるものより路面からの微振動の方が気になりました。

市街地では忙しない

車重は軽くて960kg、排気量は不足ない1200cc。そんなイメージだけど加速減速が続くと慌ただしい。

踏めば回転上げて、緩めれば下げてが大きく変動。ノイズレベルの変動も大きいです。余裕がないというよりは制御の問題かな。ギクシャクもしやすいです。

信号少ない幹線道路とか田舎道だと気にならず、信号多いと気になると思います。

高回転できれいな吸気音

速度にして80km/h以上とか100km/h付近。速度が高い時の全開加速中は、吸気音はシュゴーっと聞こえます。これがいい!

何がいいってボーボーとして低音をかき消してくれて、ガラガラいうノイズもかき消してくれて、ただただシュゴーという音が響きます。

これは英断だよね!
言葉にすれば「淀みない吸気音」もちろん賛辞!。

まるでターボ車でエアクリーナー変えたような、たくさんの空気を吸い込む音が味わえます。


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:惜しいのはCVT

ソリオ:ミッション、シフトセレクター

惜しいのはここから。CVTが弱点といえる部分。CVTなのに滑らかではありません
ソリオがマイナーチェンジでエンジンが3気筒になっても、CVTが進化してトータルではプラスになる可能性。

フィーリングが旧世代的

加速開始はもたつき、加速中の変速では波があり、巡航への移行では軽いショックやヒューンとしたノイズ。

その他、カコンというようなショックを出したり、ヒュンヒュンした目立つ中高域ノイズを出したり、息継ぎ。丁寧な運転を心がけても何かしら目立つ。

制御難しいのかな?

予想ではジャトコの副変速機付きCVT。 同様のスズキ車では登場時からこうした部分を感じてきた一方、日産ノートではそこまでではなかった記憶。するとジャトコが日産系だからか車重の関係か。

ジャトコの同タイプCVTでは「CVT7 W/R」が新しくよりワイドレンジとのこと。無印「CVT7」は2009年登場で世界初の副変速機付きCVT。
以前は多く使われていましたが、最近では減っています。

どうしたら滑らかに運転できる?

クセを覚えて攻略していく楽しみはありそう。これだって好きなら楽しいよね。普通に考えたら旧世代的なCVTという評価になります。

車体のピッチングに影響

ピッチングとは車両前後の揺れ。ソリオの場合にはCVT変速によるだろう揺れで車体がギクシャクします。

CVTの長所は滑らかさ、のはず。それを犠牲にしてもワイドレンジにする意味はあるのかないのか。

最近ではプーリーとベルトでワイドレンジに出来るらしい。おそらくはソリオもマイナーチェンジで変わるのでしょう。

車全体でグッと質感が上がる可能性があります。

他メーカーでも、トヨタやダイハツでギヤ付きCVTが幅広く展開されていますが、多少は気になる部分があります。

試乗:ハンドリングや直進安定性

ソリオ:ハンドリング

走行フィール印象。2023年2月登録のソリオです。同2023年後半から「2型」と呼ばれますので、違いがあるかもしれません。

ハンドルは軽く取り回しがラク

気楽でイメージ通り、安直にキビキビ感や剛性感を強めていないところが、ソリオらしい特徴

下手にハンドリングアピールすると、違和感が出たり、快適性を損なったりしちゃうからね。

まず1つ目。ハンドルは切っていく時に軽く、気楽です。コンパクトなボディを活かすのはこの軽さと見切り。どちらが欠けていても、無駄が増えて小さいという特長が活かしきれません。

続いて2つ目。切ったハンドルを戻してくる感触は、ローキャスター的もしくはモーターで戻してくるような感触。荒っぽく戻ったり、反力関係なく戻ったり。
スズキ車でよく感じるここだけは、筆者の好きではないフィーリング。

回せばゆるく、ゆっくりした挙動とマッチング

ハンドルと操舵の関係はゆるく曖昧で、カッチリ感とか正確さという言葉とは真逆の印象です。

なんとなく回して、なんとなく曲がろうとする。どのくらい操作したら「いつ」反応するかが曖昧で、狙って操作していくのが難しい。クルマは動き続けているからね。

なので、小刻みにハンドル操作してしまうドライバーが多いだろうし、走行ライン優先すれば切り増しなど修正が増えやすい。

ソリオの良いところは、操作による反応がマイルドで、入力ゲインが高まっても落ち着きあるところ。
フロントの動き自体は大きいんだけどね、雑に操作してもグラグラしにくいと言ってもいい。

スパっと切ってしまうドライバーにはきっと向いてる。

くっつけば気持ちよく、反応ハッキリ

こうしたゆるい反応も、ハンドル操作して時間が経つと、反応増します

ハンドルの反力が増すと言うか、シャキッとしたのが感じられます。この瞬間が気持ちいい!

