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2012年記事 アルファ・ジュリエッタ
著:ヒラリー男爵

アルファロメオ ジュリエッタ試乗「3」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、試乗車はアルファロメオ(イタリア)のCセグメント「ジュリエッタ」(19014)。美しいボディデザインが魅力の輸入車。

当ページは3ページ目です。

「リアシートやラゲッジ比較、評価総合」など掲載

アルファロメオ
  • グレード:2グレード試乗
  • 型式:94014
  • 車両価格:318万円&388万円
  • デビュー年:2012年2月

内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

車両価格は318〜388万円。スポーティテイストも備え、3ペダルMTモデルもラインナップ。


  1. 分割 - ジュリエッタ試乗「1-1」スプリントと内装
  2. 分割 - ジュリエッタ試乗「1-2」クアドリフォリオ ヴェルデ
  3. ここ - ジュリエッタ試乗「1-2」リアシートやラゲッジ比較、総評
簡単な試乗による簡単なレポ、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視で、より一般的な表現を心がけています。

試乗:リアシートとラゲッジ

リアシートの居住性について、足下のスペースはあまり問題なし。ちょうど人が集まり、男4人でドライブしてみました。当然ビッグセダンのような広さはないが、大人4人でもそれなりにドライブを楽しめる。

気になる点と言えば、頭上のスペース。リアシートに座ると車体上部がけっこう絞られている事に気付く。乗り降りの際も頭をぶつけないか注意する必要がある。ジュリエッタとはできればまあ、パーソナルな間柄でいた方がいいみたいだけど、ジュリエッタの名誉のためにいえば頭の部分の内装がえぐられており、日本車のような気配りがされている。

シートに関しては座面が柔らかめで、ドイツ車のような硬さはない。例えばゴルフなどはパンパンのパンパンだが、それと比較するまでもなく、スゥーと体の中心が沈み込む。

乗り心地に関してもシートと同じ傾向で、柔らかめ。4人乗ればフルバンプしたような感覚さえ味わえるほど。

柔らかさからくる快適さはスポーティグレードのクアドリフォリオ ヴェルデでも一緒。ちょっとした段差を越えただけで不快な日本のスポーティグレードとは全然違い、またゴルフGTIにない乗り味は、リアシートに大切なゲストをお迎えする際にも問題になることはなさそうだ。

Bセグ/Cセグメントの欧州車と比較すれば

※VWも7型ゴルフではだいぶフレンドリーなシートになりました。ポロはあんまり座れない。

※BMW1シリーズ、狭いけど座りやすい。ご参考にどうぞ。

ラゲッジスペース

リアドア(ハッチ)は電気式のスイッチが採用され、VWのように中央のエンブレムがスイッチ

知っていればなんてことないんだけど私、スマートに開けられたことは一度もなし。ジュリエッタのリアハッチにアタックしても振られっぱなしです。ちょっとは相手の気持ちを読みなさいよって、いつも知人に開けて貰っていますw

このハッチを開けるノブはちょっと使いにくいので、試乗時にアレ?と思ったらディーラーマンに開けて貰うのが吉。

めでたくハッチを開けられれば、まずまずの奥行きを持つラゲッジスペースが出てきます。奥行きは手寸で80センチくらい(不確実)。横幅については国産車でいえば5ナンバー車くらいの感覚。若干サスペンションの張り出しが大きいのと、内張の隙間に余裕がありすぎる設計。

テールゲート閉めるの大変

開けるのに躓いたハッチだけど、実は閉めるのにも問題がある。高さがある上に反力が強いんです。ジュリエッタのハッチはあまりに高く上がる。まるでフルサイズSUVのよう。
だから手が届きにくく閉めにくい。新車から新車に近いのクルマだと特に重さと反力、抵抗もけっこうある。

身長172cmの筆者でギリギリ問題なし。贅沢言えばシークレットブーツが欲しくなるw もしくは「背が伸びるパンツ」とかw 身長168cmの男性だと内側の取っ手を使う必要がありました。

ミト、アルファならこちらも

せっかくアルファロメオを試乗しに行くなら、一回りコンパクトな「ミト」もぜひチェックを。こちらは全長4メートルのリアシートを使わない人向けコンパクトカー。

エクステリアに関してこのミトもジュリエッタと一緒で、写真ではなく実物を見ると全然違う。写真で気に入らなくても実際に見れば気に入る可能性も大。ジュリエッタほどセクシーな広がりはなくとも、ミトの方がより自然にまとまっており、それでいてパッと見のインパクトもなかなかのもの。

わかりやすいグレード名

ジュリエッタと比較すれば質感は落ちるので、大きい方が立派なのはイタリア車も一緒。

ミトの車両価格的は278万円〜。意外と割安感はない。ジュリエッタとはざっと40万円差だから、日本車的な1クラス分の価格差。どちらでもお好みで選べるといっていい価格設定。お得感で見ればジュリエッタの方が若干オトクかな。

ミトのグレード名はジュリエッタと共通でベーシックグレードから「スプリント」、「コンペティツィオーネ」、「クアドリフォリオ ヴェルデ」となっており、クアドリフォリオ ヴェルデがMT仕様になるのも一緒。このわかりやすさは初めての輸入車試乗でもわかりやすくて良いですね。

電装品は日本ブランド多数か

とても密度の濃いカー用品のテストを行っているHPで、「fireroadster」というHPがあります。当サイトは2000年〜公開ですが、こちらはもっと長いかもというほど歴史もあるHP。
そんな「fireroadster」の管理者様はツイッターを公開していて、貴重な知識を掲載されています。

