自動車の比較・評論・メーカー別評価スズキ

2024年記事 全5ページ

クロスビー試乗レビュー「3」
6ATがもう少し!運転感覚

間違いいっぱいの自動車選び。クロスビーの試乗レポート。

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「ハンドリング・ブレーキ・ボディ見切りなど運転感覚」

スズキ
  • グレード:“ハイブリッドG”
  • 年式:2024年式
  • 車両価格:208万円
  • デビュー年:2017年12月
クロスビー・インパネ1クロスビー・インパネ2夜間

スズキ・クロスビー、グレード:ハイブリッドMV、2024年式MN71S)。2017年12月もしくは2018年1月登場のSUVタイプ。


  1. クロスビー「1」加速感と全体的な特徴
  2. クロスビー「2」燃費、乗り心地、静粛性
  3. クロスビー「3」ハンドリングなど運転感覚
  4. クロスビー「4」内装
  5. クロスビー「5」小さな長所短所

参考ページ

  1. 2024年式で合わせてSUV比較「WR-V・クロスビー」
  2. クロスビーとライズの比較

試乗:ハンドリング印象

クロスビー:ハンドリング印象

語りだしたらキリがない。まるで輸入車みたいなクロスビーの走行フィール。個性的なクルマが欲しい!マニアが選びそうなクルマが欲しい!ピッタリです!

ハンドリングも相当に個性的!

サスペンションの印象

ダンパー弱く、バネは強く。フロントは柔らかく、リアは硬い。

ボディデザイン・サイドスズキ的だけどそれがわかりやすい。ダンパーがヘタっているわけじゃないです。
2024年式でoddメーター5000km。お顔もマイナーチェンジ後のお顔です(Fグリルが異なります)

まずはこの特性が個性的。自分の持ってるバランスからすると、ぶっ飛んでます。

ここが楽しい!インフォメーション

クルマが行きたい方向をステアリングで感じられる!これがクロスビーの楽しいところ。楽しいし、滑らか運転にも繋げられる。

ボディデザイン・斜め前クロスビーはコンパクトだから、取れるラインが広い。楽しいし、難しい。

プラスして、コーナー途中でアクセル踏めば、外に膨らもうとする感覚が伝わってくるし、アクセル離せば内に入ろうとする。
後述するブレーキが惜しい!

パワステモーターの容量が小さいのかもしれないけれど、反力の変化とか、タイヤの様子とか、路面からのショックとか伝えてくる。
ということで電動パワステのフィール。

電動パワステとステアフィール

ステアリングパワステは、押さえつける方向の感覚。今は軽くするだけがパワステじゃないのよね。

中心は固めようと働くし、戻してくる時はわざとらしい

ここは今ひとつなんだけど、素早く回せば軽くスコンと周る。つまり効きは強くない。タイヤのよじれとか、反力の弱さを教えてくれる感覚

実際は、速度に合わせて必要な早さでハンドル切るのが正解。スパスパ切らなくてもいろいろ感じられます。

上質ではないけどクルマらしさが素敵。安っぽいけど楽しい。上質になればなるほどつまらなくなって、語ることがなくなっていく一面。モノとしては成熟だけどね。

ロール感

ボディデザイン・リア速度を上げて走ってみる。
ハンドルをスパッと回すと、初期にグラッとロールして、そのさきでビシッと支えてくれる

単純に柔らかいサスペンションほど、ペタンとロールするわけじゃないです。

スパっと切ればロールスピードは早い。一方で、ある程度のロールで止めてくれる。バネの硬さかもしかしたらスタビライザーが抑えると思われます。

ステアリングの反応自体はまったり。でも軽量でコンパクトなディメンションだから、素早く切ればクックっと動く

ステアリングインフォメーションが感じやすいので、クルマに合わせて走れば滑らかで楽しい!でも、難しい方に分類できると思います。

動画:価格と乗り味「前編」

クロスビーの価格と乗り味。前編では乗り心地と静粛性といった快適性と、運転席と助手席でのギャップなどまとめています。

クロスビー・乗り心地と静粛性

 


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

試乗:トランスミッション

クロスビー:6AT

1000ccターボと組み合わされるトランスミッションはステップ式の6AT。今では貴重な、CVTではない6ATです。

旧世代的な変速フィール

ゆっくりした変速やフワッとした加速始めとか、穏やかさを感じた6ATです。

シフトセレクター良いのか悪いのか?筆者としては期待以下
6ATってことでワクワクしてたんだよね。マツダの6ATと同じようなフィールを期待しちゃってたから、そうではなかったという。

