試乗比較とレビュー、間違いいっぱいの自動車選び・ダイハツ

ムーヴ辛口評価「5」
内装(フロント&リアシート)

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「スライドドアで注目度アップ!内装質感や使い勝手」

  • グレード:“X”
  • 年式:2025年式
  • 車両価格:149万円
  • デビュー:2025年6月〜
ムーヴ・内装(運転席)ムーヴ・内装(インパネ)

間違いいっぱいの自動車選び。ムーヴ試乗レビュー。

ダイハツ・ムーヴ(2025年式LA850S)ターボなしNAエンジン搭載車です。グレード「X」。

  1. ムーヴ・特徴をサクッと一言で
  2. ムーヴ・燃費とエンジン質感、加速感
  3. ムーヴ・乗り心地、静粛性
  4. ムーヴ・ハンドリングや走りやすさ
  5. ムーヴ・内装(フロント&リアシート)
  6. ムーヴ・小さな長所短所、評価総合

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  1. 記事と動画・ムーヴのコンテンツ一覧

内装:フロントシート質感や使い勝手

ムーヴ:内装運転席1

2025年6月に登場したムーヴ。今回はスライドドアが採用されるという大変更を受けて登場しています。内装フロントシートの質感や使い勝手。

生活感薄くまとまるインパネ

ムーヴ:内装インパネ、ダッシュボード

必要以上に小物入れを目立たせず、ダッシュボードはフラットに、奥行き感も適度に表現。色使い的には落ち着きというか大人っぽさを感じる。
遊び心というよりはオーソドックス。始めてみても落ち着くデザインです。

内装1内装2

インパネサイドのドリンクホルダーが内装の質を高く見せてると思う。実用性としてももっとも使いやすい位置だと思う。

ここは背の低いカップドリンクが最適で、背の高いドリンクはドアのカップホルダーに入れたほうが安定します。

ドリンクホルダー1ドリンクホルダー2

また差し色としてブラウン、茶色が取り入れられています
デビュー初期のルーミーもそうだったけど、ダイハツって茶色が好きなのかな。

運転席周り

運転席周りをリアシートから撮影すれば、スライドドアらしからぬ雰囲気。

内装3内装4

赤く目立つハザードスイッチは押し心地良く、感触が指にしっかり伝わる。バック中はウインカー音が消えるから、確実に押せた感触が伝わるスイッチは重要。

クッションを新設計したというシートはとても柔らかく、感想としては一長一短。座り心地良く乗り心地良く、ただしムーヴの特徴ってなに?という短所。

ムーヴで走りの良さをアピールするなら、もう少しでも硬いほうが辻褄があう。クルマの挙動を感じる重要な部分。

インパネ中央の加飾

内装5内装6

写真では金属もしくは塗装に見えるかもしれない加飾は、このグレードだと練り込みカラーの樹脂。

落ち着いたブラウンが大きな面積で広がり、縁取りのようなトリムがシャンパンゴールド風です。

目を引く内装ならキャンバス

ムーヴキャンバスムーヴキャンバスも近い印象があるものの、白を大きく取り入れよりシンプルに感じられ、その代わりメーターデザインに遊び心地が取り入れられている。

下の写真はムーヴキャンバス。

キャンバスの内装1キャンバスの内装2

ムーヴとムーヴキャンバスを比較すれば、ムーヴは普遍的とかアダルティ、または男性的というテーマを連想。生活感の少なさでもムーヴかな。

キャンバスは白く現代的なラックとかアメニティスペースみたいなテーマを連想。同じクルマと思えない作り分けがされています


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

内装:助手席側の印象

ムーヴ:内装助手席

ムーヴの内装、助手席で感じること。

特等席は助手席!快適性高い

運転席よりエンジン振動少なく感じられ、路面のザラザラも少なく感じられ、シートの柔らかさもメリットばかりに作用する。助手席の快適性は高く、特等席と思えます。

内装助手席1内装助手席2

ムーヴは「子育て世代を終えた御夫婦向け」というコンセプトを耳にしたことがある。そしたら助手席が快適だと、奥様に喜ばれる。奥様が上機嫌だったら、御主人様も気分良いはず。

いあやあ真面目にね、静粛性や振動の面で、助手席の快適性が高いです。フロアや隔離壁などどこかで差が出てると思います。

ドア内装、使いやすく

ドア内装=ドアパネル=ドアトリム、などと呼ばれる部分。最近のクルマらしい気配りで座りやすさに貢献しています。

ドアトリム1ドアトリム2

一つは肘を逃がす凹み。すごく効果的です。

もうひとつは腕を置く部分の布張り。色味的にワンポイントであり、肌触りも良いと考えれる。半袖の時期だったら良さが味わえたと思います。

使いやすいドリンクホルダー

元はエアコンの風が当たるというメリットで広まったデザインだと思うんだけど、今やここにないと使いにくいとさえ感じる。いい位置です。

内装助手席3内装助手席4

ムーヴは収納式ではなく、中にはストッパーもあるんだけど、背の高いペットボトルだとカタカタと音を出す場面がありました。背の低いカップが考えられているのだと思います。

