自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2021年記事 全4ページ

ヤリスクロス・ガソリン「2」
走行フィール・運転感覚

ヤリスクロス試乗レポート。ハイブリッドに続いてのガソリン車です。

2ページ目です!

「エンジン、ハンドリング、ボディ見切り」

トヨタ
  • グレード:“ガソリン X”
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:190万円
  • デビュー年:2020年8月
ヤリスクロス内装1インパネヤリスクロス内装2インパネ

トヨタ・ヤリスクロス(型式MXPB10)グレード「ガソリン車・X」2021年式の試乗レポートです。


  1. ヤリスクロス「G1」特徴概要とボディデザイン
  2. ヤリスクロス「G2」エンジンやハンドリング
  3. ヤリスクロス「G3」燃費、内装と快適性
  4. ヤリスクロス「G4」ハイブリッドとは違いいっぱい

関連ページ

  1. ハイブリッドとガソリン比較2024
  2. ヤリスクロス・ハイブリッド試乗レポート

簡単なレポート、インプレッションです

第一印象重視でわかりやすい表現を心がけています。

試乗:ハンドリング、ステアフィール

ヤリスクロス(ガソリン)・夜間ボディ

敏感というほどじゃないけど、効きは良いステアフィール。同じヤリスクロスでもハイブリッドと比較すると、応答速度など反応に大きな差があります。
反応の良い方を選ぶならガソリンモデルです。

ガソリンモデルはハッキリしたステアフィール

最近のトヨタ車的な感覚で、ハンドル操作してからの反応が早めです。

ステアリング1それでも上位クラス(C-HR、ハリアー、クラウン)などと比較すれば、敏感すぎないハンドリング

中心付近から大きく操作した時まで、わずかにまったりした瞬間があり、不要なグラつきが起きにくいと思います。

適度なのが良いですね。

山道走ると?

ピッチング(前後方向の動き)が大きく、運転している感覚が強め

フロントタイヤ1それによって、曲がろうとするチカラが変化か、もしかしたら内側のタイヤにブレーキかける制御による変化、そうした感触も伝わってきます。

上質感はありません。でも筆者的には、日常的な速度では安定しかしないクルマより楽しいと思います。

これでいったら、同じトヨタのライズはもっと楽しいです。

違和感なく走れる

ステアリング2滑らかとか高性能といった印象はないんだけど、これくらいが丁度いいのかな?って気がします。

多少の曖昧さってやっぱり必要でしょうし、ヤリスクロスのポジション的に合っていると思います。

もっと緩いほうがお好みでしたらハイブリッドですね。

 


簡単試乗レポート

試乗:エンジン

ヤリスクロス(ガソリン)エンジンルーム

エンジンは「M15A-FKS」型。ダイナミックフォースエンジンの3気筒1500cc版です。ハイブリッドとは型式がわずかに異なります。

加速感は、瞬発力が弱い

燃費重視のセッティングを疑うほど、パワー感は低いです。
合流地点や追い越し車線、それからスタートダッシュの流れが速い地点を利用される方には厳しいと思います。

具体的には、低回転からの踏み始め、想像するよりゆったりな感覚。踏み続けて高回転に達すると、加速力が増しますが、なかなか待たされます。

大人3人乗車、ゆったりすぎました

エンジンルーム多人数乗車はさらにきついです。

大人3人乗車すると、アクセル全開にしても踏み始めの加速感なし

リアシートに座っていると、踏んだのは音でわかりますが、加速感は伝わってきません。ノイズだけ盛り上がる感じです。

MTモードでシフトダウンしてから踏んでね!という事かもですね!

