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2019年版のハイトワゴンとコンパクトミニバン比較。車両価格が近い4台の比較と評価。シエンタ・フリード・ルーミー・キューブ。
「間違いいっぱいの自動車選び」まとめページです。
※2019年夏・執筆。 著者:ヒラリー男爵
「車両価格170万円前後」の「ハイトワゴン・コンパクトミニバン」比較。同世代のソリオは未試乗のため、次回の比較対象に含めたいと思います。
「車両価格170万円前後」の背が高いクルマから、シエンタ、フリード、ルーミー/タンク、キューブを比較。
シエンタ(170系)G 1500cc
新車価格:約198万円(168万〜)
3列シート&スライドドアのコンパクトミニバン。柔らかい方向で走りやすい味付けが上質感。ボディデザインはアクが強い。
レビュー!:シエンタ試乗レポート
フリード(GB系)G 1500cc
新車価格:約212万円(188万〜)
3列シート&スライドドアのコンパクトミニバン。ノーブルなボディデザインと内装インパネデザインは質感高く非常に立派。
レビュー!:フリード試乗レポート
ルーミー(900系)X-S 1000cc
新車価格:約153万円(150万〜)
2列シート&スライドドア。軽自動車の大王様的存在で、トール、ルーミー/タンク、ジャスティス4兄弟。予想外にドライバー優先の走行感覚。
レビュー!:ルーミー試乗レポート
キューブ(12系)15X 1500cc
新車価格:約178万円(150万〜)
2列シート&スイングドア。個性的かつ嫌味のないボディデザインに惹かれるキューブ。見切りも良好。
レビュー!:キューブ試乗レポート
モデル・グレード | シエンタ | フリード | ルーミー | キューブ |
---|---|---|---|---|
G(ガソリン) | G(ガソリン) | X-S | 15X | |
全長 | 4235mm | 4265mm | 3700mm | 3890mm |
全幅 | 1695mm | 1695mm | 1670mm | 1695mm |
全高 | 1675mm | 1710mm | 1735mm | 1650mm |
ホイールベース | 2750mm | 2740mm | 2490mm | 2530mm |
車重 | 1320kg | 1350kg | 1070kg | 1200kg |
タイヤ | 185/60R15 | 185/65R15 | 165/65R14 | 175/65R15 |
※外寸、車重などグレードによる違いやマイナーチェンジで変更される場合があります。
実用性を重視したクルマに期待したい事は、ボディ見切りの良さと車両感覚の取りやすさ。「小さいクルマは運転がラク」というイメージをそのまま具現化できていればベスト。
余計な神経使わず緊張しなければ、それこそが安全につながると信じています。
コンパクトカーでは車体”後方”の感覚はどれも取りやすい。3列シートでもドライバーから後ろは短く、バンパーなども切り詰められている。
またサイドの低い障害物を視認しにくいのも概ね一緒。着座位置が高くガラス位置も高いからドアミラーが重要になる。
違いは、フロントのボディ見切りや車両感覚の取りやすさに差がある。それでもボディが小さい分の余裕から当てにくいというのは共通点。
4車種の中で圧倒的に優れているのはキューブ。
ボンネット先端までスクエアなボディ形状が効いていて、助手席側の先端が視認できる感覚。インパネに変な突起もないから車両感覚が取りやすいのも大きい。
さらに、短く立っているAピラー、ドライバーに近いフロントウインドーなど見切りに関しては長所ばかり。ボディ隅を把握して取り回しできる。
通常走行中の車両感覚も取りやすいから、車線内で自車位置もわかりやすい。
コンパクトクラスでここまで優れている車種は少ないと思えるから貴重です。
キューブには劣るけど、まずまず良好なのがルーミー。四角いボディに見えて、いうほど四角いわけじゃないのがキューブとの違い。
ダッシュパネルは遠くまで広く、見切りに関しては劣る要因に。ボンネットも少しは見えるんだけど、キューブと比較すれば異なる。
ボディ先端や助手席側の寄せやすさ、タイヤ周辺の位置感覚でキューブみたいにわかりやすくはない。
ルーミーは着座位置が高く、特にインパネから飛び出した着座姿勢。もっと優れているイメージを受けるだけに残念。それでも悪いわけではなく、ヴィッツなど一般的なコンパクトカーよりは見切り・車両感覚は優れていると感じる。
キューブやルーミーにはもう一歩劣るものの、工夫が目立ちベーシックなコンパクトカーよりは優れるシエンタとフリード。
画像はシエンタ。
ミニバンとしてはスッキリしているAピラーで、走行中の斜め前は見やすい(ピラーが邪魔になりにくい)。ドアミラーもフローティングタイプの長所を感じられ、飾りではなく機能している。斜め前の歩行者に対する死角もできにくい様子。
足元の感覚は取りにくく、駐車場から出る時の縁石など気になるし、車両左側を寄せる時も寄せにくい。
画像はフリード。
挟路地での助手席側先端は感覚が取りにくく、カンで見切る。壁まで何cm?的な把握は難しい。それでも運転席側はメーターパネルがスッキリしていて、足元の感覚を感じやすい。
シエンタとフリードはメインメーターをハンドルの外側から見るタイプ。インパネ形状の違いからフリードでは特に、通常走行中の開放感高くて視界も広い。
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意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。