そこでミトの電装品について、筆者も勉強させて頂きました。エアコン-日本電装、発電機-日本電装、スターター、エンジン制御-BOSCH。らしいです。イタリア車すごいじゃないですか。これなら信頼性だって安心できます。
注:私などよりよほど信用出来る管理者様です。

ミッションのTCT、エンジンのマルチエア

アルファを始めFIATグループでいわれる固有名称。馴染みが薄い方もいらっしゃると思いますので簡単に。

TCTについて

ミッションのTCT、「Twin Clutch Technology」の略。ツインクラッチテクノロジー。馴染みある単語の組み合わせですね。

いわゆるDCT、デュアルクラッチと呼ばれる仲間で、2ペダルMTの新しいタイプ。自動でクラッチが動作するマニュアルトランスミッションで、クラッチペダルもありません。
ドライバーは状況に応じて自動変速モードと、手動変速モードが選択できる。

面白いハナシとして、ミッションの形式名称からも中身はMTだということがわかる。なんとTCTもMTもミッション単体の形式が同じらしい。変速段数と許容最大トルクを組み合わせた名称とのこと。生産性の面からも同じラインを利用できればコスト削減に貢献か。アルファといえどコストは重要ですね。

ジュリエッタは6速。試乗した印象としては発進時にガツンとショックがくることがある。VWの7速DSGと比較しても半クラッチが短めのような印象。詳しくは別項目にて。

マルチエアについて

マルチエアとは、エンジンに関するシステムの名称。ロスを減らして効率をアップさせる注目の技術で、他メーカーでも燃費向上のために行っている技術のFIATバージョンです。

筆者が認識しているメリットとしては、カムシャフトを1本にしてロス削減。スロットルの開閉時間を増やしてボンピングロスの低減
昔はアクセル全開にするとスロットルバラフライも全開で、中間域ではスロットルバラフライは単に抵抗を作っているだけでした。マルチエアでは出力の調整に電子制御スロットルとバルブの開閉タイミング、開く量、さらに開く時間を変化させることが可能でコントロールしているらしい。

技術はどれもカタログスペックでは素晴らしく感じてしまいます。映画の予告編が期待を抱かせるのと一緒かな。しかしユーザーからすれば大事なのは走行性能や経済性の高さという実感出来るメリット。これが重要だと思います。

ジュリエッタのエンジン、昔のアルファのエンジンのような独特な感じは影を潜めた。上記TCTと合わせ運転しやすくなった。脳天まで突き上げるようなノイズもなく、マフラーの方がうるさいくらい。それこそ色気と評価されるような何かは、唐突ともいえるようなアクセレーションによって表現されていると感じる。

ボディデザインが魅力

ジュリエッタ最大の特徴はやっぱりボディデザイン。気に入れば内容は文句なし。言い換えると、デザインの為に我慢することがないクルマ。それがジュリエッタ。

スポーティグレードのクアドリだって、想像するよりよほど快適。もちろん、クイックなギアレシオのステアリングとかクラッチとか、国産車とは違った文化も感じさせてくれるから、しばらく新鮮な気持ちで運転出来ると思う。

Cセグメントといえば基本はゴルフですが、ゴルフは例えGTIでも地味すぎ。いくら良いモノでも地味なモノはイヤという考え方は筆者も大賛成

クルマを実用品に限定しちゃうのはもったいない。毎日のお供でありファッションの一部であり、さらには趣味だったり生活の中心ってこともある。

筆者はジュリエッタ購入したらサイバーなプロテクターで個性を出し、ホテルでお食事。アルファが似合うのってスーツだけじゃないよね。楽しみ広がりますよコレ。

普通が一番!なんて考え方はぶっ倒れる直前までしまっておいて、思うがままのクルマ選び。最高に楽しいハズ。


評価総合

イタリア車のイメージを覆すような質感を持つジュリエッタ。300万円級のクルマとしてどこもそれなりに良くできていると感じます。

最大の特徴であるエクステリアデザインは実車を見ると、想像以上の優雅さを感じさせてくれます。筆者は欲しくなっちゃいました。

柔らかく複雑な面構成は、スペース効率優先の日本車ではありえない美しさを持ち、アルファロメオというブランドを抜きにしても「いいデザインだね」と。注目はボディ全体の優雅な曲線美。大人なお味のセクシーボディ。惹かれちゃいます。

ボディデザインはぜひ実車で評価して下さい。出来れば自然光の下がベスト。そうすると、写真を見たときには「変わり者」としか感じなかったそれが全然違って見えてきます。ジュリエッタに限らず立体感の強いクルマは総じてそんな傾向です。

アルファ ジュリエッタ

アルファロメオ

Giulietta (ジュリエッタ)

試乗モデル1 スプリント

  • グレード1:”スプリント”
  • ミッション:2ペダルMT
  • 車重:1400kg
  • 価格:318万円

試乗モデル2 クアドリ

  • グレード2:”クアドリフォリオ ヴェルデ”
  • ミッション:3ペダルMT
  • 車重:1440kg
  • 価格:388万円
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
ヒラリー男爵

 
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走行モード切替スイッチ。通称D.N.A.スイッチ。最大ブースト圧も変わる模様。扱いやすいのはノーマル。


ETC車載器にもアルファロメオのロゴが!価格は未確認。三菱製とのこと。



オプションで用意される純正エアロ。欧州のスポーティハッチの雰囲気。


質感はまずまず。扱いやすさ、アクセレーションは刺激的。クアドリフォリオ ヴェルデのパワーユニット。


同じアルファロメオのミト。よりコンパクトなモデルをお望みならこちら。リアドアはなし。価格は292万円〜328万円。単純にお買い得度で比較すれば、ジュリエッタの方が高い。

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