自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2021年記事 全7ページ

ハリアー試乗レポート「2」
エンジン&ミッション

間違いいっぱいの自動車選び。ハリアー(ガソリンモデル)の試乗レポート。

2ページ目です!

「元気よくて迫力ある加速感」

トヨタ
  • グレード:“S・ガソリン”
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:299万円
  • デビュー年:2020年6月
ハリアーの内装・インパネ1ハリアーの内装・インパネ2

試乗:エンジン質感

エンジンルーム

ハリアーの2000ccガソリンモデル、エンジン型式は「M20A-FKS」。ダイナミックフォースエンジンと愛称を持つ、新しい世代のエンジンです。

エンジンルームのパイピングからしてキレイで無駄のない作りに見えます。

音や振動

エンジン音の印象

エンジンルーム2乾いた感じのドライな音質で、迫力を感じる音質です。

少し前のトヨタ車は、上品な音質と低いノイズレベルが特徴的でした。

ハリアーは当然だけど最近のトヨタ車的運転している感覚が強く、高回転では迫力重視で荒っぽさも表現、そんな音を発します

回転数上昇に合わせエンジン音は盛り上がり、好きな方にはたまらないと思います。

また車外で聞けば、メカニカルな響きも感じられます。聞こえて欲しい音もありますが、聞こえて欲しくない音もあります。贅沢ですねw

エンジンからの振動

エンジンルーム1ハリアーの数少ない弱点。エンジン回転数の変化に合わせて、微振動が伝わってきます

具体的には、アクセルペダルとリアシート足元のフロアで、伝わってくる振動が気になりました。
アイドリング時は気にならず、加速中に目立ちます

ステアリングでは振動を感じないし、アイドリング中の振動みたいに気になるわけじゃありません。
なので、弱点なのか作られた個性なのか、迫力か質感低いか、評価は2分しそうです。

自分としては、理由が気になります。
エンジンマウントの特性なのか、高張力鋼板の減衰特性なのか、はたまた??

とりあえず、すごく立派で高級なハリアー、期待度だけはめちゃくちゃ高まっちゃいますが、冷静に考えれば4気筒2000cc。多少のことは許容してね、というわけかもしれませんね。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:ミッション(CVT)

シフトセレクター

エンジンと同じかそれ以上に重要と感じるミッション。エンジンの苦手な部分を補い、得意な部分をより伸ばし、運転の楽しみにも大きく関わってきます。

ハリアーのミッションは、「ダイレクトシフトCVT」と呼ばれる最近のタイプ。低速用に固定ギヤを備えるCVTとのことです。

新鮮な変速フィール

シフトセレクター発進時、アクセルの踏み方によっては敏感に回転数が変化します。
じわっと一定開度までアクセルを踏んでるのに、回転数はブオンブオンと2回変化。音としても聞こえてきます。

(クルマがぴょこぴょこするわじゃないんでそこはご安心を)

どんな時?こんな時にね

具体的には、ゆっくり加速する時で、普通の速度でペダルを踏んだ時。
「スパッと踏む時」は気になりにくいです。

またゆっくり大きく踏み込むと、途中で大きくシフトダウン。キックダウンのように待たされた後、イメージより強く加速を始めます。

加速か減速かCVTが迷ってるのかもしれないし、多数派ユーザーに合わせているのかもしれません。

思い通りの加速には慣れとアジャスト

アクセルペダル筆者の乗り方だと、クルマに合わせる必要がありました (他車でも多少はあります)。

まだ新しいCVTだって理由だったら、改善が楽しみです。

可能でしたら試乗時に、いろいろな踏み方を試してみると、合うか合わないか確認できると思います。

全開時はダイレクト感を演出

タコメーターアクセル全開もしくは全開に近い加速時は、シフトダウンのタメから一気に加速するタイプです。

アクセル操作するとまずは回転数が上がり、その後に加速を始めます。

よくあるのは、回転数を上げながら=変速しながら、加速もしていくタイプ。タメがない代わりにじわーっと加速するCVTですね。

ハリアーは一瞬待たされてからの加速ですので、加速感がより強く感じられますし、有段式ミッションのようなダイレクト感も得られます。

エコモードが走りやすい

エコモードエコモードでは前述の、前もって回転数を上げる動きが弱まりますので、違和感なく走りやすいと思いました。

アクセルレスポンスとスロットル特性も、極端に弱まることもなく、むしろ丁度よい印象。

丁寧な操作に応えてくれ、筆者にとっては使いやすいエコモードでした。

なおスポーツモードは、ハンドルが重くなってくれるところに良さを感じました。

試乗:加速力、力強さ

走行中1

アクセルペダルを大きく踏み込んで走るシチューエーションでは、ハリアーは元気いっぱいです。
加速を開始した瞬間から、最大加速の最中まで、パワフルさをハッキリと感じられます。

スペック上だけじゃない加速力

能書きだけじゃなくて、カタログスペックだけでもありません。高回転時の加速力の強さを、試乗して体感できました。

筆者含むスタッフの感覚だと、絶対的には速いとまでは思いませんでしたが、クルマを考えれば予想以上に速い。そんな感覚を受けました。

速いって表現する基準は?? 車重1530kg、排気量2000cc、ここから想像するイメージが基準です。

音や加速の初め方が効いてます

高回転でのエンジンノイズ、それからアクセル踏んだ瞬間の挙動、これらもパワフルな印象に繋がります。

回転数に上昇に合わせ迫力を増し、最大加速力を出す領域では荒々しいほど豪快なサウンドを響かせます。

これに前述のCVT特性を加え、速さを感じやすい特性になっているのだと思います。

ダイナミックフォースエンジンとは?

「ダイナミックフォースエンジン」とは総称というか愛称で、より多くの空気を吸い込むのと、高い熱効率を特徴にしたエンジンと認識しています。

排気量=空気を吸い込める量と考えれば、パワーアップに直結しますし、熱効率=チカラに使える割合と考えれば、少ない燃料で同じチカラが使えるわけです。

感覚としては音も、高効率エンジンを連想するパンパンした感じです。

アピールされるのは熱効率とモジュラー式

熱効率は40%以上と、一昔前ならディーゼルと間違えちゃいそうですが、良さは運転して感じられます。
最大加速時のパワーに優れ、燃費も良いです。

ダイナミックフォースエンジンの概要的には、モジュラー式という特徴があります。1気筒500ccのユニットを組み合わせて使用されるらしいです。

動画:エンジン&ミッション、燃費

ハリアーのエンジンやミッションから受ける印象、加速感、そして燃費の話題を動画にしました。

Youtubeも精一杯取り組んでいますので、よろしくお願いします!

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

ハリアーの内装インパネハリアー運転席(夜間)

Mモードのダウンが気持ちいい!

タコメーターCVTのマニュアルモードは10速分(10速シーケンシャルシフトマチック)

凄いのは段数でなくて、ダウン時の制御です。

手動操作すればスパンと素早くシフトダウン。回転数が上がり、タコメーターが跳ね上がります
フィールが異なる2から1速を除き、スパンスパンと気持ちよく。
運転をもっと楽しく!そんな感じで使える機能です。

好きな方しか使わない機能でしょうから、多少のショックには目をつぶろう。こうした姿勢が好印象です!

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乗り心地や静粛性

トヨタ ハリアー

トヨタ

HARRIER (ハリアー)

  • 試乗グレード:“S(ガソリン)”
  • 型式:MXUA80
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:299万円

概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン型式:M20A-FKS
  • 車重:1530kg
  • ボディサイズ:4740×1855×1660mm
  • 発売開始:2020年6月
試乗レポ・ライター

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