間違いいっぱいの自動車選び。スバル・レヴォーグ(VM4)の試乗レポート。
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スバル・レヴォーグ(VM4)グレード「1.6GTアイサイト」。購入候補としてじっくり試乗しました。
レヴォーグはツーリングワゴンと呼ばれ、長時間ドライブも得意とされるクルマ。またスポーティカーに近い走行感覚も持ち合わせるという。
これを筆者の脳内で解釈すれば「硬質ながらも上質な走り」となる。
実際に試乗してみれば、完全に予想外。勝手な思い込みはダメでしたwww ここまで記してきたとおり、良い箇所が少なかった。
じゃあ!ということで長時間のドライブを試してみました。幹線道路と高速、田舎道を含む4時間以上の走行。休憩はトイレ休憩のみ。
そしてランチ挟んでドライバー交代し、さらに数時間のドライブ。
こんなロングドライブ中に良いと感じたのは、新しくて舗装の良い路面で巡航している時。
視界と見切りの良さは多車線道路で効果を発揮。真っ直ぐ走りにくいこのレヴォーグも結果として走りやすく感じるほど。
新機能のACC(前走車追従のクルコン)もそれなりに使えるレベルにあって、飽きることなく楽しめた。また日常レベルのゆっくりとした減速時、ブレーキは扱いやすくて余計な神経を使わない。
助手席足下が広いのは同乗者にとっての魅力。インプレッサ譲りの前席優先の作りは好感が持てる。一旦座ってしまえばゆったりで、感覚はまるで大型クーペ。快適性に直結します。
長時間走行していれば、様々なシチュエーションがあるわけで、扱いにくかったり、不快だったり、ストレスや疲労が少しずつ蓄積。そして最後には腰が痛くなってしまった。
改造車含めたって腰が痛くなるようなクルマはあんまり無いと思うんだよね。
ロングドライブを試してみて、実はレヴォーグの魅力を発見したかったわけだけど、逆に欠点が目立ってしまった。
もし可能なら、スロットル特性かCVTの変速特性の変更とか、ステアフィールの改善で扱いやすさをアップして頂くか、少なくても車格並みの質感を持つ乗り心地を望みたいなと。強い長所があれば短所も特徴や味付けです!
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
スバル技術の結晶によりロングツーリングをこなせるらしいレヴォーグ。その乗り味に興味津々で試乗しました。
レヴォーグはドライバーズシートからのボディ見切りが良好。右前も左前もボンネット先端、それからドアミラーの位置も好ましく感じる位置で、リアタイヤ周辺だって位置が把握しやすい。
徐行必須な住宅街から幹線道路まで、単独で走れる田舎道を除いて多くの場面でメリット。
周りにクルマや人が多いところほど、走行中の自車位置はしっかり認識しておきたいし、車線変更時のストレスだって軽減される。
交差点の右左折だって、ほんとストレスが軽減される。
実のところ多くのコンパクトカーでは見切りや視界が良くない。詰めの甘さもしくはボディデザイン優先なのだろう。レヴォーグはちょっと旧世代的なボディデザインだけどその分、走ってラクという長所がある。
運転席から助手席側ドアミラーを見れば、それなりに幅があるように感じる。でもバンパー先の左前を見れば、非常に位置がわかりやすい。
クルマはボディサイズカタログ値の大小より、運転して小さく感じるクルマの方が、どこでも不安感無く走れるんじゃないかな。
ボディ位置の感覚が掴みやすいのは、レヴォーグの大きな魅力。
インパネ中央の上部にデザインされるサブディスプレイ。グラフィカルな部分を増やして立派に見せる。最近のトレンドだったりもするよね。
表示される項目は、常時表示される項目で「エアコン関連情報」「外気温」「燃費」「時計」。
切り替えて表示される項目として「アクセルペダル開度」「圧力計(負圧&ブースト計)」「前後駆動分配イメージ」など。
負圧計はアクセル開度や回転数と比例してるわけじゃなさそうで、試乗中見ていて飽きなかったよ。アクセルペダル開度の表示も、予想外にレスポンス良くて実用的。
その他、メインメーターでのセッティング項目とは別に、このサブディスプレイの設定項目も多い。ハザードボタン下のスイッチを利用し、こっちはこっちで設定を行う。
