間違いいっぱいの自動車選び。2018年式シャトル・ハイブリッドの試乗レビュー。
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ホンダ・シャトル(グレード:ハイブリッド無印・型式GP7)です。
ベースとなる3代目フィットからすると、快適性は大幅に改善されています。シート質感が向上し、静粛性も向上し、ボディ重量の増加も効いているでしょう。
しかしそれでいて、シャトルの長所でもあり短所でもあると思うのが、乗り心地です。
シャトルはグレードによってサスペンションダンパー(ショックアブソーバー)が変わります。
調整が異なるのではなく、構造が異なるタイプが使用されるようです。
具体的には、「ハイブリッドXとZ」では、振幅官能型と呼ばれる構造のダンパーに。
ヴェゼルやフィットでもグレードや年式により採用されるタイプです。
試乗したシャトルは通常タイプのダンパーと思われましたので、これの印象を述べます。
元の3代目フィットは、お世辞にも快適とはいえませんでした。
シャトルはそこから大きく改善されています。
乗り心地に硬さを感じにくくなりました。
またシートクッションが良質になり、柔らかく、厚みもあり、低反発感もある座り心地です。
シチュエーションによっては硬さや空車感を感じる時もあるけれど、市街地レベルだと悪くないです。バイパスバルブ付きのフィットやヴェゼルと比較しても好ましい乗り心地だと思います。
ただ荷室が空っぽだと、速度を増すと、当たりもきつくなる傾向です。これはワゴン車だと思えば仕方ないですね。
この時代のホンダ車らしい乗り心地はやっぱりあります。
サスペンションのストロークが感じにくく、それで僅かなフワフワ感が終始あります。
試乗初めて最初のうちは、降車したあとも体にフワフワ感が残ってしまいました。
慣れれば平気だったけど、慣れるまでは心地よくはありません。でもいつの間にか慣れました。
リアシートもフロントシート同様のシートクッションが使用されているようで、高いクッション性を感じました。
座面は多面的に体重を支えてくれて、厚みも十分。長時間座っていてもお尻が痛くなりません。
ただちょっとフワフワ感を感じるのと、足元を中心に細かな微振動が続きます。
微振動なので気にしなければ平気なのですが、できましたら確認してみて下さい。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
内容は辛口です。また一部画像は拡大します(横長画像など)。
敏感というか過敏というか、挙動を感じにくいというかイージードライブというか、評価がわかれそうな個性。シャトルからはそんな印象を受けます。
率直に言わせていただきますと、クルマのわりに敏感すぎ。なので過敏と感じちゃいます。
パワステはNモードでは軽く、軽いのにフロントの反応は敏感です。ギヤレシオもクイックな方向なのでしょう。
ユーザーによってはフラフラ感を感じるかもしれません。
Sモードに変えるとパワステが重くなり、運転しやすくなるように感じました。
もうひとつ。市街地速度では、タイヤかブッシュのフワッとした動きだけで曲がっていくような印象を受けます。
これから曲がるよってサインとか、もっと「運転している感覚」がほしいです。
筆者としてはハンドル中心付近には適度なタメか遊びが欲しいです。
なおハイペース走行では、丁寧な走行が求められるけど、運転しやすく。ロールを感じにくい特性が良い方向に感じられます。
エンジンからのノイズは静かです。このおかげでモーターを音を聞くことができます。
合わせてインバーター等の電子音は聞こえてきて、多少気になります。
逆にエンジン音を聞きたければ、XかZでパドルシフトが欲しいところです。
外からのノイズは普通ですが、ベースのフィットと比較すれば、リアシートの静粛性は向上しています。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。