間違いいっぱいの自動車選び。C-HR(前期2019年式)の試乗レポート。
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トヨタ・C-HR(型式NGX10)グレード「ガソリン車・S-T」2019年式です。ハイブリッドに続いてのガソリンモデル。
試乗内容は限定的。第一印象重視でわかりやすい表現を心がけています。
「2019年3月のガソリンモデル」での印象です。
年式とPUによる違いはけっこうあります。
上下方向の揺れ、路面からの衝撃、このバランスが良いです。しかもハイレベル。これに前後方向の揺れにくさまで含めると、相当に筆者好みの乗り心地です。
サスペンションダンパーは多分、ザックスというブランドのパーツと思われます。
基本的な乗り心地は硬めで、トヨタ車らしい乗り心地です。
ハイブリッド車ほど動きやすいダンパーとは感じなかったため、多分ザックスと言わせて下さい。
トヨタ車らしい乗り心地。トヨタ仕様のザックスかもしれません。でも、細かな部分でレベルが高いです。
ザラついた路面でも微振動が少なく、それでいて揺すられにくく、ハンドリングのレスポンスも緩すぎず、減速だって滑らか。
ほんのちょっとのグラつきとか、細かな部分を気にするようなドライバーなら特に、運転しやすさを感じると思います。
今回試乗したガソリンモデル(2019年式)と以前試乗したハイブリッドモデル(2018年式、どちらも多分ザックス)を比較すると、味付けが異なります。
ハイブリッドモデルの方が動きやすく、沈んで伸びる感覚です。
ブレーキシステムに違いがあることもあり、運転しやすさで選ぶなら自分は、ガソリンモデルを推したいです。
「2019年3月のガソリンモデル」での印象です。
ハンドル操作やペダル操作を行った時、車体のグラつきが気になりません。
素早い操作をした時は別ですが、それでも一般的なトヨタ車よりは、唐突感の少ない動き方だと思います。
予想ですが、速度を上げていった時も同様かと思います。
背が高くてサスペンションも長いであろうSUVですが、このモデルなら、クーペやセダンに近い感覚で、気難しさなく、滑らか運転が可能です。
ボディがグラつきにくい恩恵は、CVTのMTモードでも得られます。
シフト操作して、変速は早いですが、車体のグラつきが気になりません。
本当のMT車でいえば、回転数がピタリとあったギヤチェンジ。
半クラッチで回転数を合わせるのとは違う、スパンとぴったりなギヤチェンジ。
ガクン!ともコクン!とも感じない、上手なシフトチェンジに近いです。
例えばヤリスクロス、同じかそれ以上に素早いMTモードを搭載していても、やっぱりギクシャクはあります。程度の差こそあれ、上位クラスのハリアーでもあります。
同様に、ブレーキ操作がやりやすいです。
きっと誰でも感じるのは、ブレーキ掛け始めや抜く直前のコントロール、それのやりやすさ。
ちょっとくらい適当に扱っても、ピョコン!と沈んだり、ピョコン!としません。
強めの減速力を望むときにも、フロントの沈み込む瞬間にジワッとした良さを感じます。
予想です。コンパクトなエンジンでもしかしたら重量も軽いのかも?
それによって減速フィールの良さに繋がっているとしたら、小排気量ターボの良さだと思います。
ターボ付いてますし、エンジン重量とかわからないですけどね。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
C-HRのエンジンは「8NR-FTS」という型式。いわゆる小排気量ターボで、ターボ過給器が付いた1200ccエンジンです。
カタログ上の最大トルクは2000ccクラス(18.9kg・m)。1390kgという車両重量のC-HRを引っ張ります。
ターボが付いているので、絶対的な静粛性は高く、音質も良いです。
快音というわけじゃないんですが、耳障りの良い音質で不快感がありません。
スペックを見れば、低回転で2000ccクラス、高回転で1500ccクラスのパワーを連想させます。
運転してみれば、高回転は予想通りの加速感。でも低回転は微妙です。
結果的に、低〜中回転での加速力が弱く、5000rpmくらいで伸びるように感じられます。
ギヤ比が高速寄りの可能性はあります。なので体感的には、このような感じということになります。
ターボ車って、同じアクセル開度でも回転数で加速力が、大きく変わります。
C-HRでは良い面でも悪い面でも、そうした感覚が薄めです。
これこそトヨタの狙いなのかな?
運転中、わずかに感じるのは、3000rpmあたりからのレスポンス変化。踏み直した瞬間などに、反応が出てきます。
でもわずかですから、例えば「たくさん踏まなきゃ進まない」「踏みすぎたから戻す」みたいなターボらしい難しさもありません。
ミッションのCVTは、緩やかなスロットル特性と合わせ、ジェントルです。
もっとキビキビした活発さをイメージしていましたが、乗ったら違いました。
前述のスロットル特性のほか、車体のピョコピョコした動きが抑えられている点も、効いているのでしょう。
穏やかなフィールが好みの筆者でも、スポーツモードが良いと感じるほどに、上品な味付けでした。
3つのドライブモードでいうと、エコとノーマルはかなり上品です。
日常的な発進時、アクセルを半分くらい踏んで加速するくらいの緩さ。通好み的な良さを感じます。
この特徴、一般的な他車から乗り換えた際は、緩すぎると感じてしまうかもしれません。
その場合はスポーツモードですね。
使用回転数は極端に上がるわけではなく、スロットル特性が変化しました。
ドライブモードの切替はちょっと面倒です。
メインメーター液晶部で「ドライブモード」を出して決定、その後の選択画面で変更します。
しかも、乗るたびにリセットされてしまう仕様です。あちこち素晴らしいC-HR、ここが残念。惜しいです。
C-HRのガソリンモデル、テーマを決めた燃費チェックとエンジンの印象をまとめた動画です。
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。