間違いいっぱいの自動車選び。クロスビーの試乗レポート。
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スズキ・クロスビー、グレード:ハイブリッドMV、2024年式MN71S)。2017年12月もしくは2018年1月登場のSUVタイプ。
クロスビー試乗時の参考燃費。カタログ燃費は、WLTCモード燃費で18.2km/L。
燃費チェックをしながら走った時の燃費です。
写真に写っているのは、22km走って燃費15.1km/L。
トリップメーターのリセット前に60km走っているので、条件の良い道を80km走行して、概ね15km/L台が表示されていました。
撮影のタイミングで15.1になっちゃったけど、16km/L前後が表示される時間が長かったです。
もう少しを期待していたので、途中でタイヤ空気圧を入れ直し、新車時指定値にセット。
その前はタイヤ1本だけ固く感じられたから、燃費も変わるかなと思ったんだけど、燃費は変化なし。カタログ燃費は難しそうという結果になりました。
通常の使い方をシミュレーションするように、アクセル全開で加速したり、コンビニに寄ったり、ドライバーが変わったり。
いろいろ試しながら普通に走った時の燃費。
81.8km走って燃費11.7km/Lが表示されました。
実際に市街地で使用していると、もしくは元気に走ると、このくらいになるのかな、というイメージです。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
クロスビーで最もびっくりしたのが、静粛性の高さ!
タイヤに起因するであろうノイズが静かです。
静かというだけなら簡単だけど、下回りからのノイズが静かで、聞き疲れする低音域のノイズが静かです。
どこのレビューワーも口にしてないし、自分もスズキ車で静かと言うとは思わなかったので、ビックリしました。動画もノイズカットなしで成立するレベルです。
こっちは予想通りの静かさ。ターボが付いているので、タービンというパーツが消音器の役割も果たします。
全開加速中はノイズが盛り上がるのは普通と一緒。エンジン始動時とか巡航中とか、通常走行時に静かです。
タイヤノイズやエンジンノイズが抑えられ、ドアミラー周りのノイズも気にならず。低音域や高音域の気になるノイズ、うるさいと感じやすいノイズが気にならず、ルーフあたりは常識的なノイズカット。
とにかく静かにと、特定の領域だけ強くカットされている上級車とか、コモリ音的に聞き疲れする音質のことはよくあります。
クロスビーは静かと感じられるうえでバランス良いノイズと感じられ、違和感を感じないのも魅力です。
写真はリアホイールハウス内。樹脂ライナーはなくて金属なんだけど、塗布タイプの制振材が厚く塗って処理されていました。
見た目が個性的で、静粛性は高く、乗り心地と走行フィールは超個性的。語りだしたらキリがないほど、スズキらしい個性がわかりやすいクロスビーです。
個性が楽しく、運転席・助手席・リアシートそれぞれで、乗り心地が大きく違う!ほんと面白いです!
フロントサスペンションのショックアブソーバーがものすごく緩められていて、速度は低ければ低いほど快適。
フロントの動きはほんとに抑えられていなくて、柔らかさが活きる低速域が得意です。
助手席を除き(後述)、エンジン振動など微振動は車体を小刻みに震わせ、目に見える段差では荒っぽい動き。クルマらしさは十分すぎます。
サスペンションはスプリング硬めの、ショックアブソーバー柔らかいセッティング。
スズキ的なセッティングだけど、この特性が強くてわかりやすい。
特にフロント、上下には大きく動き、ぴょこぴょこしやすい。その分、低速時はザラつきや衝撃をマイルドにしてくれる。
うねった路面など角が丸い凹凸もマイルドにいなしてくれます。
逆に尖った段差とか、速度を上げた時は、ガツンというショックも、フロントの大きな動きも両方感じるように。
運転席に対して、助手席のシートが柔らかい!
構造的な違いもあるので、作り分けされているのでしょう。oddメーター5000kmの車体で、助手席が柔らかい。
筆者は最初、助手席に座ったんだけど、滑らかだね!路面のザラつきをシャットアウトしてる!と感じました。想像より全然上質だよねと。
でも、ドライバーと話が噛み合わない。ドライバーはエンジン振動が目立つというし、滑らかでもないらしい。
助手席と運転席の大きな差、その後筆者も運転してわかりました。
めちゃくちゃ差が大きい!
助手席の奥様と話が噛み合わなかったら、この話を思い出してください。
フロントサスは上下に動きやすく、早く大きく動く。
つまり運転操作を丁寧に行わないと、容易にぴょこぴょこします。
しかも、ブレーキとハンドルは操作が難しい。筆者は、細かいこと気にするより楽しく運転することでクロスビーの良さが活きてくると思います。
新車時タイヤの指定空気圧は、フロント2.5のリア2.2。リアが低くタイヤが柔らかい方向です。跳ねにくさや静粛性にも関係してきます。
車重の前後バランスもあるだろうけど、乗り心地の関係からかな。
クロスビーは助手席の乗り心地が良くて、運転席は微振動が目立ち、リアシートは荒っぽい。
リアシートの乗り心地は、空気圧の設定からも想像できます。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。