タイヤ使ってみました!
アジアンタイヤ!
コンフォート性能として乗り心地をメインに、タイヤによってはサーキット走行でのレビューも掲載中。
コンチネンタルの1ブランドというタイヤブランド「MINERVA(ミネルバ)」のタイヤ「emi_zero_hp」の使用レポート。
安くてスタンダード〜エコタイヤ的な乗り味が印象的。
ミネルバってメーカーや製造国はどんな感じだろう?調べてみればシンプルながらも日本語の公式ホームページが用意されています。
見てみればコンチネンタルのタイヤブランドということらしい。そして生産は中国。
このタイヤの購入にあたり、それ以上詳しいことはわからなかったんだけど、コンチネンタルというのがポイントとなり購入してみました。
コンチネンタルと言えばVWなどが新車時装着するドイツやアメリカで人気のタイヤ。
ミネルバは多分、中国で生産されるセカンドブランドじゃないかなという予想です。
そんなミネルバを使ってみて、感じた印象など使用感をまとめます。
価格と取り扱いの有無は変動しています。
emi_zero_hpをマツダ・デミオ(DE5)で使用しました。
タイヤサイズは「195/45R16」
タイヤは特に評価基準、判断が難しく、テスターの体調次第で比較評価が変わってしまうほど繊細です。主観を多く含む評価になってしまう点をご了承下さい。
※記事中のタイヤ空気圧、圧力単位は 「kgf/cm2」。
※XL規格=ヨーロッパのETRTO(エトルト) XL規格。
スタンダードタイヤ + エコタイヤ的な乗り味
ミネルバってどんなタイヤ??調べてみればシンプルながらも日本語の公式ホームページが用意されている。見てみればコンチネンタルのタイヤブランドということらしい。生産は中国。
このタイヤの購入にあたり、それ以上詳しいことはわからず。
コンチネンタルと言えばVWなどが新車時装着するドイツやアメリカで人気のタイヤ。ミネルバは多分、安価に製造できる中国で生産されるセカンドブランドじゃないかなという予想。
※試乗車のデミオはサスペンション結合部を締め直し、ゴムブッシュが動きやすい状態にセットし直しています。そのため、乗り心地も静粛性もよく感じやすいクルマとなっている点をご了承下さい。
ミネルバemi_zero_hpというこのタイヤ、オートウェイの通販で購入して現在4000kmくらい使用。使用した印象を一言で例えれば「ちょっと前のエコタイヤ」みたいな感じ。
1世代〜2世代前の国産エコタイヤみたいなタイヤが、安い輸入タイヤの中でも最も安いクラスの価格で購入出来るって素晴らしいと思う。
特徴としては乗り心地はちょっと悪い。でも静粛性は高い。このあたり含め、「エコタイヤらしさ」ってどんな感じ?など下記に続きます。
ミネルバemi_zero_hpで真っ先に取り上げたいのは、静粛性の高さ。
なんといっても、たまたま比較できた国産エコタイヤの雄、ブリジストン・エコピアPZ-XCと比較しても遜色ないほど。
それで比較して相対的に静かと言うだけじゃない。聞こえてくるノイズの音質は普通で、違和感を感じるタイプのノイズじゃない。
輸入タイヤと言えば、国産タイヤよりうるさいのは当たり前。そう思っていたけどミネルバemi_zero_hpはなかなかスゴイ。とにかく安くいタイヤで、静かなのが条件の方ならもう、これより下は読まなくてもOK!
