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ミニバン比較(ローハイトクラス)。ステーションワゴン的クラスの比較評価。
当ページは「内装質感や車内スペース」を掲載。
※2014年夏・執筆。著者:ヒラリー男爵 ウィッシュ、ストリーム、アイシス、プレマシー及びラフェスタハイウェイスターをピックアップ。
トヨタ・ウィッシュのインパネ。
マツダ・プレマシーのインパネ。上段は初期型モデル。下段は2013年のマイナーチェンジ後。日産ラフェスタハイウェイスターもだいたい一緒。
ホンダ・ストリームのインパネ(上段)とメインメーター(左・消灯時、右・点灯時)。
トヨタ・アイシスのインパネ。
内装(インパネ周辺)の質感、順位を付けようと考えてみる。
しかしこのクラス、積極的に1番を選べるクルマがない!やはりどのクルマも、ボディサイズや内容の割にお得な車両価格が魅力だから、質感とは無縁。どれもコンパクトカーと大差なし。
ならば、ということで使い勝手という名の使用感に重点をおいて評価。
1番はアイシス。古ぼかしいけど落ち着いたインパネはしっかりトヨタらしい造形。
トヨタ車を乗り継いでいらっしゃる方には馴染みやすいと思う。シート表皮の印象も同様。シフトセレクターの操作感は良好。メインメーターの照明は好みが分かれるだろうけど、大きな弱点がなく1番。
2番はウィッシュ。メーターパネルが個性的な造形で、無理に存在感を出そうとしているのがマイナスポイント。
メーターも「20Z」というグレードを除き、軽自動車以上にチープ。使い勝手では欧州車のように細かに整列されたエアコンスイッチがマイナス。見た目良くても使いにくい。触り心地は上々なんだけどね。
悪い部分はズバ抜けてるけど、良い部分もズバ抜けてる。シフトセレクターは滑らかでゲートを間違えることもなし。ハンドルの革は今風の加工がされ滑りにくい。またドライバーの包まれ感が高く、意外にも「走って楽しい」を重視。
3番目はストリーム。相変わらずのホンダ風で、薄くワイドに見せるデザイン。
しかしこれはちょっと古ぼかし過ぎません??無駄に目立つラインや合わせ目、安っぽいシルバー加飾。洗練度が足りなすぎ。
きつい部分はまだある。シフトセレクターが渋く、非常に扱いにくい。そしてパドルシフトスイッチ。左手側が他のステアリングスイッチと間違えやすい。
4番目はプレマシー。シフトセレクター周囲のパネル、無骨&最高にプラスティッキーな質感。軽自動車だって許されない質感なのに面積がデカイと厳しすぎ。
そしてナビゲーションディスプレイの位置が低い。着座姿勢がアップライトな自動車では、どうしても視線移動が大きくなる。
だからセンタークラスターの一等地にナビが来る。他車はみなメーターのすぐ左側にあるでしょ。まぶしければ画面消せば良いだけ。あえて上げれば、メインメーターの光り方はキレイです。
スイングドアのウィッシュ&ストリーム。スライドドアのアイシス&プレマシー。同クラスでも大きく特徴が異なる。
どれも3列目シートがエマージェンシーなのは、ボディサイズ的に仕方がない。3列目を使うと、助手席にしわ寄せが来て、ヒザがグローブボックスに当たったり、万が一を考えるとアブナイ。
写真はウィッシュ&ストリーム。2列目シートの広さに実用上の問題はないけれど、薄くコンパクトなフロントシートを考えれば狭く感じてしまう。
写真左の白いフロアマットは、「ホンダ・プレリュード」というクーペのリアシート用。マッチしちゃってる。
写真はスズキ・ソリオ。ボディサイズはなんと軽自動車とBセグコンパクトの中間。でも、多少なりともこっちの方が広さを感じる。驚き!
こちらはプレマシー。リアスライドドアを開けた状態。やはり開口部はとても大きい。またプレマシーではシートレイアウトが変化する。
写真左はキャプテンシート状態。プライベートな空間が用意される。写真右はベンチシート状態。小さなお子様がいらっしゃる場合は、ママさん使いやすい。
そしてアイシス。特徴はBピラーレスのスライドドア。
Bピラーって、フロントとリアの間の柱。前の柱からA・B・C・Dって数える。ある程度のボディサイズにピラーレススライドドア。スライドドアの特徴を不足無く味合わせてくれるのがアイシス。
助手席側だけピラーレス。だから、運転席側を普通のミニバンだと思って比較してみるとわかりやすい。
どれも3列目シートがエマージェンシーだから、3列目は畳んでワゴン状態が実用的。それなら、納得のスペースを持つワゴンとして考えられる。
ラゲッジの奥行きはだいたいどれも一緒。
実のところ、カローラフィールダーやフィットシャトルでも、ラゲッジ奥行きは100cmほどある。
違いは、このクラスだと2列目シートを前に出すことで拡張できるのと、ウィッシュなどは2列目を畳むとかなりフラットなフロアが出来上がる。
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意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。