トルコンスリップやロックアップ率、変速の時にはロックアップを解除してギヤを変える。ここがマッタリしています。

フロントが柔らかいから揺れも目立つ

マッタリしている理由。もしかしたら、フロントがピョコピョコしやすいから、敢えてなのかもしれません。

ボディデザイン・フロント変速時はいったん駆動が抜けて、もう一度駆動がかかる。車両を不安定にする要因ですし、コクっとしたショックにも繋がる。

クロスビーはフロントダンパーが柔らかいので、ピッチング(前後の揺れ)が出やすい。これでもたまにフロントの揺れが気になります。

これならCVTだって良いんじゃないかと思ったり。でも、6ATを搭載してほしいモデルで搭載してもらえないのが現状。
AT欲しいと言ったら...悩ましいです。

パドルシフト付き

試乗したグレード「ハイブリッドMV」はパドルシフト付き。シフトセレクターで「Mレンジ」を選択すると、ずっとマニュアルモードで走れます。

加速していく時はレッドゾーンまで余らせて自動シフトアップ。ターボ車だし回す意味がないということでしょう。

5000回転でグッと加速力を増しますから、5500回転で手動シフトアップ、シフトダウンはお好きな回転数を狙っていつでも。楽しいと思います。

試乗:ブレーキのフィール

クロスビー:ブレーキフィール

操作が難しい!同乗者を思いやる運転はものすごく難しいです。逆に、攻略する喜びはありますし、細かいことを気にせず走れる楽しさ。そうとも思います。

長く、奥の狭い領域でコントロール

クロスビーのブレーキペダルは、ペダル踏力が軽く、ストローク量が長く、奥の狭い領域でクッと効く

言葉だけで、難しさが伝わるんじゃないかな?

ペダルの遊びが大きく、ブレーキブースターが強い感じで、踏むのも抜くのも難しいです。

フロントが動きやすいから一段とね

簡単に頭を下げるし、簡単に頭を上げる、ので、ブレーキ操作は一段と難しく

丁寧に踏もうとすれば、効き始めが遅れその先が強く。もしくは減速しすぎちゃったり。

またわずかに抜いてコントロールしようとすれば、抜きすぎて踏み直したり。

挙動の一つ一つで、常にフロントが揺すられます。

この粗さが気楽!楽しい!

荒っぽいなら荒く乗っちゃえばいい!本音です!

ボディデザイン・リア斜め中途半端に上質なら、荒っぽいほうがいい!というのはいつも思います。細かいこと気にしなくていいからね。

動画撮影中も、フロントが揺れようが気にしない。これがレビューのテンション上げる。さらに、クルマなんだから揺れて当然でしょ!?クルマらしい楽しさと表現させていただきます。

ボディ見切りと車両感覚

クロスビー:車両感覚とボディ見切り

コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。

左右Aピラーとドアミラー

Aピラーは立っていて、ドライバーに近くて、すごく条件いいです。望み得る最良と思えるデザイン。車両感覚でいっても視界的な面でも良さがわかりやすい。

Aピラーは寝ていると、同じ太さでも専有面積が増えます。つまり視界がいいのは立っているタイプ。

もうひとつ。Aピラーの付け根の延長にタイヤがあるイメージ。タイヤの位置感覚はこれで掴みやすさが変わってくる。
これでいっても、クロスビーはかなりいいです。

ボディ前方

ボディ前方は、良いんだけど凄いとまでは言えないレベルで良いレベル。
一般的なSUV車と同じような感覚です。

ボンネットが見えるのは利点。ただ形状がうねっていて角も丸いので、直感的でなく、隅まで見えるわけじゃないのが少し惜しい。

上記はたいした事じゃないんだけど、ダッシュボード先端が高く、ワイパーが大きく邪魔をする。なので覗き込まないと、上の写真のようには見えません。

このあたりライバルのライズが勝ってるから、クロスビーはライズに続く形になります。

高い低いはどこから?

筆者はペダル操作を最優先でドラポジを決めます。どのクルマに乗っても神経質なほどで、靴も決まった靴じゃないと、満足に運転できません。

足からドラポジを決めていって、その時にダッシュボードが高いクルマと低いクルマがあるわけでございます。
シート高を上げれば良いという話じゃなくて、ドラポジからみたダッシュ高です。

斜め後ろ

斜め後ろは、乗員がいる時に良さを味わえます。

乗員の頭が、ちょうどCピラーに被り、視界を遮りません

人がいてもいなくても、見える景色は一緒、というのが良いです。

ドアミラーとナビモニター

ドアミラーは左側が近く、視線の移動量少なく見やすい。いつでも確認できるから頻繁に確認できる。前方から目を移す時間も最小限
コンパクトボディの良さがこんな部分でも感じられます。

縦方向にも広いミラーで見やすいです。ボディ全高が高いクルマ(着座位置が高い)は、ミラーも縦に広い方が運転しやすい、と思う。

もうひとつ。ドアミラー前の視界を確保するということで、ミラーは年々、後ろに下がってきました。

ミラーがドライバーに近づき、ボディ横幅はワイドに。こうなってくると左側ドアミラーはドライバーの真横くらいになってきています。
なので、視線の移動量が大きくなる。なので、クロスビーみたいなクルマの価値が高くなる。ともね、思います。

クロスビー・メーター昼クロスビー・メーター夜間

動画:価格と乗り味「後編」

クロスビーの価格と乗り味。後編ではハンドリング、加速感、エンジン質感やトランスミッションについてまとめています。

クロスビー・ハンドリングとエンジン質感

スズキ クロスビー

スズキ自動車

ハスラー

  • 試乗グレード:“ハイブリッドMV”
  • 年式:2024年式
  • 車両型式:MN71S
  • 新車価格:208万円

エンジン概要

  • 排気量:1000cc+ターボ
  • エンジン型式:K10C

その他概要

  • ボディ:3760×1670×1705mm
  • 車重:960kg
  • 発売開始時期:2017年12月
  • 車両価格帯:194万円〜
試乗レポ・ライター

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