ムーヴ辛口評価「3」
乗り心地など快適性

試乗：ムーヴの乗り心地はフロントが良い！

2025年6月に登場したムーヴのグレード「X」。乗り心地など快適性に関するレビュー。

前後シートで大きく異なる乗り心地

始めに述べたいこと。スライドドアだからリアシートが快適だろうと、そこは思い込まないほうがいいです。なぜかって？乗り心地の面でエマージェンシー的になっちゃってる。

スライドドアで快適な後席を連想、しちゃうよね

今回のムーヴって、フロントサスペンションは質よく乗り心地よく、リアサスペンションは質低く固く。前後シートで明確な差があります。

リアサスは直進安定性を優先なのだろうと、固められています。加えて質的な部分で割り切りも感じられ、結果、荒っぽい乗り心地に。

リアシートの試乗、しないでしょ？

後席を日常的に使わなければ、長所としてメリット大きいと思います。

前席に座っていて、リアサスの硬さが気になるとすれば、それは意識の高い方や訓練された方。普通はなかなか気にならないと思います。

逆に後席に期待してムーヴを選ぶ場合。
スライドドアで快適な後席を連想するのは、普通ですよね。少なくても使えるイメージ。

小改良で変わるかもと予想したい

リアシート快適性。ダイハツにはイメージ通りのタントがあって、ムーヴキャンバスもある。このムーヴの場合はぜひご確認をとおすすめしたいところ。

ムーヴは直進安定性優先として個性を出していると思われる。でもなんのためのスライドドアなのか？統一感は希薄。

今後の小改良でリアサス柔らかく？？変わってくるかもと予想するくらいのバランスです。

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※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

フロントシートでの乗り心地がいい！

前席での乗り心地は、相当に良い部分があります。他の軽自動車と比較して勝る部分。

一人乗車でも二人乗車でも、暗くて寒い早朝でも暖かい昼間でも、同じようによかった部分です。

コツコツ少なく、プワプワもせず

それは細かなコツコツ感の少なさ。タイヤのゴムの柔らかさとか、サスペンション動きはじめのフリクションが少ないとか、そう表現できる部分。
具体的には、目で見て平らに見える舗装路での、コツコツ感が少ないです。コツコツ感なくてプワプワ感もない。

これは軽自動車のみならずコンパクトカーまで含めて比較してもムーヴは上々。コツコツやプワプワの続くクルマっていっぱいあります。

大きな段差は普通

例えばマンホールの蓋や橋のつなぎ目、連続する段差、また荒れてガタつく路面。こうした時の乗り心地はそんなに良いってわけじゃないです。
スッキリはしているけど、程度の差くらいというか、一般的な軽自動車という感覚。

ここでいうとN-BOXやムーヴキャンバスのしっとりしたサスペンションが快適。

細かなコツコツに関しては、ホンダやスズキ、日産ミツビシ、それらの軽自動車を思い出してみてもムーヴが優れます。

最良はキャンバスと考えられる、けど

すると最も快適なのはムーヴキャンバスとも。前席でも後席でも、ターボモデルでも乗り心地いい。

ただそのかわり、ハンドリングや安定性の部分で劣り、くねくね道での走りやすさで運転難しいと感じる部分が出てきます。

試乗：リアシートの乗り心地

スライドドアになったムーヴの、リアシート快適性。

スライドドアだけど、乗り心地で...

リアシートの乗り心地は、前述のとおりです。質と硬さの両面で、荒っぽい乗り心地と感じます。

スライドドアで荷物積むのは便利だし、乗り降りもしやすい。スペースだって広い。ただ、日常的に人が乗るとか、長時間ドライブには厳しい乗り心地。

後席使われるならタント

リアシート使われるなら、迷うことなくタントをおすすめしたいところ。

理由は乗り心地だけでなく、シートスライドの利便性も大きい。助手席〜ラゲッジ〜リアシートでスペースを共用して使うことが重要な軽自動車だから、これをサッとをこなせるのがタント。

この差が大きく、実は価格差もそんなに大きくない。むしろムーヴの上級グレードを選ぶなら価格変わらず、便利機能が充実するくらいです。

試乗：シートがとても！柔らかい

新開発らしいムーヴのシートに関して。長所としても短所としても、クッションがめちゃくちゃ柔らかい。

短距離・短時間で心地良いシート

最高のシート、らしいよ？

ムーヴのシートはフレームを流用しながら、クッション材は新設計らしい。一流ジャーナリストのレビューによれば、最高のシートらしい。

というのは試乗後に知った話で、筆者が乗って感じたのとはちょっと違います。

筆者の感想は、とにかく柔らかい！そして前方は底づき感ある。というもの。
悪いと言ってるわけじゃないです。乗り心地には良い影響を与えてるはずだから、短距離とか短時間に適したシートだと思います。

サイドサポートはしっかり

普及価格帯のモデルだと、サイドサポートはカタチだけ、触るとフニャフニャということがよくあります。むしろそれが普通なくらい。

ムーヴは違いました。座面背もたれめちゃくちゃ柔らかく、サイドサポートの方が硬い。メリハリあります。走り優先という意思表示かな。

1日200km走っての感想

1日で12時間以上、他車と同じようにレビューや撮影をこなしながらドライブ。慣れた道を走りました。

そしたら帰り道、腰が痛くなってきました。理由は座面の柔らかさというより、背もたれの柔らかさ。背もたれも相当に柔らかいです。

背もたれに硬さが欲しい

座面は柔らかくてもプカプカではないので良いんだけど、背もたれには背骨を支えてくれる何かが欲しい。柔らかくするならね。

これがクルマとの一体感でも重要で、運転に神経使うとか、疲労に繋がるとか、影響をもたらします。

リアシートも同様

リアシートも同様です。おしりの部分と背もたれが柔らかい。運転に関係のないリアシートは柔らかさが良い方向に出やすく、クッションが沈むことでお尻が前にズレて行きにくいというメリットがあります。

座面はフラットで長いものの、安定して座れる設計です。

ただ、これだけシートが柔らかくても、ドタバタとかガツガツした衝撃は強いです。

試乗：静粛性の印象

スライドドアになったムーヴの静粛性印象。

NA車は普通に静か

静か静かとレビューされる今回のムーヴ。ターボ車だと静かかもしれないけど、NA車は普通でした。
フロントシートもリアシートも、静かというにはもう少しを望みたいところ。

やっぱり、期待は高くないほうがいいといつも思います。

一世代前のダイハツ車と比較して

今回はもう一つ。この日は2台で移動していて、一世代前のダイハツ車とも静粛性を比較しました。

そしたら、古いダイハツ車の方が静かに感じられます。エンジンが緩く回る感じで耳障りでないノイズ。ここが静かです。
新型はCVTノイズが抑えられているのと、段差でのドタバタしたノイズはスッキリ。エンジンノイズはうるさいというより硬質な音質。音が大きいのは素直な感想だけど、質でいえば新型が高い感覚。

ターボ車だときっと静か

軽自動車で最大のノイズ源といえばエンジンノイズ。なので上記のようなことがおきてくるんだけど、ターボ付くとエンジンノイズは抑えられる傾向です。

特に排気音。ターボ付きだとハッキリ静かになると予想できます。そしたら新型ムーヴの方が静かでスッキリしているとなると思います。

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評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

動画：価格と乗り味

リアシート乗車含むムーヴの乗り味と、価格に対する印象、価格から見た乗り味というテーマをメインにした走行レビューです。

準備中。