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間違いいっぱいの自動車選び。ムーヴ試乗レビュー。
ダイハツ・ムーヴ(2025年式LA850S)ターボなしNAエンジン搭載車です。グレード「X」。
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このムーヴで200km走行した中で、110kmは燃費チェックを中心にドライブしました。その時の様子など燃費の話題。
カタログ燃費はWLTCモード燃費で22.6km/L。燃費チェック中の走行は筆者1人が乗車し、ACはon。その他は2名乗車で走行しています。
千葉県の北西部から南東部へ片道50〜60km走行。東京湾側の海から太平洋側の海まで行き、戻ってきます。

乗り始めからカメラ回し、まだ慣れないクルマでいろいろ試しながら走ります。
距離59km走って燃費は21km/Lでした。
折り返し地点で写真を取り忘れたので、様子は動画見て下さい。第一印象やレビュー中心に走行しながら燃費見ています。
戻りは行きよりも混雑し、途中からはトロトロ運転や渋滞。行きの倍くらい時間かかりました。


表示された燃費はこんな感じ。
距離49km走って燃費22.8km/L。田舎道で燃費稼いで、トロトロ走行でも燃費稼いで、最後は渋滞長くなり落ちてきたパターン。
ムーヴではトロトロ走行中がもっとも良い燃費が表示されていて、そうした時は25km/Lを越えていました。
感想は、予想を上回ってきたのでニコニコです。走り慣れたコースなので想像で比較できて、予想以上。
ムーヴの車重はタント比較で-20kg、キャンバス比較で-10kg。ほぼ一緒です。ムーヴの背が低い分の貢献を加味しても、思ったより良い燃費でした。
千葉県の、東京湾側の海から太平洋側の海まで、燃費チェックしながら走行レビュー。燃費やエンジンの印象、その他第一印象など語っています。
前編が行き(朝)後編が戻り(夕)。それぞれでレビューを展開しています。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

時代に合った進化を感じる、性能と質感。スライドドアになったムーヴのエンジン質感について。
燃費に対する要求は増え続け、排ガス規制や騒音規制は厳しくなる一方。思わず大変だよねと思ってしまう。
ムーヴのエンジン型式は、ずっと前から変わらない「KF型」。型式上は同じエンジンなんだけど、音や振動の部分で違いを感じます。
空燃比や点火時期、燃焼温度など、ガソリンと空気をどうミックスしてどう燃やすかという制御の部分で変化しているのでしょう。緻密で硬質なノイズなどから、燃費優先的な印象を受けます。
ノイズの音質は硬い音質で、緩さを感じさせない方向に変化。以前より耳につく音質だけど精密感ある。


振動は効率よくギリギリで燃やせば目立つ傾向。運転席に限らずフロアに伝わってくる振動は大きいです。シートはクッション性でカバーしてるけど、足元のブルブル感は少し古いダイハツ車より目立ちます。
その代わり、高い燃費性能。なので燃費優先的なフィーリングと表現。ゆるい感じではなく効率良さそうという音と振動です。

上手に運転すれば滑らか!ムーヴの運転が楽しい部分。
加速感に特別なことはありません。音質に惹かれるということもなく、普通に高回転で加速力を増す。


でもね、上手に運転できれば滑らかに加速・減速できる。ここに運転の楽しさがある。
アクセルを大きく踏む時、ゆっくり踏み込めば滑らかに加速を始め、素早く踏み込めばカコッとショックを出して加速開始。簡単にできる操作で上手に運転できたり、メリハリだしたり。こういうのがないと、クルマに興味もつ人がいなくなります。
ちょっとでも滑らかに運転したいと考えれば、それが楽しさに直結。こうした部分が軽自動車の楽しみであり、ムーヴの楽しみであり、ムーヴはこれがわかりやすい。
ほんの僅かでも車重が軽いとか、エンジンマウントの設計やブッシュ硬度、何かしらの影響でムーヴは、タントやキャンバスより少しでもダイレクト感が高い印象です。
このムーヴは背が低いスライドドアというコンセプトだけど、サスペンションもストローク量が小さいタイプ。


これで良し悪しが決まるわけじゃなくて、むしろタントの方がゆるくまとまりバランス良いと感じるくらいだけど、前後の揺すられ感に関しては、ムーヴは目立ちにくく、運転に神経使いません。
タントはアクセル全開から緩める時、ゆ〜〜〜〜〜くり時間かけて戻さないと、カコンと頭を大きく下げます。ターボモデルでもそう。ムーヴの方が気楽に戻せる。
CVT特性は似てるから、ボディディメンションかスロットル特性の違いでしょう。ムーヴの方がダイレクト感あるのに、神経使いません。

ムーヴのCVT。今やエンジン以上に加速感・減速感を特徴づける部分です。ホンダ・スズキ・ダイハツ、みな特徴があって面白い。
強めに踏んだ時。加速時は変速しながら、素早く回転を上げながら加速し、もっさり感や唐突感を感じさせません。代わりにメリハリもない。マイルドです。
回転上げてからの減速時、変速はジワッと、回転はゆっくり落ち始めます。


このあたりがダイハツ車らしい部分。ここで踏み直したとすると無駄が少なく、そうでなくてもギクシャクしにくいです。やはりメリハリより挙動落ち着く。
そしてタコメーターなくても動きを想像できるところが面白い。静かなクルマだったらこの楽しさは味わえず。
もちろんあった方が華やかだけどね、そこは上2つの上級グレードを選んで下さい。
少し踏んで加速する場合=強い加速が必要ない場合。普通の発進加速からの60km巡航などの場合は、燃費を意識した変速が行われます。
こちらもやはり、タコメーターなくてもイメージできる。こちらは加速が終わった瞬間にスコンと回転を落とす。素早く燃費優先のギヤ比に変速します。
タコメーターの動きを想像しながら走るのも、新鮮な楽しさがありました。

Dレンジで走行中、味変したいと思ったら選択肢は3つ。パワーモードのスイッチを押すか、Sレンジにするか、Bレンジにするか。
パワーモードはステアリングスイッチ右手側。サッと押せるのがダイハツ車の魅力。SとBはちょっと神経使いながら、シフトセレクターを下げる。
右手か左手か、特徴が異なります。右手パワーモードは、主にスロットル特性が代わります。
同じ量だけアクセル踏んでも、より踏ん出る状態を作り出す。
回転数は気持ち上がるくらい。
左手でシフトポジションを変えると、こっちは使用する回転数が大きく変わる。2速キープ3速キープみたいなイメージ。
当然うるさくはなるけど、アクセル踏んでから素早く加速を始める。踏んで戻してが多い場面ではレスポンス向上し、挙動も滑らかに。
回転上げればピストンや吸気の抵抗は増える。一方で、低回転から回転を上げるためだけのエネルギーが減る。短時間なら燃費に悪影響を与えるほどじゃないだろうから、必要なら積極的に使っていいと思う。
これをエンジンブレーキのために使えば、アクセル踏まずに転がしてる間は、ガソリン燃やしません。これをフューエルカットと呼びます。
アイドリングや低回転ではアクセル離していても、エンジン止まらない分だけ、ガソリン吹きます。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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