レヴォーグに搭載されるアイサイトは、アイサイトver3。
で、これに搭載される機能として、衝突軽減ブレーキのほか、ACC、アクティブレーンキープサポートという機能がある。
衝突軽減ブレーキはお馴染みのアイサイト看板機能。衝突する可能性があるときに自動でブレーキを作動させてくれる。
スバルのアイサイトは現在、世界最高水準と言われ、これだけでスバルを選択する価値だってあると思う。
自動ブレーキを公道で意図的に試すわけにはいかないから、恩恵を授かったことはない。試したことがあるのは特設コースでアイサイトver2。乗員4人でメーター読み40km/hからの自動ブレーキを体験。
想像より強いブレーキから少しの余裕を持って停止。3回試して3回が、ほぼ同じ位置に停止してたのが印象的。
ACCは「アダプティブクルーズコントロール」の略。従来までの一定速度で自動巡航するクルコンにプラスして、前走車に合わせて加速減速してくれる機能が付いたクルコン。
(クルコン=クルーズコントロール)
アイサイトver3のACCを利用した感想は、十分に実用性があると思った。
理由は、加速や減速が急過ぎないのが1番。その上で設定速度は数字で表示されるし、前走車との距離も調整できるし、車線変更してくるクルマにも対応してくれる。認識する前走車もかなり先(遠く)までロックオンしてくれる。
ただもちろん、人間の運転と比較しちゃうとかなわない部分がある。
加速減速は滑らかさより前走車との距離キープを優先している印象。普段の運転感覚から相当ずれるドライバーも多いだろう。いくら滑らかと言っても、アベレージドライバー以下の滑らかさ。
また大きく回り込んだコーナーの入り口で前走車を見失うと、減速が継続される感覚の時もあれば、減速がすっぽ抜けるように感じる場面もあった。とってもラクで新鮮なのは間違いないけど、現在はまだクセを覚えて使う必要があると思う。
まとめてACCといっても質には差があり、実際のドライブでは使いにくいACCも販売されている。
筆者が使いにくいと感じたのは、フリードについていたホンダのACC。加速のタイミングや強さ、対応する速度域、さらには設定のUI面でも、レヴォーグほどの質はなかった。
アクティブレーンキープサポートという機能もある。こちらはカメラが道路車線を認識し、車線内を走行しやすいようにアシストするという機能。
試乗したレヴォーグは直進安定性が今一つだった。それに加え、ワインディングも走りにくいというか、思い通りに走れない。
そんな時、ピーピーうるさいレーンサポート機能をカットしてみた。
結果、すぐ違いが体感できたわけじゃないけど、走りやすくなったように感じた時がある。最初はクルマに慣れたと思ったけど、もしかしたらレーンサポートをOFFにしたからの可能性も。
安全なワインディング(=くねくね道)などでは、OFFにしてみるのもいいかもしれない。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」試乗レポート
燃費は非常に大ざっぱに、400〜500km走行して11km/Lくらい。車載燃費計は非常に長い区間の平均を取っているようだが、それ以上のことはわからず。
左の画像、レヴォーグには1分ごとの平均燃費を時系列グラフで表示させる機能がある。で、適度な速度でワインディングを走った時のグラフ。
グラフ左寄りは立ち上がりのみ全開のナラシ区間〜下り区間。右寄りの数分はフラット路面で次のコーナーまで全開で繋いだ区間。そして最後は流れに沿ってコンビニまで移動した区間。
なにかの参考に、ならないかなw そうそう、指定燃料はレギュラーガソリンでした。
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前も斜め前も視界は良い。さらにボディの感覚が取りやすい。
前走車追従クルーズコントロールとSIドライブの設定はステアリングスイッチで行う。
アイサイトのレーンサポート機能などは頭上のここでOnOff。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。