内装助手席5

助手席に座って右足の膝、内装が削られていて足のスペースに当てられている。

筆者にはこれが絶妙で、ちょうど邪魔しないようになっていました。

ここの内装が足に当たる車種ですと、自分は少し左に寄って座るクセがあります。

内装:リアシート着座感

ムーヴ:内装リアシート

スライドドアになったムーヴのリアシート着座感。

スペース広くスライド量も大きい

リアシートが広いというのは、今や多くの軽自動車で持つ特徴。ムーヴだって当然広いけど、レビューとしては普通と言わざるをえずというところ。

リアシート1リアシート2

シートのスライドも大きいです。左の写真は最も前と最も後。

172cmの筆者がドラポジを取ると、前席シートは最後端でした。その後でもなんとか座れ、ラゲッジにスペースを回すこともできる

リアシート3リアシート4

ムーヴキャンバスに見られるシート下の収納はありません。その代わり、スライドが簡単というメリットがある。

タントと比較して良い部分もある

リアシート使うのならタントをおすすめ。前席のスライド機能とか後席のスライド機構とか、シートバックポケットとかテーブルとかさらに乗り心地とか、価格差以上に差が感じられます。

ただ、ムーヴのほうが良い点もありました。

リアシート5リアシート6

それは助手席下の足を入れるスペース。ムーヴは普通に足が入ります。

タントはちょっと変わっていて、足を入れるスペースは右半分のみになります。

この差でリアシート設計の良さが生きる

そしてこのスペースにより、リアシート設計の良さが生きる!

ムーヴもタントも、リアシート座面の長さが長く、座面高はやや低め。つまり足を伸ばして座るスタイルが考えられている。大人ならね。

リアシート7リアシート8

こうして座れることで、膝裏が心地よくシートとあたり、着座感の良さに繋がる。

これは座面先端が硬いと逆効果なんだけど、ムーヴのシートは柔らかい。なので長所が長所として生きるというわけ。

リアシート9リアシート10

クッションは後端も前端も柔らかい。ただ前半分は、軽い底づき感がある。フロントシートと一緒。構造的に薄い。

リアシートは座面が長いから、そこに体重が乗るのはよほどダランと座った時に限られると思います。

ヘッドレストは伸ばして座りたい

シートバックは小さいから、ヘッドレストは伸ばして座りたい。

リアシート11リアシート12

毎回伸ばすのは面倒だけどね。シートバックの高さは低く、筆者の肩から5m下くらいまでしかない。そしてヘッドレストもそこから、少し上までしかない。

頭や首の保護を考えたら、確実に伸ばして座りたいです。

ガラスと頭の位置関係、ヘッドレストと頭の位置関係は動画で取り上げています。

内装:ラゲッジスペース

ムーヴ:内装ラゲッジスペース

2025年6月登場、スライドドアになったムーヴのラゲッジスペース。

スライドでスペースを分け合う

限られた車内スペースを分け合い、必要な部分にスペースを回す。これぞ合理性です。

ラゲッジスペース1ラゲッジスペース2

そこはしっかり対応できるムーヴですが、ラゲッジ側から操作できるのはシートバック角度のみ。スライドはできません。

後席スライドは後席側から

スライドさせるには後席足元に周り、そこでレバーを引く。という操作になります。

ラゲッジスペース3ラゲッジスペース4

この際、ラゲッジ側のベロも合わせてスライドするんだけど、ちょっとした荷物だとこれが押し出します。スマホとか安易に置かないよう、ご注意を。

リアシートを倒すのはこのレバーで。

ラゲッジスペース5ラゲッジスペース6

シートバックが小さいのは着座感としては短所だけど、シートアレンジからすると長所。

ラゲッジ側から倒して、ラゲッジ側から簡単に起こせます。

ラゲッジスペース7ラゲッジスペース8

リアシートヘッドレストのあたりまで、簡単に手が届きます。

荷物を入れていみるとこんな感じ。

ラゲッジスペース9ラゲッジスペース10

せっかくのスライドドアだし、リアシート足元に入れるほうが便利だと思います。

ラゲッジは工夫しないと、標準的なスーパー買い物カゴを積むのも頭使います。


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

ムーヴ・メーター(昼)ムーヴ・メーター(夜)

動画:内装質感と使い勝手

当サイトならでは!当レビューワーならでは!どういう部分で差があるのか、様々な視点から内装チェック。違いがわかればクルマ選びがもっと楽しく!

ムーヴ:内装質感と使い勝手
ムーヴ

MOVE(ムーヴ)
  • グレード:“X”
  • 型式:LA850S
  • 年式:2025年式
  • 車両価格:149万円
パワートレーン
  • 排気量:660cc
  • エンジン型式:KF
その他概要
  • 車重:860kg
  • ボディサイズ:3395×1475×1655mm
  • ホイールベース:2460mm
  • 発売開始:2025年6月
試乗レポ・ライター

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レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

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