速度上げると気になる質感

ヤリスクロス(ガソリン)メーター

時速40kmくらいまでは質感良好

フロントタイヤ2時速40km程度で巡航中は、質感の低さは気にならず。

エンジンは1200rpmくらいで回っているので、存在自体が薄いです。

それ以上は振動が気になる

それ以上の速度で巡航となると、エンジン回転数が上がってきて、振動が目立つ領域もあります。
巡航中に伝わってくる振動は気になりますよね。

音もうるさいのは事実ですが、大きく目立つのは加速中です。

試乗:ミッション・CVT

ヤリスクロス(ガソリン)ミッション

前後の揺れがダイレクト感につながる

ヤリスクロスはピッチング(前後の揺れ)がわかりやすく、よく揺れます
でも揺れやすいからこそ、ダイレクト感を感じられるのかもしれません。

ハイブリッド車の方がより揺すられますが、ダイレクト感という話でいうと、ガソリン車の方が高いと感じます。

サスペンション特に低速時、ギクシャク感というか前後の揺れが気になるんですが、その分、ダイレクト感が強いとも感じられます

人は滑らかに走ろうとするそこに、ダイレクト感を感じるのかもしれません。

メリハリあるMTモード

段階変速をウリにするCVTに、わざわざ用意してくれている有段変速モード

しかもガソリンモデルにしかないとなれば、使わなければもったいなさすぎます。

上質とは真逆。でも楽しい

シフトセレクター1速から2速、2速から1速を除き、反応はダイレクト。ショックを出しながらも素早く変速します。

ちょうどハリアーも同じような感じなんですが、ヤリスクロスはピッチングが大きい関係から、もっと過激です。

フロントが沈んだり駆動力が変化したりetc.

滑らかに走れるように工夫しながら走るのも楽しみでしょう。例えば、アクセル抜いて変速、踏み直し、とかですね!

3つのドライブモード

シフトセレクターヤリスクロス用意されているドライブモードは3種類。

プッシュ式のスイッチがセレクターになっています。

各モードの印象はこんな感じ。

  • エコモード:なるべく低回転を使おうとする
  • ノーマルモード:踏むと回転数を上げて加速しようとする
  • パワーモード:使用回転数が常時上がる

試乗した感覚ですと、パワーモードだけ違いが大きかったです。
その分、快適性は落ちますので、1人乗車だったらメインはノーマルモードが良いと感じました。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

試乗:ボディ見切りと車両感覚

ヤリスクロス(ガソリン)見切りと車両感覚

左右のAピラー

Aピラーは比較的ドライバーに近く、邪魔になりにくいです。

Aピラー左Aピラー右

ヤリスクロスはシート高が低めというか、シートリフターが低い方に大きく動きます。言い換えると、インパネの高さが高いです。

形状的にも、インパネ奥が高さを感じるカタチをしています。
しっかり上げたほうが、車両感覚は取りやすいです。

左前方の見切り

左前の感覚は慣れが必要、と思いました。

ボンネット1ボンネット2

運転席から見えるプレスラインが、ヘッドライトの内側です。ボディ外側のように思えて実は内側。

これが逆に、もっと外側があるように感じ、感覚が取りにくいです。頼れるのはカンのみ。見えないのと一緒です。

ヤリスクロスには数回試乗していますが、慣れるまでは相当余裕を持って回っていました。ほんともう、恥ずかしいくらいw

ボンネット3

張り出しが強調されるナビモニターですが、筆者の視線からだと視界に被りませんでした。

というかヤリスクロスに限れば、インパネ奥が高い!ここ低くするのが最近のトレンドじゃなかったっけ?

前方と右前

ボンネット4

ちょっと覗き込めばボンネットが視認できます。長さも短いのフロントを寄せるのは容易です。

右側も、ペダルのすぐ隣がタイヤなので、ぶつけにくいと思います。

タイヤ周辺の感覚、というとどうしても、背の低いコンパクトカーの方がわかりやすいのは仕方なし、です。

試乗:ブレーキの扱いやすさ

ブレーキペダルフロントの伸び縮みが早いので、ちょっと神経を使う場面があります。ハイブリッドほどじゃないんだけど。

あと常識的な範囲内で、ペダルタッチの変化が感じられます。

そしてオートホールドからの発進時は、唐突感なく発進してくれます。このあたり停止〜発進は、ハイブリッド車より上品です。

 


簡単試乗レポート

ヤリスクロス・メインメーターヤリスクロス内装夜間

動画:ヤリスクロスのエンジン印象

エンジンとミッションの特徴、受ける印象、そして燃費チェックの様子をまとめ、動画にします。

トヨタ ライズ(2WD)

トヨタ

YARISCROSS (ヤリスクロス)

  • 試乗グレード:“ X 2WD”
  • 型式:MXPB10
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:約190万円

概要

  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:M15A-FKS
  • 車重:1110kg
  • ボディサイズ:4180×1765×1590mm
  • 発売開始:2020年08月
試乗レポ・ライター

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