このデミオには若干手を入れており、新車時のデミオとはちょっと違う。それで、ざらついた古い路面での快適性はなかなか。そうしたクルマの特徴があるんだけど、荒れた路面で盛り上がるノイズ音量もどちらかといえば小さめ。
このデミオとの組み合わせでは、静粛性に文句を付けたくなるような部分は一つも無し。寧ろこれで15インチ3000円という価格が信じられず。
静粛性は高いのに、乗り心地は今一つ。橋の上とか古い舗装だったり、荒れた路面を走行すれば一昔前のスポーティタイヤなみのドカドカ感。もう全然、デミオが国産車最低クラスの乗り心地に感じる。
また少し大きめな段差での衝撃はドカン!とスゴイ。
もともと静かでハンドリングもオトナなタイヤだから、こうした衝撃を受けた際はビックリしてしまう。
細かなボコボコで滑らかなこのデミオだからして、助手席に乗っていても思わず「うぉ」と声が出てしまう。
タイヤサイズは「195/45/16」ということで、実際に見ればまあ薄いです。そして触ってみればまぁ固い。ちょっと前のエコタイヤが固くして変形を押さえるという感触に似ている。あとはXL規格の固いタイヤに、パンパンに空気を入れた時のような。
空気圧調整で変化はあるか、ちょっと試してます。
ハンドリングというと、ガンガンにコーナーを曲がっている時をイメージするかもだけど、ここでいうハンドリングは駐車場でハンドルを回す時の印象から、交差点で普通にハンドルを切った時の印象など全て含めての感想。
で、ミネルバemi_zero_hpのハンドリング、エコタイヤらしい感じ。
エコタイヤらしいというのがどんな感じかと言えば、中立から指1本くらいの舵角まで、反応が鈍いを通り越して反応がものすごい希薄。
エコタイヤは直進時のグリップを削っているらしいから、なんとなくでも納得できるというか仕方ない部分かな。
そこから切り込んでいくと、タイヤ自体は固めだから、手応えもハッキリし、普通に反応してくる。このあたり、乗り心地を重視したコンフォート系タイヤはマイルドな事が多いけど、emi_zero_hpはマイルド過ぎず機敏すぎず、普通といえる。
ペースよく走った際はどうか?ゆっくり切り始めたい中立付近が上記の様な反応のため、ちょっとタイミングが取りづらい。慣れれば一緒だろうけど、ちょっと気を抜くとほんの少し、切り遅れする場面もあるかもしれない。
フロント外側タイヤに荷重がかかり、負担が増える下り坂でのコーナー。ちょっとスキール音が出やすい傾向がある。
鳴きやすいタイヤもあれば鳴きにくいタイヤもあって、必ずしもグリップ力とイコールじゃないから、どうってわけじゃないけど、大きくキーキー鳴く直前が最も反応がよく、気持ち良く走れることが多いと思う。
それからもう一つ、直進性が高いという特徴がある。直進性の高さって、クルマを比較する時ほど違いはないんだけど、タイヤによる違いもあるんじゃないかと。
試乗車デミオとの組み合わせでは、デミオはステアリング中立付近がやや重く、直進性が強めのタイプ。
これにemi_zero_hpを合わせると、直進性はコンパクトカーとは思えないほど高いけど、微調整が必要になった時にやや不快。中立付近の反応がないタイヤだから、ハンドル重めの領域から軽くなっていく感覚を感じつつ、大きめにハンドル動かしての微調整をする感じになる。
もしかしたら、同世代のマツダ車全般で、同じような感じになるかも。この場合、もっと如何にもな輸入タイヤを選んだ方が走りやすいと思う。
このタイヤは内側・外側の指定があるタイプ。
ミネルバemi_zero_hpに限らず内側・外側の指定がある場合は、取付後に一応、チラッとだけでも確認するのをオススメ。万が一、間違えてホイールについていても、その場で指摘すればトラブルは最小限、ですからね。
一言で表せばちょっと前の国産エコタイヤみたい。ステアフィールも乗り心地も、ミネルバemi_zero_hpを使用して受ける印象はそんな感じ。
ミネルバには日本語ホームページも用意されるけど、国内で省燃費ラベリングは取得してないっぽい。もったいないよね。
だけどその分、輸入タイヤの中でも最もお安い金額で購入出来る。静粛性高く、直進性高く、出だしの軽い輸入タイヤ、乗り心地などにちょっと問題があるにしても、長所があるのは素晴らしい魅力。
逆に輸入タイヤにキビキビ感を求める場合は、他の選択肢をオススメ。国産タイヤではいわゆるエコタイヤが主流で、輸入タイヤというとハンドリングの反応とかクセのない運転しやすさが当然という考えがある。アジアンタイヤはコーナーが怖くないよ、なんてハナシも聞く。
そんな方がemi_zero_hpを選ぶと、輸入タイヤに求める内容とは異なってしまうと思う。
なので、国産エコタイヤから同じような感じで、安い輸入タイヤに乗り換えたい方などにオススメ。きっと燃費も、そんなに明らかに変化しないと思う。空気圧管理で相当カバーできると予想。
輸入タイヤの中でも低価格な、スタンダードなタイヤ。
安いタイヤの場合は組み付け工賃がネック。だからアルミホールセットがとてもオトク。送料が無料になったりも含め、差額は最小限(例えば1万円以内とか)。
他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。
sailunというブランドの輸入タイヤ。ミネルバemi_zero_hpよりもっと安価、そして知名度高い輸入タイヤです。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。