どのくらい待つかといえば長いコーナーで半分進んだくらい。
つまりその分だけ早めから、遠くから、ゆっくり少しづつ回していく。難しい分だけ、運転レベルが上昇するはず。

理由はおそらく、各部の遊びやゴムのたわみ、タイヤ荷重。チカラが入って遊びが取れれば、シャキッとする理屈。ソリオだとわかりやすい。

直進安定性

パワーステアリングの特性や切り始めの曖昧さから、修正は神経を使います。先読みして無駄なく小さな修正と考えると難しい。

一方で、外的要因などによるふらつきは軽自動車より安定していて、速度感も低いです。

速度感や安定性は比較対象によって変わります。

ソリオで高速道路や流れの良い幹線道路を走っていてこんな印象。
コーナーリングより直進時、中心付近のステアフィールにカッチリ感を求めたいところ。

逸脱警報と抑制機能

車線逸脱(いわゆるレーンキープ)に関する機能は、「逸脱警報」と「抑制機能」が分けられていて、グレードや年式によって異なります。

違いはなに?と考えると、逸脱警報は音によるアラート。車線からはみ出そうと機械が察すると、ピーピー鳴って教えてくれます。

抑制機能はハンドルへの介入。中央に戻すようにステアリングをアシスト。

ソリオ試乗中は、車線逸脱警報は確認できました。音量大きなブザーがなって、モニター内アイコンが点滅といった感じです。

標識認識機能はしっかり!

一時停止などの標識はモニターに表示してくれます。誰にとってもありがたい機能です。

ブレーキフィールと操作性

ソリオ:ブレーキフィール

軽くて長いブレーキペダル。ストローク長くて、軽く踏み込める特性は、クルマに不慣れとかチカラが弱い、イザという踏み込めないユーザーにも安心です。

重要なのは踏めること

ブレーキペダルで最も重要なのは、緊急時に目一杯踏める設計。全力で踏み込むって実は難しいです。練習してないとできません。練習してても体調とか状況次第。

普通は練習なんてしないから、ブレーキアシストという機能でクルマ側がブーストしてくれる。そしてそれを機能させるために軽いタッチのペダルが重要、と繋がります。

日常では速度調整が難しい

クルマ好き視点でいえば、踏んでいくときの速度調整が難しいです。踏む速さと量、位置の関係。

こっちを中心にすれば扱いにくいブレーキとなるけど、最重要ではないからね。

その他、フロントにABSが働くブレーキ試したら、動きながら車体は揺れ、滑りやすいシートは踏むたびにオシリがずれます。

強いブレーキは体がずれる

ABSが作動するくらいのブレーキを踏むと、体はシート上でずれ、コントロールしようとすれば車体は前後に揺れる。

強いブレーキなど考えるモデルではないので、こういった部分を許容しても、柔らかい乗り心地を優先。ソリオの特長であり魅力です。 

試乗:ボディ見切りと車両感覚

ソリオ:ボディ見切りと車両感覚

コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。

左右Aピラーとドアミラー

Aピラー(2本の柱)は通常の1本タイプより専有面積が広いはずだけど、実際は乗りにくいということは全然ないです。
むしろ、邪魔に感じにくいくらいに思えます。

右コーナーで奥が見えにくいというのはあるけど、それは多くのクルマで一緒。

良いと感じる理由

良いと感じる理由を考えてみると、着座位置が位置が高い。ピラーの角度が立っている。ドアミラーが後ろすぎない。このあたり。

シート高は一番下げても高く感じる。開放感が優先された結果だろうし、プラットフォーム上の関係もあるでしょう。それが見切りに関しては良い方向に作用しています。速度感が高いけどね。

ピラーとミラーの関係は、先代ソリオで足元(タイヤ周辺)の感覚が掴みにくかった記憶。そこと比較して、改良されています。

ボディ前方

前述のシート高、下げたくても下げられない代わりに、狭いところでは道ギリギリを狙うのが容易です。

ボディフロントはちょっと覗き込めばよく見えます。

ルームミラーや天井が遠いので、頭をぶつける心配なく、身を乗り出して周囲の確認ができます。

横と斜め後ろ

サイドウインドーは縦に長く、ウエストライン(窓と内装の切り替えライン)が低く感じられます。着座位置との関係で低い。

もともと低く座るクルマの方が、低い位置が見えるのは当然。
ソリオはハイトワゴンなので高い位置に座るわけですが、助手席側は見やすい方。ボディ横幅が1645mm、通常のコンパクトカーより狭く、ドライバーに近いのも効いてるはず。

斜め後ろもよく見えます。ただ真横含め、同乗者がいない場合での話。
同乗者がいる場合はどうしても、大きいクルマの方が邪魔になりにくいです。

ドアミラーとメインメーター、ナビモニター

ドアミラーは天地方向に面積が広く、しっかり見やすいです。
逆に横方向は狭く、またボディに近い。つまりボディから飛び出している量が少ない。スペックに現れない特長として、筆者は長所と感じます。

メインメーターはセンターメーター。
運転中、速度計を見る回数が少なかったのを自覚する瞬間があります。いつもの10分の1程度。
意識して速度確認しようと思わないと、勝手には目に入ってきません。

ソリオは速度感が高く、いつの間にか速度が落ちている感覚でした。速度計を頻繁に確認すべきと思うなら、センターメーターは避けたほうが無難でしょう。
逆なら、なんも感じないと思います。

ナビモニターは周囲が大きな光沢パネル。高い位置で面積広く。質感向上には効果的な一方、反射が気になるというデメリットも考えられます。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

ソリオ・内装助手席・4代目ソリオ・メーター(夜)4代目

動画:ソリオの走行フィールを語る

早朝のドライブが楽しい時間に、運転しながらソリオの印象を語っています。乗り心地やハンドリング、後半はスタビの有無など。

ソリオの乗り心地やハンドリング印象
ソリオ

MODEL(ソリオ)
  • グレード:“G”
  • 型式:MA27S
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:165万円
エンジン概要
  • 排気量:1200cc
  • エンジン型式:K12C
その他概要
  • 車重:960kg
  • ボディサイズ:3790×1645×1745mm
  • 発売開始:2020年12月
試乗レポ・ライター

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レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

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