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間違いいっぱいの自動車選び。ムーヴ試乗レビュー。
ダイハツ・ムーヴ(2025年式LA850S)ターボなしNAエンジン搭載車です。グレード「X」。
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2025年6月に登場したムーヴ。今回はスライドドアが採用されるという大変更を受けて登場しています。内装フロントシートの質感や使い勝手。

必要以上に小物入れを目立たせず、ダッシュボードはフラットに、奥行き感も適度に表現。色使い的には落ち着きというか大人っぽさを感じる。
遊び心というよりはオーソドックス。始めてみても落ち着くデザインです。


インパネサイドのドリンクホルダーが内装の質を高く見せてると思う。実用性としてももっとも使いやすい位置だと思う。
ここは背の低いカップドリンクが最適で、背の高いドリンクはドアのカップホルダーに入れたほうが安定します。


また差し色としてブラウン、茶色が取り入れられています。
デビュー初期のルーミーもそうだったけど、ダイハツって茶色が好きなのかな。
運転席周りをリアシートから撮影すれば、スライドドアらしからぬ雰囲気。


赤く目立つハザードスイッチは押し心地良く、感触が指にしっかり伝わる。バック中はウインカー音が消えるから、確実に押せた感触が伝わるスイッチは重要。
クッションを新設計したというシートはとても柔らかく、感想としては一長一短。座り心地良く乗り心地良く、ただしムーヴの特徴ってなに?という短所。
ムーヴで走りの良さをアピールするなら、もう少しでも硬いほうが辻褄があう。クルマの挙動を感じる重要な部分。


写真では金属もしくは塗装に見えるかもしれない加飾は、このグレードだと練り込みカラーの樹脂。
落ち着いたブラウンが大きな面積で広がり、縁取りのようなトリムがシャンパンゴールド風です。
ムーヴキャンバスも近い印象があるものの、白を大きく取り入れよりシンプルに感じられ、その代わりメーターデザインに遊び心地が取り入れられている。
下の写真はムーヴキャンバス。


ムーヴとムーヴキャンバスを比較すれば、ムーヴは普遍的とかアダルティ、または男性的というテーマを連想。生活感の少なさでもムーヴかな。
キャンバスは白く現代的なラックとかアメニティスペースみたいなテーマを連想。同じクルマと思えない作り分けがされています。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

ムーヴの内装、助手席で感じること。
運転席よりエンジン振動少なく感じられ、路面のザラザラも少なく感じられ、シートの柔らかさもメリットばかりに作用する。助手席の快適性は高く、特等席と思えます。


ムーヴは「子育て世代を終えた御夫婦向け」というコンセプトを耳にしたことがある。そしたら助手席が快適だと、奥様に喜ばれる。奥様が上機嫌だったら、御主人様も気分良いはず。
いあやあ真面目にね、静粛性や振動の面で、助手席の快適性が高いです。フロアや隔離壁などどこかで差が出てると思います。
ドア内装=ドアパネル=ドアトリム、などと呼ばれる部分。最近のクルマらしい気配りで座りやすさに貢献しています。


一つは肘を逃がす凹み。すごく効果的です。
もうひとつは腕を置く部分の布張り。色味的にワンポイントであり、肌触りも良いと考えれる。半袖の時期だったら良さが味わえたと思います。
元はエアコンの風が当たるというメリットで広まったデザインだと思うんだけど、今やここにないと使いにくいとさえ感じる。いい位置です。


ムーヴは収納式ではなく、中にはストッパーもあるんだけど、背の高いペットボトルだとカタカタと音を出す場面がありました。背の低いカップが考えられているのだと思います。

助手席に座って右足の膝、内装が削られていて足のスペースに当てられている。
筆者にはこれが絶妙で、ちょうど邪魔しないようになっていました。
ここの内装が足に当たる車種ですと、自分は少し左に寄って座るクセがあります。

スライドドアになったムーヴのリアシート着座感。
リアシートが広いというのは、今や多くの軽自動車で持つ特徴。ムーヴだって当然広いけど、レビューとしては普通と言わざるをえずというところ。


シートのスライドも大きいです。左の写真は最も前と最も後。
172cmの筆者がドラポジを取ると、前席シートは最後端でした。その後でもなんとか座れ、ラゲッジにスペースを回すこともできる。


ムーヴキャンバスに見られるシート下の収納はありません。その代わり、スライドが簡単というメリットがある。
リアシート使うのならタントをおすすめ。前席のスライド機能とか後席のスライド機構とか、シートバックポケットとかテーブルとかさらに乗り心地とか、価格差以上に差が感じられます。
ただ、ムーヴのほうが良い点もありました。


それは助手席下の足を入れるスペース。ムーヴは普通に足が入ります。
タントはちょっと変わっていて、足を入れるスペースは右半分のみになります。
そしてこのスペースにより、リアシート設計の良さが生きる!
ムーヴもタントも、リアシート座面の長さが長く、座面高はやや低め。つまり足を伸ばして座るスタイルが考えられている。大人ならね。


こうして座れることで、膝裏が心地よくシートとあたり、着座感の良さに繋がる。
これは座面先端が硬いと逆効果なんだけど、ムーヴのシートは柔らかい。なので長所が長所として生きるというわけ。


クッションは後端も前端も柔らかい。ただ前半分は、軽い底づき感がある。フロントシートと一緒。構造的に薄い。
リアシートは座面が長いから、そこに体重が乗るのはよほどダランと座った時に限られると思います。
シートバックは小さいから、ヘッドレストは伸ばして座りたい。


毎回伸ばすのは面倒だけどね。シートバックの高さは低く、筆者の肩から5m下くらいまでしかない。そしてヘッドレストもそこから、少し上までしかない。
頭や首の保護を考えたら、確実に伸ばして座りたいです。
ガラスと頭の位置関係、ヘッドレストと頭の位置関係は動画で取り上げています。

2025年6月登場、スライドドアになったムーヴのラゲッジスペース。
限られた車内スペースを分け合い、必要な部分にスペースを回す。これぞ合理性です。


そこはしっかり対応できるムーヴですが、ラゲッジ側から操作できるのはシートバック角度のみ。スライドはできません。
スライドさせるには後席足元に周り、そこでレバーを引く。という操作になります。


この際、ラゲッジ側のベロも合わせてスライドするんだけど、ちょっとした荷物だとこれが押し出します。スマホとか安易に置かないよう、ご注意を。
リアシートを倒すのはこのレバーで。


シートバックが小さいのは着座感としては短所だけど、シートアレンジからすると長所。
ラゲッジ側から倒して、ラゲッジ側から簡単に起こせます。


リアシートヘッドレストのあたりまで、簡単に手が届きます。
荷物を入れていみるとこんな感じ。


せっかくのスライドドアだし、リアシート足元に入れるほうが便利だと思います。
ラゲッジは工夫しないと、標準的なスーパー買い物カゴを積むのも頭使います。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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